プン吉 punkichi の台所★海外遠征大好きな、完全禁煙南国料理店「島結」は飛ぶ!

台所は料理するだけの場所でなくいろんなことを思う場所♪南国料理・泡盛の店「島結」からのお知らせもあるよ

変身 その1

2006年09月04日 | 毒バリ
バリでは道路の曲がり角や中央分離帯に
新聞売りが立っていて、運転している人に合わせた新聞を差し出してくるの

日本じゃ日本人ばっかりだから、日本語の新聞が当たり前なんだろうけど、ここは観光客も多いし、同じインドネシア人でもバリ人でなはない人たちも沢山、新聞の種類はかなりのもの

通常バリ人が読むのは
「Bali POST」

ジャカルタからの出稼ぎ者や、バリで休暇中、または商売しているお金持ちのインドネシア人は
「Jakarta POST」
を読む
中華レストランのおじいさんが中国語の漢字新聞を読んでいるのを見たことがあるから、中国系の社会ではそういう新聞も流通してるみたい

私達に差し出されるのはもちろん日本語の新聞

読売新聞、毎日新聞、日本経済新聞、東京スポーツ、スポーツニッポン

これは到着した飛行機から捨てられたものや、入国した日本人から手に入れた新聞
だから当日のものではなくて、少なくとも1日は後のもの
3日以上たっているものも普通
最新ニュースというわけじゃないけど、滞在が長い場合は役に立つこともあるからね

でも、こうやってやすやすと日本人であることを見抜かれるのは、ちと都合が悪い

悪いことやってるわけじゃないのよ、その逆

日本人と見ると、警察官が車を止めるようにと指示してきて、

シートベルト付けてない

運転免許がおかしい

ここのカーブは今の時間は曲がれない場所

なーんて ありもしない規則 を持ち出してきて、難癖つける

違反書類のようなものに「10万ルピア:800円から1000円程度」と書いて

「今ここで払いなさーい!」

偉そうなわりに、あんた、制服の太ったお腹の上に、ランチに食べたナシゴレンのご飯粒がこびりついてますけど…

ここで面倒だからって払わないわよ、私達は!

「その規則は知らなかったから、日本領事館に出向いてそこからお金を納めるようにするよ」

と言うと、奴らはハラハラし始めて「今回は勘弁してやる」みたいなことを言い出して去っていく

旅行中に2回ほどこんな経験をしてたから、長期滞在の私達は何か手立てを考えなきゃいけないってことで、考えていたところ…

日本人に見られないようにするには?

どう考えても欧米人み見せるのは不可能
私達がなれるとしたら中国系のインドネシア人以外ありえない
彼らの服装やしぐさを真似するのだ!

男性

彼らはバリで商売をしている場合がほとんどなので、襟付きのシャツ着用
下はいわゆるおじさんスラックスなんだけど、車の場合は上半身のみでOK
ちょっと時代遅れデザインの金縁サングラス、アクセサリーは多め、特に指輪は魔よけの意味やお金持ちの象徴なので、はずせないアイテム
時計はそろえたように金色が好きみたい
ちらりと新聞屋を一瞥後、鼻ほじったり(バリ人もインドネシア人も、人前で鼻をほじる人がとても多いのは何でだろう?)あくびをしたり、だれた態度をとるのも忘れなちゃいけない

女性

日焼け厳禁、白いお肌が美しい
アイライナーをキツめに入れて、口紅の色は濃いというのが特徴
日本人女性のように愛想のいい笑顔厳禁
新聞売りが目の前に存在していることなど見えないがごとくの完全無視がそれらしい
首元、指輪、アクセサリーはやはり多めで金がパール、ヒスイ


さあ準備完了、新聞ポイントが近づく…

ちょっと迷ってる…
彼が差し出した新聞は

「Jakarta POST」

やったぁ!!!!!
大成功

以来私達はこの変装で出勤

たまに日本の新聞が出てくることがあっても、無視してるとすぐに「Jakarta POST」が替わって差し出されるし、明らかに日本人に向けるようなフレンドリーな笑顔はない

おかげで滞在中に警察官に金品を要求されることは皆無…

長期滞在者へのひとこと

「警察をあざむくにはまず新聞屋から」