HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

PROGENY

2015-06-01 00:38:19 | ROCK

掲載写真は72年に行われた7回分の演奏を収録したイエスの14枚組ボックス
「PROGNEY : SEVEN STAGES FROM SEVENTY-TWO」。果たしてこんなの
買っても聴くのか?という疑問も無くはなかった(笑)のだが、勢いで手にして
しまった。

当時のイエスのライブ盤と言えば3枚組の「YES SONGS」なのだが、正直な
ところ、あのライブ盤はそれほど聴いていない。3枚組LPで聴くのが煩わしかった
のと、1回のコンサートの流れを忠実に再構成していると思えなかったのが
理由なのだが、もっと正直に書けばアレを手にした年齢の頃はフロイドとか
クリムズンの方を熱心に聴いていたからである。あっ、それは今も変わらないか。(笑)

大方のイエス・ファンの例に漏れず、私もアルバム「CLOSE TO THE EDGE」は
好きであり、実際にそれなりの回数は聴いた。そのアルバムでドラムスを担当した
ビル・ブラッフォードは抜けてしまったものの、素晴らしいアルバムを引っ提げての
ツアーであるということが購買意欲をそそったのだろう。

実に徹底しているというか、何というか。7回分のコンサートのセット・リストは
曲順の微妙な違いこそあれど全て同じであるという事実にどう肯定的に反応して
いいのかわからないのだが、全部のCDを二日で聴いてヘトヘトになってしまった(笑)
細かい聴き比べなんぞにはとても至らずスティーヴ・ハウのギターがソリッドだなあ、
程度の感想しか頭に浮かんでこない。いやいや、アラン・ホワイトのドラムスが、
言葉は不適切かもしれないがこの後のイエスの安定感を生み出したのだなあくらいは
言える。

コンサートで、その場の生演奏以外にあらかじめて録音されたパートのテープを
使うことに違和感を感じなくもないが、クイーンを例に出すまでもなく私はそれを
全否定するものでもない。一部で既に言われているように11月11日公演の
一部パートで音声の切り替えミスか何かわからないが、ちょっとしたミスというか
アクシデントがある。それを包み隠さず出した処は面白い。いや、これもミスなのかも
しれないけれど。(笑)

演奏は全盛期だけあって、どれも若さとエネルギーに満ちていて不思議と飽きずに
聴き通せた。それもこれもアルバム「CLOSE TO THE EDGE」が素晴らしいことの
延長だと私は勝手に思っている。

ブックレットには何故か日本で撮影されたと思しき写真が多く使われている。
このボックスは72年の演奏を集めているが、イエスの来日公演は73年である。
私の手元にある73年公演の演奏はこの1セットのみ。

 73年3月12日大阪厚生年金会館
での演奏を収録していて、『さくら さくら』を演奏しているのが面白い。

もし、73年の日本公演全6公演を収録したボックスがオフィシャルで出たら・・・。
多分買ってしまうのだろうなぁ。

コメント
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