今年,いろいろなハンドブックを購入した。そのなかで Handbook of Marketing Decision Models は,マーケティング・サイエンスのモデルがいかに現場の意思決定に使えるかを考えるうえで有用な本といえる。もしそれが現場で使われていないとしたら,実務家の無知・無理解のせいなのか,研究者の普及努力が不足しているせいなのか,それとも役に立つ手法がないということなのか… といったことを考えるのに役に立つという意味で。
 | Handbook of Marketing Decision Models (International Series in Operations Research & Management Science)Springer-Verlagこのアイテムの詳細を見る |
Handbook of Consumer Psychology は何と1,300頁近い厚さで1万円を切る価格(Amazon)。お買い得だといえる。本は厚けりゃいい,ということではないが,全部で47章あって内容は多岐に及ぶから,消費者行動に興味があれば,どこか引っかかる部分はあるはずだ。ちなみに第1章は History of Consumer psychology,最終章は Neuroeconomics: Foundamental Issues and Consumer Relevance となっている。
 | Handbook of Consumer Psychology (Marketing and Consumer Psychology Series)Lawrence Erlbaum Assoc Incこのアイテムの詳細を見る |
消費者行動を心理学の枠内だけで捉えてよいとは思わないが,そこを踏まえておかならないことは明らかだ。経済学者ですら心理学に心を開く世のなかになってきたのだから,いわんやマーケティング,あるいは経営学においてをや,だろう。この「冬休み」は,ぼく自身,主に「そっち方面」の論文や本を読みたいと思っている。その前にまだいくつか「業務」が残っているが…。