プン吉 punkichi の台所★海外遠征大好きな、完全禁煙南国料理店「島結」は飛ぶ!

台所は料理するだけの場所でなくいろんなことを思う場所♪南国料理・泡盛の店「島結」からのお知らせもあるよ

エルナのバリ島人生3

2006年04月19日 | 毒バリ
ある夜のこと、お客もまばらエルナと私はフロアでちょっとした立ち話…
いつものごとくエルナとご主人の話になって、少々興奮気味のエルナ

女を40年近くやってきた私だもの、エルナに話してあげたいことは山ほどあるのに、自分の語学力のなさがうらめしい!
エルナは先進国の女性の考えや生活に十分溶け込める能力があるんだし、話し合いにも応じない、らちのあかない男にこだわっている必要はないんだよって…

ああ、もっと英語が話せたら…情けない…大切な友達一人に元気もあげられないなんて…
あ!ゲストが2組も来たよ、私は厨房に戻らなきゃ

そこへモシモシ社長も食事にやってきた
Ohラッキー!語学堪能な社長がエルナを元気にしてくれる…
社長は複雑な状況で思い悩むエルナに色々な言葉をかけている様子、それがまた嬉しいのだろうし、色々な気持ちが胸を交錯してるに違いない

エルナはもういっぱいいっぱいだったんだろうね
モシモシ社長の席で涙を流しはじめた
翌日のスタッフ控え室ではアホなスタッフたちが言う

「モシモシ社長とエルナはつきあってるの?社長は日本に奥さんがいるんじゃないの?別れ話?」

それはありえんだろが!

それから1週間後のこと…

「私家を出ることにしたの」

なんという急展開~エルナはご主人の両親や自分の両親と話し合い、色々考えた結果修復不可能と判断し、ついに決断
いつまでたっても沈黙のご主人に、自分のほうからアクションを起こし、家を出る覚悟であることを宣言

うーんこのあたり、思い切りはやっぱり女のほうが上だわ

あれれ?不思議なことにご主人の態度が変わり始めたって!

家に帰ると夕ご飯の買い物がしてあったり、テレビを見てると隣に座ってきたり…
あんなにご主人命だったくせに、エルナは気持ちを戻すどころかすっかり気持ちが離れてしまったらしい

「なんなのこの人って感じ!この期に及んで綺麗に結末を迎えられないなんて!ほんとがっかり!」

なんかわかるなあ…この感じ…うん

この男は独占欲が強いだけみたい
愛情があるかどうかはわかんないけど、エルナが違う男にとられるのは嫌ってこと
だから結婚に至る時も、エルナが自分以外の男性と親しくなったのが気に入らなくて思わずプロポーズ!
エルナも、この一件でそのあたりがわかったみたいで、だから一気に冷めてしまったみたい

「彼はまたいつか同じ事すると思うわ」

エルナは正しい
こういうタイプ、バリの男に多いときくけど、日本にもいっぱいいそうだよね