昨日のジェシカ・シンプスンのジャケットの雰囲気に近しい感じで思い出したのが、掲載写真の1枚。
リンダ・ルイスが75年にリリースした「NOT A LITTLE GIRL(愛の妖精)」。このアルバムは英米で
ジャケットが違い、私は掲載写真の米国盤のジャケットが好きだ。
リプリーズからアリスタに移籍し、アメリカ市場をより強く意識させられた(当然、クライヴ・デイヴィスの
意向)アレンジが施されたアルバムは、リプリーズの諸作と比べると、どうにも分が悪いように感じる。
それでもタイトル曲のバラッドや、マックス・ミドルトン人脈が洗練された音を聞かせる、個人的に本作の
ベスト・トラックである『I DO MYBEST TO IMPRESS』といった聴き物もある。フェイド・アウトがなんだか
早いような気がして、もう少し長くマックスのキーボードを聴いていたいという後ろ髪を引かれる感じがする
のも事実だが。
レコードでいうとB面の流れはリプリーズ時代のアルバムに負けない充実ぶり。『MAY YOU NEVER』では、
ローウェル・ジョージのスライドを聴くことができるので、フィート・ファンは聴き逃しなく。
アルバム最後を締め括る力強い『LOVE LOVE LOVE』も傑作。リンダの歌唱は全体的に好調なので、
アリスタ時代をスルーした方にも是非聴いていただきたい。バックの面子もほとんど「FATHOMS DEEP」と
変わらないし。
現行CDはボーナス・トラックが8曲も追加されて、こんなに贅沢でいいのだろうか。(笑)
こちらは、英国盤ジャケット。
ベッドで煙草は吸わないで・・・。(笑)