来月から始まるMBAマーケティングの準備のため,金融の専門家にお会いして打ち合わせる。このコースの教材は,5年ぶりの大改訂になるはず…。そのことが頭にあったせいもあって,先日たまたま本屋で目にとまって買ったのが,以下の本だ。昨年7月に刊行された本だが,投資信託のブームはバブルであり,いずれ崩壊すると「予言」している。実際,今年の夏以降,投資信託は下落した。その点で,予言は当たったようにみえる。
著者によれば,銀行は投信に本来リスクのあることを知らせないまま,投資には素人の消費者に売りまくった。だから当時の投信ブームはバブルであり,その実態がわかれば,それははじけて相場は崩壊すると予測する。ただし,最近の投信の下落は,そうした理由より,もっとグローバルかつマクロな理由によると考えたほうがよいだろう。そのことはさておき,銀行のマーケティング戦略をわかりやすく語っている点で,ぼく自身には勉強になった部分が多々ある。
ただし,著者の銀行性悪論には,やや,ついて行けない面も…。
本筋ではないが,豊洲に関する記述が興味を引いた。この地域には,比較的安定した企業に勤めている中堅サラリーマンにとって手頃な価格のマンションがどんどん建設されている。その結果,日本で数少なくなってきたといわれている若い「中間層」がこの地域で急増しており,東京で数少ない「高度成長」の臭いを持った地域になっている。銀行の戦略といえば富裕層を偏重する話をよく聞くが,むしろ中間層を狙って,みずほ銀行がこの地にユニークな支店を出したという。行ってみるべきか…。
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著者によれば,銀行は投信に本来リスクのあることを知らせないまま,投資には素人の消費者に売りまくった。だから当時の投信ブームはバブルであり,その実態がわかれば,それははじけて相場は崩壊すると予測する。ただし,最近の投信の下落は,そうした理由より,もっとグローバルかつマクロな理由によると考えたほうがよいだろう。そのことはさておき,銀行のマーケティング戦略をわかりやすく語っている点で,ぼく自身には勉強になった部分が多々ある。
ただし,著者の銀行性悪論には,やや,ついて行けない面も…。
本筋ではないが,豊洲に関する記述が興味を引いた。この地域には,比較的安定した企業に勤めている中堅サラリーマンにとって手頃な価格のマンションがどんどん建設されている。その結果,日本で数少なくなってきたといわれている若い「中間層」がこの地域で急増しており,東京で数少ない「高度成長」の臭いを持った地域になっている。銀行の戦略といえば富裕層を偏重する話をよく聞くが,むしろ中間層を狙って,みずほ銀行がこの地にユニークな支店を出したという。行ってみるべきか…。