秋の陽射しがなんとも寂しげで、郷愁を誘うジャケットである。
夕ぐれまでの短い時間に少しの暖かさを届けてくれる陽射しである。
ムッシュかまやつが、親父でジャズ歌手のティーブと粋に遊んだアルバム。
遊びと言ってもバックはつのだひろ、成毛茂、テツ山内らが務め、コーラスには
加橋かつみ、ミッキー・カーティス、ガロが参加するという豪華な布陣。
ティーブ氏の歌はなんだか頼りないのだが、粋人の歌ってのはこういうんだよという
見本でもある。明治生まれの氏がフリーの「ファイアー&ウォーター」を
歌うというのは、GSからニューロックへ移行する時期のムッシュ達にとってさぞ
痛快だったであろう。ジャズのスタンダードをギターを弾きながら、セッションする
模様は曲の出来もさることながら会話が楽しく、音楽が父から子へ
伝承される様が美しい記録として残されている。
このアルバムにも盟友といえるアラン・メリルが4曲詩を提供、ムッシュとのデュエットも
1曲ある。アラン提供詩につけられたムッシュの曲はどれも素晴らしい出来で、
「俺編集ムッシュ・ベスト」を作るときには欠かせない。「IN THE MORNING」から
「あきらめてみませんか」へ繋ぐと実にはまるのだ。
そうそう、このアルバムでは「ファイアー&ウォーター」の他に「ライド・オン・ポニー」
のカバーもある。何故フリーの曲を2曲選んだのだろうか。このアルバムは71年制作で
セッションに参加したテツ山内がフリーのメンバーになるのは73年のことである。
いずれにしろ渋い選曲である。
ムッシュかまやつは今、何を考えているか・・・・。
夕ぐれまでの短い時間に少しの暖かさを届けてくれる陽射しである。
ムッシュかまやつが、親父でジャズ歌手のティーブと粋に遊んだアルバム。
遊びと言ってもバックはつのだひろ、成毛茂、テツ山内らが務め、コーラスには
加橋かつみ、ミッキー・カーティス、ガロが参加するという豪華な布陣。
ティーブ氏の歌はなんだか頼りないのだが、粋人の歌ってのはこういうんだよという
見本でもある。明治生まれの氏がフリーの「ファイアー&ウォーター」を
歌うというのは、GSからニューロックへ移行する時期のムッシュ達にとってさぞ
痛快だったであろう。ジャズのスタンダードをギターを弾きながら、セッションする
模様は曲の出来もさることながら会話が楽しく、音楽が父から子へ
伝承される様が美しい記録として残されている。
このアルバムにも盟友といえるアラン・メリルが4曲詩を提供、ムッシュとのデュエットも
1曲ある。アラン提供詩につけられたムッシュの曲はどれも素晴らしい出来で、
「俺編集ムッシュ・ベスト」を作るときには欠かせない。「IN THE MORNING」から
「あきらめてみませんか」へ繋ぐと実にはまるのだ。
そうそう、このアルバムでは「ファイアー&ウォーター」の他に「ライド・オン・ポニー」
のカバーもある。何故フリーの曲を2曲選んだのだろうか。このアルバムは71年制作で
セッションに参加したテツ山内がフリーのメンバーになるのは73年のことである。
いずれにしろ渋い選曲である。
ムッシュかまやつは今、何を考えているか・・・・。