HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

村八分 / 草臥れて

2004-11-24 22:09:12 | 日本のロック・ポップス
71年に録音したスタジオ・デモを91年にリリースしたもの。
これが出るまでは73年の「ライブ村八分」でしか録音物を
聴くことはできなかった。(公式には)

このたった6曲しか収録していないCDは、
村八分の音を渇望する全てのロック・ファンに衝撃だったろう。
なにせ、スタジオ録音である。ナイアガラ関連でのほうが
通りがいい上原裕のドラムスが聴けたことが個人的には
特筆すべきことであるが、何はともあれ、
タイトル曲「くたびれて」の美しさ、儚さに驚いた。
ストーンズを手本にした、ブギ、ブルーズ、ロックンロール
といったものとは趣を変えたバラッドである。
山口冨士夫のリード・ギターにはこれ以上、何を求めよう?。
これほど琴線に触れる音には滅多に出会えない。

近年は更に4種も未発音源がリリースされて昔から比べると
夢のようである。
最初このアルバムは京都の某所で中古で購入したが、
帯が無かった。
しかし、どうしてもこのインパクトのある帯がないと意味が無い
ような気がしてまた買いなおしてしまった。

「俺のこと解る奴いるけ?」
チャー坊の人生を通しての問いかけであるかもしれない。
でも、解りたくない気持ちがなんとなく私にはある。
周囲が理解しようとしても「どうせ、わからへんやろ。」と
往なし続けたのではなかったのか?
自分を解って欲しかったら、まずはその対象を自分で理解しようと
努めなければならないのでは・・・と、何の才能も無い
私は、そう思ってしまうから。
それとも天才にはそんなことは不要なのか?。
いずれにしろチャー坊はもういない。

このアルバムも入手困難になって久しい。
これほどの音をこれからの若い世代が、聴こうと思ったときに
様々な壁がそれを阻むとしたら、なんてもったいないことだと
思わずにはいられない。
コメント (5)
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TEMA 3 / MADRUGADA 1:30

2004-11-24 20:48:52 | BRASIL
ロックなら、様々なガイド・ブックやら、名盤○○選とやらを
何冊となく何度となく目にしてきたので、大抵のアルバムの
ジャケットはインプットされている。それが自分に合うか
合わないか、名盤か見掛け倒しか、ある程度判別がつく。
ところが、ブラジルものはまだまだその比でない私は、
このジャンルにおいては「ジャケ買い」というものが
成立するのである。

このジャケットを見て即買いした結果、大当たり。
名キーボーディスト兼アレンジャーのジルソン・ペランゼッタが
率いるピアノ・トリオの幻盤にして名盤との触れ込みに
違わず、素晴らしいジャズ・ボサ・アルバムである。
ジルソンは70年代前半のブラジル・ソウルの名盤の多くに
アレンジャーとして参加しているので、詳しい諸兄には
ジャケ買いでも何でもないのだろうけど。
ピアノ・トリオといっても各曲に3~5人のホーンが
加わり、時にファンクだったり、時にムーディーだったりする。

ディオンヌ・ワーウィックの当たり曲に「WALK ON BY」という
曲がある。ロック者にはストラングラーズのカバーが有名な、
このバカラック・ナンバーが収録されているのも嬉しい。

このCDを手にして思わずこう呟いた・・。

ジョーよぉぉぉぉぉ・・・・・。(意味なし)

コメント (1)
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