近江ではほとんど最終の勧請掛けです。
新年度の始めから追いかけてきた縄もいよいよ今年の大詰めといったところです。
1月にこの神社に寄って見ましたが何処にも勧請縄の気配が無く、たまたま通りかかった古老の氏子の人に訊ねたところ、今年は2月23日に行われるということで
僕がここを訪れたのは3月1日に成ってしまいました。
守山市は琵琶湖南東岸の穀倉地帯にあるが最近工業化が進み、この大将軍神社のある古高町も県道脇に近郊型ショップが軒を並べる通りから脇道に入った旧集落の中にある鎮守の杜を持つ神社です。
表通りの賑やかさからは隔絶されたような旧集落のこの神社の前は、掘割が流れる懐かしい景観の中にある。
さほど広くない境内だが良く整備整頓が行き届いていて集落の公会堂も同居、地域の憩いの場としても親しまれているようです。
境内から拝殿への入り口に四脚門があって、その梁を利用して勧請縄が吊られている。
この勧請縄は花勧請と呼ばれ、一種独特な構造になっていて、勧請縄の主となる太縄が無い。
門の両脇の木組みに二本の青竹を渡し、内1本には樒と幣を飾った左右6組づつの小勧請が吊るされ、二本の竹を利用して左右の中心には「月の輪」と呼ばれる藤の蔓で二重の輪を作り、それに三本の竹を*字形にしたものをつけている。
太縄の無い勧請縄はどこか物足りなさを感じないわけではないが・・・・・・。
尚、花勧請は11月23日の秋季例祭の日までここに吊るされ、その日に焼かれるそうです。
撮影2009.3.1