HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

THE WAILERS / CATCH A FIRE

2004-11-25 19:57:04 | REGGAE
73年発表。アイランド・レーベルを通じて世界配給される
ようになっての第一弾である。ボブ・マーリーが太巻きを
吸っているジャケットは再発でオリジナルはジッポー・ジャケットで
あると知るのにはちょっと時間がかかった。(笑)

日本盤CDがジッポー・ジャケットを再現したそのすぐ後に
オリジナル・ジャマイカ・バージョンを含む2枚組の
デラックス・エディションもリリースされた。
ビデオ「クラシック・アルバムズ~キャッチ・ア・ファイアー」で
はウェイラーズを売り出すにあたってラビット(先日のザ・フーの
来日公演にも同行)がキーボードを、ウェイン・パーキンス(ストーンズの
グレイト・ギタリスト・ハントの際にも名前があがった)がギターを
オーバー・ダビングしたことが語られて、驚いたものだが
デラックス・エディションのリリースで聴き比べが簡単に
出来るようになった。
ギターやキーボードを加えたことでロックのファン層への
アピールを狙ったクリス・ブラックウェルの戦略が30年近くたって
解りやすく解明されるとは、天国のマーリーさんやトッシュさんも
思ってもみなかったろう。

今やレゲエは73年とは比べ物にならないポピュラリティを得ている。
あれやこれやを通過した耳で聞くと、ジャマイカ・バージョンの
「すっきりさ」が実に格好いい。ベース・ラインの迫力や役割の
重要性は断然ジャマイカ・バージョンだ。
それはさておき、このセッションでギター等が
オーバーダブされる様子を見てきたことも関係あるだろうと
思うが益々ロックよりのアプローチが強まり、
後に名盤「ライブ!」で一つの高みに達する。
ロック者の私は「ライブ!」の曲の流れやアレンジが
解りやすくて好きなのだが、スタジオ盤だと「
キャッチ・ア・ファイアー」が一番、曲の出来がいいのではないかと思う。

アイランド契約前の録音は様々なアルバムや編集盤があるが
私は、ジャケット・デザイン(実に格好いい)、監修・解説を山名昇氏が
担当したジムコからリリースされた4枚がお気に入りである。

コメント (2)
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