活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

不況とカメラ(2)。

2009-02-16 21:07:08 | Weblog
GDPマイナス12.7% 10-12月実質年率、35年ぶりの減少率
この数値は第1次石油ショック直後の1974年1-3月期の13.1%減に続く約35年ぶりの大きさだそうです。
その1974年のカメラ(35ミリ判)といえば,
・一眼レフ
 ペンタックスSPⅡ
 ミノルタXE
 フジカST901
 コニカオートリフレックスT3N
 マミヤDSX1000,MSX500
 トプコンIC-1
 コシナハイライトHiLiteEC
・コンパクト
 キヤノンデートマチック
 リコーエルニカF,35M
だけで,例年にない少なさだったらしい。
また,あの時は狂乱物価が追い討ちをかけ,従来機種は軒並み2割ほど値上げだったと記憶しています。
今年の新製品のペースはどうなるんでしょうか。
だた,これだけ単価の落ちたデジカメの価格を上げることはもうできないでしょうね。

景気後退が促す原点回帰(デジカメWatch)
この景気後退はメーカーにとって商品開発の方向を考え直すよい機会であり,求められるのは“新たな発見”をユーザーに与えること。
つまり,ハードの機能にソフトとサービスを組み合わせ,新たな体験をユーザーに導くことであるというもの。
まさしくその通りだなあ。

ちなみに,1975年にはコンタックスRTSやオリンパスOM-2,そしてピッカリコニカC35EFが,1976年にはあのキヤノンAE-1やペンタックスME/MXが出て,一気に次の時代への扉が開いたように思います。
この2,3年が時代の必然としての変革期。だといいけど。

コシナの20mmと言ったらF3.8 MCマクロMFでしょうが,よく見ろ,これは違う。

2009-02-14 20:31:47 | Weblog
目ざとく話題になりつつありますが,コシナからColor Skopar 20mm F3.5 SLⅡ Asphericalが出るらしい。しかも今月28日に。
本家サイトには何の兆しもないのに,フライングでフジヤカメラマップカメラに予告広告が掲載されてしまったみたい。

全長28.8mmのパンケーキ。
もちろん新設計で,F3.8レンズの焼き直しではありません。
しかも,ニコンAi-SマウントはCPUを内蔵。
先のDX 35mm F1.8とともにD40/60ユーザーに歓迎されるでしょうね。
こういうのがあったらなあ,とまさに待望していたレンズですが,しかし,これはMFレンズ。
おいしいところをサードパーティにさらわれないよう,ここはニコンに純正のDX用広角単焦点レンズを期待したい,すぐにでも。
そうだろう!みんな!(そうだそうだ!)

ただ一つ注文があるんです。
最近,Zuiko Digital 25mm F2.8を使い出して,とみに思うんだけど,レンズ鏡筒に距離目盤がない。
これでは,あらかじめ距離をセットしておき,体で被写体との距離を詰めて,すかさず撮る,という古典的スナップ術が使えません。
これすごく不便。買ってみて気がついたw
同様,AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8も同じく距離表示のないのっぺらぼうレンズですね。
標準はまだしも広角レンズではここんとこ何とかならんか。

その点,MFであるColor Skopar 20mm F3.5 SLⅡ Asphericalにはちゃんと距離目盤があるし,被写界深度表示もある。
意外に広角単焦点レンズはMFの方が使い良いわ・・・ということにならないように,ニコン(他のメーカーも)は自社レンズに手当てして欲しい。
そうだろう!みんな!(そうだそうだ!)

二十世紀写真少年 終わりの始まり。

2009-02-13 23:10:54 | Weblog
地元(ごく田舎の地方都市)で女性写真教室開催のお知らせが新聞に載ってました。
ああよくあるアレね,カメラ女子が多いんだよね,今や。
と,よくよく見れば,「フィルム一眼レフ貸し出しあり(台数に限りがあります)」とある。
そうなんです。フィルムを使う写真教室なんですねえ。

【フィルム一眼レフ入門】 デジタル一眼レフとフィルム一眼レフの違い
フィルム一眼レフだけにある機能・操作
-カメラボディの裏ブタ
-フィルム装填と巻き戻し
-パノラマ機能
デジタルとフィルムで微妙に違う機能
-ISO感度設定(手動・自動)
-連続撮影
-日付写し込み機能

キタムラの「写真何でも情報 EXPRESS」の今週号です。
うーん。
若い頃,慣れ親しんだ「カメラ」。
確かにそのとおりなんだけど,何か微妙のような。
この辺りを説明するのは難しいですね。
こう考えてみると,果たして同じ範疇で捉える必要があるのか,デジタルは銀塩の後継として繋がっているのか疑問にも感じます。
フィルムの場合は、連続撮影が上限36コマ(フィルム1本分)までに制限され、1本分を撮影するごとに、巻き戻しと、フィルム交換が必要になります。
デジタルと違って、フィルムでは失敗カットにも撮影コストはかかりますから、連続撮影機能の使用時は、撮り過ぎないように意識して使ってください。
撮影が終わった後は、そのフィルムを写真店に持ち込んで、現像・プリントする必要があります。
現像した写真の受け取りまで含めて、写真店には合計3回行くことになるわけです。

これを“説明”せねばならない時代が来るとは。

DXは永久に不滅です。

2009-02-12 22:02:19 | Weblog
DX is not over.
とドレーンさんが申しております。
ニコン一眼レフの80%がD40/D60/D90であり,このうちの5%がこのDX 35mmF 1.8レンズを購入すればそれで絶大な数である,というのはすごく説得力があるなあ。
しかも,
this is not the last lens announcement we'll be making this year.
とのこと。
さらには“謎のHN-44”は既に出来上がっているDXレンズ用?という話も。
次は何だ?24mm?(期待)

DXは続けます,きっぱり,byニコン。
と,いうことなら,これは5%として応援したいぞ,ニコン。

ニコンF2を使うカメラマンになれなかったよ。

2009-02-10 23:48:01 | Weblog
ニコンF2を使うカメラマンと出会った。
カメラマンA氏が使っているカメラをまじまじと見て、またまた驚いた。かなり古い。
「製造されたのは僕が子供の頃じゃないですかね。20年前に中古で買って、以来、ずっとF2です。今までに6台買いましたよ。」
とは言え、A氏はデジタルカメラを完全に否定しているわけではない。
今回の仕事でも、A氏はデジタルカメラで構図を決め、モニターを私に見せて互いに確認してから、フィルムカメラに取り替えてシャッターを切っていた。

・・・・。
なお,この話は,押入れに眠る自分のキヤノンF-1を思い出し,関東カメラサービスに修理に出してみる,と続きます。

知人にも今も銀塩一徹の人が何人か居ます。
仕事じゃなくて趣味なんだから別にいいのだろうけど。
この頃は中古がうんと安いので,もう狂ったように買いまくっている,と言っておりましたw
私もヤフオクで往年の名機の価格をチェックしたりするも,実購入する気にはなれず,せいぜい脳内ショッピングですね。
でも,
「ここ数年、デジタルカメラを使ってみて、改めて機械式カメラの魅力に目覚めたというユーザーが増えている」ということだ。
というのはどうなんでしょう。
デジタルの腕時計がすぐ飽きられて,一転,機械式のアナログ時計がもてはやされているのと似ているかも。
ただ,機械式腕時計は今も生産されてますが(高価!),機械式カメラは中古しかない,ということですね。
しかし,今や腕時計自体見かけなくなってきました。時刻はケータイで見ます,という人が増えた。
これもカメラの将来に似ているのかも。

ちなみにニコンF2をニコンハウスに売りに行って,そのお代でヨドバシでLumix LC20を買った私って。

デジタル時代のシルバースタンダードを考えてみた。

2009-02-09 22:34:05 | Weblog
本日発表されてしまいました。AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G。
昨日の憶測は全然当たらなくて,新設計の光学系ですね(汗)。
しかも,Ai AF Nikkor 35mm F2Dが43,050円なのに対して,AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8Gは35,070円。
これは人気が出るだろうなあ。
特にD40/60系女子カメラ。「うめかよになろう」とかw
なぜ、FXフォーマットで出さなかったのか、という意見があるだろうが、私はニコンがDXフォーマットを続ける意志の表明として、むしろ積極的に評価したい。
と,ナワちゃんも徒然なるままにお褒めです。

距離計時代の交換レンズは,35,50,90(100)mmの3本セットがゴールドスタンダード。
一眼レフになって,これが前後に伸びて,28,50,135mmとなりましたが,それも束の間。
35-70,70-210mmを経て,現在は 28-80,80-300mm(35ミリ判換算)あたりのダブルズームが一般的になりました。
これにもう1本と言ったら,やはり明るい標準レンズでしょう。
35mm F1.8はまさにツボですね。

しかし,です。
35mm(35ミリ判換算53mm)は確かに“標準”ではありますが,意外に使いにくい。
記念写真とかスナップにむいている画角とは言えない。
かのブレッソンだって,結構35mm(35ミリ判。ああややこしい)を使っています。
昨日も同じこと書きましたが,スナップや旅行用にDXの24mmあたりがあるといいな。
小型軽量,できればパンケーキ。多少暗くても可。

さらに言えば,加えて長焦点のマクロ(ニコンではマイクロ)があれば言うことありません。
DXの60mm(35ミリ判換算90mm)あたりでどうでしょう。
Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8Dをちょいと変えるだけで。

ということで,もう1本と言わず,あと2本。
DXで パンケーキ24mm F3.5,標準35mm F1.8,マイクロ60mm F2.8の3本セットなぞいかがでしょうか,梅林部長
奇しくも距離計時代と同じ取り合わせ。
きっと女子に限らず,ご年配のD40/60ユーザーにもウケると思うのですが。

ダウンサイジングDX。どこまでホント? 風の噂三郎。

2009-02-08 19:30:19 | Weblog
いきなりDX 35mm F1.8のウワサです。
おおカラーヤシノンDX 35mm F1.8か,エレクトロ35CCの。あれは色乗りがいい。
と,いうDXではありませんww
ニコンがこの16日に AF-S Nikkor 35mm F1.8G DX を発表する,というもの。

元ネタはNikon Rumorsで,
このレンズはDXレンズでFXではない。
ニコンがDX単焦点レンズを発表するという情報には私は納得していない(悪い冗談かもしれないが)。
DXレンズにすることに価格以外の理由があれば教えて欲しい。

とのこと。
現行 Ai AF Nikkor 35mm F2D があるのに,新たにDX用が必要なのだろうか?
ということなんだけど,ご存知のようにこのレンズはD40/60にはAF連動しない。
ボリュームゾーンのこれらのユーザーのためにAFの効く標準レンズをラインナップしましょう,ということでしょう。

じゃ,なぜFXじゃないのか。
ここからは憶測なんだけど,現行35mm F2をそのままAF-SとしてもFX用の性能の要求水準を満たさない。
それぢゃDX用にしちゃおう。周辺を捨てればF1.8でもおK・・・と,いうことかなあ。

APS-Cとフルサイズ共用のレンズシステムにはこういう問題が起こります。
そして過渡期的な問題なのかも知れません。
いずれは一眼レフはフルサイズに収束。APS-Cの方はフランジバックを詰めてミラーレスに向かう。と,思うのですが,どうでしょう。

ちなみにD40/60用には35mmじゃなくて,24mmが欲しいよ。
そうだろう!みんな!(そうだそうだ!)
なお,いつまでたっても18mmが出ないので,本日 Zuiko Digital 25mm F2.8をポチった私。

俺はただ撮りたい。だが,

2009-02-07 12:34:39 | Weblog
世界が俺に撮られたがってない。
は,決めゼリフではないみたい,今のところ。

仮面ライダーディケイドの主人公・門矢士こと「つかさクン」は光写真館に居ついてしまった風来坊。
写真撮影が仕事だが,撮った写真はブレボケのガリーフォトばかりで,クライアントにクレームつけられまくり。
何を撮っても写りが変なので,このセリフをつぶやく。

と,いう設定なのですが,つかさクンの使っているカメラは何でしょうか?
もちろんデジカメではありません。
ライカM3,でもありません。
ちなみにニコンFでもオリンパスペンEE-2でもロモでもない。
答えは,35ミリ二眼レフのblackbird,fly,通称BBFなのですよ。

あー,これは考えましたね。
小道具としてレトロモダンだし,撮影の演技時にも俳優さんの顔が隠れないし,ローライほど大きくない。
赤いBBFを首にぶら下げた格好がまたなかなかキマっている。
この番組でさらにBBF人気が高まるかもしれませんね。
なお,つかさクンは光写真館の暗室でプリント(カラー!)もされておりました。
根っからの銀塩派ですな。

しかし,このディケイド,平成ライダーの九つの世界を渡り歩いて闘う,というパラレルワールドもの。
ちびっこに理解できるのかしらね。
ウルトラマンメビウスと同じく,在庫そうざらえ一掃セールで,もうこの後がないような気も。

そういえば,ライダー2号の一文字隼人もカメラマン(ロンドン美術大学写真学部卒業w)でしたが・・・正に隔世の感がありますねえ。

付)
第2話はクウガの世界だったのですが,ユースケ役はIXYオダジョーではない,ちょっと残念な方。
これは無念。

今度こそ二代目ハニカム王子。

2009-02-06 21:42:09 | Weblog
これまたしばらく前に発表された新技術が早くも実装実用化。
富士フイルム、人間の眼のメカニズムに近づいたCCDを開発富士フイルム、3つのモードを切換えられるCCD搭載「FinePix F200EXR」発表
スーパーCCDハニカムEXRで高解像度とダイナミックレンジと高感度&低ノイズを実現したというもの。
今も神機の誉れ高いF31fdより高感度での画質が向上しているらしい。
しかも,フジのコンデジでは初めてのフィルムシミュレーションモード付きで,スタンダード(PROVIA),ビビッド(Velvia),ソフト(ASTIA)などが選べる。
いいぞいいぞ。

が,このクラスのユーザーに,「高感度・低ノイズ優先」「ダイナミックレンジ優先」「高解像度優先」とモードを切り替えて使い分ける需要があるかどうか。
あと,フィルムシミュレーションのモノクロがB&W(Black&White)というのはどういうわけだ。
ここはネオパン(Neopan)でしょ。モノクロ高感度用ネオパンSSSや高解像度ネオパンFもあればなおよろし。
もう一つ,一番の不満はF100fdと外観が変わってないこと。
せっかく画期的な新機能なんだから,こういう新しいデザインで示すべきです,樋口部長。

ハニカムを活かすべく,フジはやっぱマイクロフォーサーズに参入して欲しいな。
(化粧品とか医薬とか内視鏡で忙しいだろうけど)

密かに進行する補完計画。

2009-02-05 22:51:49 | Weblog
NECエレクトロニクス、携帯電話でデジカメ並みの画像を実現するシステムLSIをサンプル出荷
あーこれ,去年の5月に発表されていましたね。
いわゆる,「1枚超解像」というやつ。
実用化早いなあ。

こういうのも見つけた。
ClearCam - 超解像技術を使ってiPhoneの貧弱なカメラ機能をパワーアップ
これは6枚の画像を混成して解像度を上げるというもの。
そこまでしてiPhoneで撮らなくても,とも思うが。

「超解像」って何かカッコイイ名前だけど,要は解像度不足やブレボケな部分をコンピュータシミュレーションでそれらしく取り繕う,ということやね,アンダーソン君。
昔からある「画素補完」とどう違うのか,よく分らんが。

でも,ケータイがコンデジ並みになるなら,コンデジは一眼レフ並み?
APS-Cならフルサイズ並み?フルサイズなら・・・
人類の欲望にはキリないわ。