HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

JOHN PHILLIPS / PAY PACK & FOLLOW

2004-11-27 22:37:45 | ROCK
2001年に発表された元ママス&パパスの
ジョン・フィリップスのアルバム。
ジャケット写真のジョンの横に写っているのは
キース・リチャーズ。
内容は73年から79年に行われたセッションで
ジョンの歌を聴いたミック・ジャガーの発案で
レコーディングはスタートした。

集まった面子はミック、キース(全曲参加)、ロン・ウッドに
脱退以来キースと初顔合わせとなるミック・テイラー。
これだけでもストーンズ・ファンなら倒れそうになるのに
クリス・スペディングまで参加している。
しかし、このセッションは長い間発表されなかった。
主な録音時期は76年から77年であるが、
77年には、キースはトロントで逮捕されている。
つまり、ジョンもキースもヤリすぎで録音が進まず
嵩むスタジオ代が払えなくなり、嫌気がさしたミックも
セッションを降りて、録音は放り出された形になったのである。

曲は全曲ジョンの手によるものであるが、ミックとキースが
参加した曲には特に興味深い物がある。
「OH VIRGINIA」は78年発売のストーンズのアルバム
「女たち」に収録されても全くおかしくない出来である。
「女たち」はストーンズからパンクへの回答という
捉え方で語られることが多く、そのほうが通りもいいが
カントリー風の曲も収録されている。このジョンの
アルバムでのセッションとの繋がりが今なら、
よくわかるというものだ。

98年頃からジョンはこのアルバムのリリースを
準備していたというが、01年3月に他界した。
このアルバムのどのくらい完成した形を聞いたかわからない。
運命のいたずらというものは何ともし難いが、
もし79年にこれがリリースされていたら
ジョンの評価は今よりずっと高いものになっていただろう。

70年発売の「JOHN,THE WOLF KING OF L.A.」も良かったが
私はこちらに肩入れしたい。
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ブートレグ

2004-11-27 21:34:46 | DAY BY DAY
海賊盤を買わなくなって久しい。
インターネットの普及のおかげで、トレードしてくれる人が
見つかる場合があるからだ。

初めて買ったブートはLED ZEPPELINのアナログ・ブート
「LIVE IN JAPAN」。音の悪い1枚もので、「なんだこりゃ。」である。
次に買ったのがストーンズの「フィラデルフィア・スペシャル」。
72年の北米ツアーを収録した2枚組のカラー・ディスク、コーティング・ジャケット
おまけに音はライン録音。これではまった。ピッチは少し早いのだが
こんなのがあるのなら、どんどん聴きたいと思ったのだ。

で、1枚4800円とかのブートを阿呆のように買いまくる時期があった。
が・・。所詮こんなものは誰かが録音した物、スタジオから持ち出された物
に勝手にジャケットをつけただけである。音源の貴重さは認めるが
法外な金は払いたくないと思い始めた。
今でも年に数タイトル、「おお!」と思うブツがあるのは事実だが、
最近はCDRリリースなので、ますます購買意欲は鈍る。

最近は以前ほど(いや、ほとんど)トレードはしない。集まった
3000枚近いCDRの山を見て「本当に聴きたいのか」と自問自答すると
以前ほどの熱意がない自分がいる。
それでも、トレード相手から私好みの
「お宝」音源が提供されたときは
トレードの重要性(無駄に金をかけずに、いい音源を入手できる)に
改めて気づいたりもする。

いや、正直にいいましょう。
ブートレグを買えなくなったのは金がないから(笑)である。

聴きたい音は山ほどあるのだ。
クラプトンやビートルズ、ストーンズやツェッペリンの
ツアーごとの日替わり音源や同日音源のソース違いを
集めることで完結できれば、どんなに楽か・・・と、
皮肉交じりに思う晩秋の夜である。


コメント (4)
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