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バリ芸術

2006年12月29日 | 毒バリ
バリへ旅する多くの人は、バリ舞踊や伝統音楽などに一度ぐらいは遭遇するのでは?

バリ人にとって音楽や舞踊は

生活に欠かせないもの


音楽や舞踊は彼らの大切な宗教儀式で神様に奉納されるものだから
日本で言えば神社での雅楽と巫女さんの舞にあたる

金属楽器のアンサンブルである ガムラン の奏でる響きは、重厚でかつ繊細
竹製の木琴のような楽器のアンサンブル ジェゴク は、素朴ながら迫力満点
ティンクリット という小型の竹琴の音は、時々どからともなく聞こえてきたりする…家でも練習してるんだなあ…

優しい音色を聞いているうちに

睡魔がぁぁぁ…

これは間違いなくアルファー波、大放出

しかも奏者が増え、笛の音まで加われば眠ってなんかいられない!
パワフルで楽しげな演奏は、ずっと続いて欲しいと願いたくなるような美しさ


舞踊で有名なのは、女性が並んで踊る レゴン や、音楽は男性の歌うというよりは、揃ったおしゃべりのような節に合わせて踊る ケチャ 
魔女ランダと聖獣バロンが戦いながら繰り広げる踊り バロン は獅子舞みたい

これらの良く知られたダンスは、1930年代に欧米人のバリ旅行ブームを起こした火付け役、ドイツ人の
 
ウォルター・シュピース 

によってプロデュースされたものだってことを知る人は少ないのでは?
まあ、よほど興味がない限り「きれいだったね」で終わってしまうものだよね
実際、若いバリ人達もその事実を知らないんだし

彼はバリの全てを心から愛し、バリ人と深く交流しならが、バリの全てのアートのみならず、バリ島そのものに影響を及ぼしたのに…結果自分が望まない形でのバリブームを招いて、それによってバリは安住の地でなくなり、彼は自分で自分の首を絞めるような状況になってしまった…

ちょっとカワイそうな人

これぞ 元祖毒バリ患者

私が認定しましょう!



バリ舞踊には宗教や伝説がらみの面が使われる
舌を出したグロテスクな顔、ちょっと間抜けなユーモアのある顔もあったりして、お土産物として人気があるとか…でも私はあんまり好きじゃないなあ…
まあこれには理由があるんだけど

バリ人って温厚でいつも笑ってるってイメージが強いでしょ?
でもね本当はそんなんじゃない
私達と同じように怒るし、喧嘩もするし、ここには書けない様な悲惨な事件だって普通に起こってる

彼らが怒る時って日本人とはちょっと違う
ぱっと顔色が変わるっていうのかな

顔がひきつって目が見開かれ、みるみるうちに充血してくる
そう、まさに土産物屋の店先にある

悪魔の面

普段の顔が温厚なだけに、その豹変ぶりはまさに装着された仮面のごとく!
自分達の怒りの表情を的確に表しているというわけ

バリヒンズーの基本的考え方なんだろうな

この世には対極があり、それが両方あることで境が成り立っているというもの

白と黒
昼と夜
善と悪
生と死


笑顔の裏には悪魔の顔も存在しているということ



仕事が終わって家族の迎えを待つチャンドラーが、ティンクリットを奏ではじめた…優しいいい音色だね
隣でティンクリット大得意のサンティもそれをじっと見ている

ティンクリットが得意な子は共通するところがある

正直者で嘘がつけない
要領が悪いが真面目
決められた仕事は細かく忠実にこなす
自己主張せず寡黙

素朴なティンクリットの演奏は、見た目よりもずっと難しい
これをこなすにはかなりの根気と練習が必要

私にはできそうもない…