HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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名場面

2011-07-17 16:11:17 | ROCK

08年7月の当ブログでライブ・エイドのことを取り上げていて、今年も7月になったせいではないが
何となくライブ・エイドのDVDを見てしまった。初見の時はともかく、見る回数が増えて来ると必然的に
大して好きでも無いアーティストは飛ばすことになる。4枚組でとっえひっかえが面倒くさいが
それでも、今年も3時間ちょっとで(笑)大筋を見終えた。

バンド・エイド、U.S.A.フォー・アフリカのそれぞれのビデオを見ながら、クリップには参加したものの
85年7月13日にウェンブレーにも、JFKスタジアムにも姿を見せなかったミュージシャンのことを
考えてみる。何故彼らはそこにいなかったのか。単純にスケジュールの都合だったのか、或いは
運営方法に何か問題があったのだろうか、とか。

ホール&オーツのステージは今見ても十分に楽しい。モータウンの所属アーティストの中では
圧倒的にテンプス贔屓の私なので、エディー・ケンドリックスがホール&オーツと共に『GET READY』を
歌い、デヴィッド・ラフィンを招き入れて『AIN'T TOO PROUD TO BEG』を歌うなんて最高だ。
85年当時は、それほどでもなかったが、あれから26年が経って映像を見ると、その想いはますます
強くなる。続いて『MY GIRL』を歌うのだが、後半の2曲はストーンズがカバーした曲でもある。
次の出番に備えていたミック・ジャガーが、「これなら俺に歌わせろよ。」と思ったかどうかは知らない。(笑)

ミックはステージで共演中のティナ・ターナーのスカートのボタンを外し、剥ぎとってしまうのだが、
この演出には笑った。ティナは黒のレオタードのようなものを下に着ていたので、ちっともイヤらしくないのだが
ミックにしてみれば、してやったりの演出だったであろう。
04年のスーパー・ボウルでのジャネット・ジャクスンの演出は物議をかもした。あのアイディアは
私と同年生まれのジャネットの発案ではないだろうか。彼女はきっと「LIVE AID」をテレビで見て、
この時のミックとティナの演出が頭にあったと想像するのだが、どうだろう。スーパー・ボウルで相方を
務めたジャスティン・ティンバーレイクは「LIVE AID」当時は4歳だし。(笑)

キースとロンを従えたディランのステージは渋かった。当時の私はボブ・ディランの凄みに触れていたとは
到底言えなかったのが正直なところだが、この3人の後のフィナーレが間抜けだったこともあって一層
アコースティック・ギター3本だけのボブ達のステージは強烈に印象に残った。

ロックの大物3人衆の演奏が終わって登場したライオネル・リッチーは、ステージ3人の姿など全く眼中に無く
自分の導きで始まる『WE ARE THE WORLD』の演奏を目前にして、既に自己陶酔の世界にいるのが
可笑しい。だいたい、曲の途中でボブ・ディランさんが堂々とステージを横切って帰っていくシーンを見れば
笑いもこみあげてくるというものだ。

最早伝説といってもいいほど有名なのが、『BLOWIN' IN THE WIND』演奏中に、ディランのギターの弦が
切れたのを素早く察知したロン・ウッドが自分のギターとディランのギターを交換する場面だ。
新しいギターはすぐに出て来るのだが、それでもこの時の一連の動作の流れは格好良いものであると同時に
ロンの人柄がみてとれる。キース・リチャーズさんの名誉のために付けくわえれば、おそらくキースも
気付いただろうが、彼のギターにはカポが装着されていたのであった。(笑)

  映画「THE LAST WALTZ」では演奏中のクラプトンのギターのストラップが外れ、
ソロを受け継ぐロビー・ロバートスンのシーンは名場面だと事あるたびに取り上げられる。
それにしてもソロの途中で無く、とりあえず区切りの良いところで、タイミング良くストラップが外れたものだ。
DVDをお持ちの方は、クラプトンのギターのストラップがどのように留められていたかを確認していただきたい。
あれは、一体誰のアイディアなのだろう・・・。

コメント (4)
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