掲載写真はニッカ・コスタが08年に出した「PEBBLE TO A PEARL」。例によってジャケ買いして
個人的に当たりだったアルバムだ。以下、購入に至るまでの私の脳内の動きを記すと・・・。
たまたまこのCDのジャケットを見てしまう。→ ジャケットがSuperflyの『ALRIGHT』のプロモ・
ヴィデオっぽいかんじだ。→ ん?「PEARL」?ジャニスっぽかったりして。→ おお、レーベルは
スタックスじゃないか!。
で、購入と相成った。彼女の経歴を見ると、それなりの歴史があるのだが何がきっかけで
リスナー(この場合、私)の耳に届くことになるか、ということを思い起こすと面白いものだ。
ニッカの父親がドン・コスタであるとかは、この際どうでもいい。白人の美人シンガーが、
R&Bが「アール&ビー」でなく、ちゃんと「リズム&ブルーズ」と認識されていた時代の
古き良きソウルの復権を宣言したアルバムとして、聴かれるべきアルバムなのだろう。
音の感じは妙にギスギスしていなくて高音がキンキンするわけでもなく、どことなく温かみを感じさせる。
レニー・クラヴィッツがデビューした時、メディアも聴き手も、その反応は半分された。
否定的な意見は「今更、この音かよ。」的なものだったが、レニーは支持され今年も新譜を出す。
ニッカの、このアルバムももっと評価され、広く聴かれるべきだと思う。ロック者が反応できる
美味しいフレーズやメロディーも山ほどあるし。
そう、もうすぐ出ると噂されるスライ・ストーンの新譜を待ち望むような人にこそ、聴いていただきたい
1枚。