ジョナサン・リッチマンはモダン・ラバーズの時代から、実在の人物やバンド名を
そのまま曲名にすることがよくある。ロック者は92年のアルバム「I , JONATHAN」
収録の『VELVET UNDERGROUND』をすぐさま想起するだろう。
そんなジョナサンがキース・リチャーズ賛歌『KEITH』を7インチでリリースした。
ライブでは2010年頃から演奏していた曲であるが、レコードとしてリリースされる
のは初めてである。
歌詞が聞き取れないのは不徳の致すところであるが、誰も彼のようには演奏できないと
最大の賛辞を送っているのはわかる。曲の途中で『GIMME SHELTER』『(I CAN'T
GET NO) SATISFACTION』のフレーズが挟み込まれるのはライブと同じであるが
『GIMME SHELTER』のフレーズを先に弾くバージョンは、レアかも。(笑)
例によってドラマーと二人での録音であるが、最早このスタイルに何の違和感を
抱かせないところが、流石のジョナサン・スタイル。ニルス・ロフグレンの『KEITH
DON'T GO』と並ぶべく登場した、新たなキース・リチャーズ賛歌に拍手である。
今回の7インチはホワイト・カラー・ディスクで回転数は33。同時リリースの7インチ
『O SUN』が45回転盤であるのに、更には尺が長いわけでもないのに、わざわざ
33回転盤にするところも何だか笑ってしまうのであった。
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