HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

BOM DIA , ROCK N ROLL

2015-06-21 07:39:10 | BRASIL

ユニヴァーサル・ミュージックが様々なジャンルのCDを1000円で再発する
シリーズは大変有り難く、今まで未聴だった盤を揃えるのに役立っている。
昨年好評だった「Brasil 1000」のシリーズが、日本初CD化或いは世界初CD化の
盤を追加して再登場した。

掲載写真はエラズモ・カルロスが72年にリリースした8枚目のアルバム「SONHOS
E MEMORIAS 1941 / 1972」。日本初CD化の1枚。輸入盤ではボックス・セットを
含めると2度ほどCD化されているが、何れも短期間で廃盤になり、しかもそれが
高額物件になっていたので、今回のCDは廉価ということもあり大歓迎されるのでは
ないだろうか。

私自身、「LAND OF 1000 DISCS」に選んだほど気に入っている1枚であるのだが
今回の日本盤が出たおかげで、この盤の意図するところや歌詞の内容を理解することが
できた。

この盤を気に留めたきっかけはジャケットに小さく写っている、英米のミュージシャンの
写真が気になったからである。リア・ジャケットには政治やスポーツで著名な人や
俳優の写真もあるが、このフロント・ジャケットに写る人たちは、やはり気になると
いうわけである。

ジャケットに惹かれた盤は、ずばり全編聴き処の凄盤であった。自身のこれまでの歴史を
回想するのだから楽曲がベストであるのは必然である。ここにはロックンロール賛歌が
あり、挑戦と挑発があり夢がある。

浮遊するサイケデリック・ミュージックは、ポップスとかAORとかフォークとか
様々に細分化されるジャンルを飲み込んで、気持ちよく耳に届く。この音のもたらす
快楽を言葉に置換出来かねるのが本当に、もどかしい。

多くの人が聴くべきだと思うが、廉価故の限定盤である。
このブログを長年読んでいる人の耳には、是非とも届いてほしい音が、ここにある。

コメント
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