ニュー・ローズ・レーベルから出た「EVERYDAY IS A HOLLY DAY」の冒頭に収録され、私の度肝を
ブチ抜いたのがエリオット・マーフィーが歌う『EVERYDAY』。当時のニュー・ローズの看板アーティストだった
から、マーフィーとかクリス・スペディングが収録されるのは当然なのだが曲の配置というのは
大事だ。2枚組10インチの最初の1枚、つまりA面の1曲目がマーフィーでB面の1曲目のクリスさんと
いうのは出来過ぎ。同時にCDも出たためにアナログ盤は2枚組の尺だが、10インチにしたのも良かった。
マーフィーの歌う『EVERYDAY』は、原曲をよりわかりやすいロックのフォーマットに落とし込むようなアレンジで
溌剌としたロックを聞かせる。『EVERYDAY』はマーフィー自身のアルバムだと87年の「APRES LE
DELUGE」に収録されていて、掲載写真は91年に出た日本盤CD。収録曲のほとんどが70年代の未発表曲で
マーフィーの歴史を補完する意味では聴き逃すことのできない1枚。
「EVERYDAY IS A HOLLY DAY」でクリス・スペディングがカバーしたのは『IT'S SO EASY』。
この曲のカバーなら、以前もとりあげたがリンダ・ロンシュタットが「SIMPLE DREAMS(夢はひとつだけ)」で
とりあげたバージョンが大好きだ。リンダは前作でもバディーの『THAT'LL BE THE DAY』をとりあげ、
シングル・ヒットもさせているので、バディーの楽曲との相性は良かったのだろう。
リンダはこのあとチャック・ベリー・カバー『BACK IN THE U..S.A.』をシングル・ヒットさせる。
所謂ロックのオリジネーターと言われる人達の中では、チャック・ベリーとバディー・ホリーが私の
2大フェイバリット・ミュージシャンだが、はて私とリンダの相性は如何に。(笑)
というわけで、カバー・ソング100選にはバディー・ホリー・カバーを2曲選出することにした。