活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

消えた一眼。

2011-07-31 09:14:12 | Weblog
「一眼」とは、「一眼レフ」ではなく、いわゆるミラーレス構造のレンズ交換式カメラ、と定義できるでしょう(じゃあ、ライカM9やエプソンR-D1はどうなんよ、という意見もあろうが)。
では、「ネオ一眼」って何?
多分、ズーム比の大きいレンズが固定された外見が一眼レフに似てるカメラ、という意味合いだったんでしょうね。
でも、オリンパスのSZシリーズのような薄型大望遠にはネオ一眼という名称は似合わないような気がしますし、一方ではソニーNEXパナ留美Gをネオ一眼と表記している記事があったりします。要はいい加減な用語。
言いだしっぺの富士ですが、ファインピックスS9000以降はこの言葉を使っていないようです。もう6年も前だ。
最近はあまり聞かなくなったようにも思うし、淘汰されていく言葉なんでしょうね。

と、思ったら、キタムラでは公認用語みたい。
話題のNEO一眼レフ発売日決定!=ペンタックスQ

ロシアより愛もこめて。

2011-07-30 10:45:05 | Weblog
ロシア人がこよなく愛す日本製品 自動車、カメラ、化粧品・・・、圧倒的ファンが続々誕生中
ロシアの消費者のブランド志向には、①ブランドロイヤルティーと②ナショナルロイヤルティーというものがあるそうで、分かりやすく例えると、①はニコ爺やキャノ厨、②はとにかくニッポン贔屓ということらしい。
現地のその手のラジオのトークショー(一体誰が聴くんだ)で、
司会者がキヤノン、ニコン以外にカメラはないのか、と聞くと、対立していた2人が珍しく声をそろえて、我々が意図するカメラという道具はキヤノンとニコンのみを指すのだと断言したのには、あまりのブランドロイヤルティーの高さに番組を聞いていた私の方が唖然としてしまった。
とのこと。
ま、日本でも同じような人たちはいるでしょうけど。

その他、ロシアでは日本車は言うに及ばず、ポーラとか資生堂とかの高級化粧品も超人気とか。
高技術、高品質、安全性、アフターサービスなどなど、そしてその元である日本人の国民性自体が日本ブランドの信頼性につながっているのだと確信します。
南米やインドではヤシカの人気が根強いと聞きます。これはその昔、バレーボールでの活躍によるらしいですが、これもある意味、立派な企業努力。

長い時間をかけて培ってきた信頼の「日本ブランド」。簡単に外国に売り渡しちゃダメですよ、経営者の皆様。

人と・地球が大好きなのに:サンヨー。

2011-07-29 07:12:50 | Weblog
サンヨーの冷蔵庫と洗濯機部門がハイアールに売却されました。
パナソニックとの統合に伴う重複部門の整理であり、ビジネスとして当然のことなんでしょうけど、サンヨーブランドのハイアール製品が売られるようになるとは、庇を貸して母屋を乗っ取られたような複雑な思いがありますねえ。
サンヨー衰退の原因として、中越地震と野中ペコちゃん、そしてハイアールのような印象がありますから。

デジカメ部門では、Xactiの来年4月廃止が決定済み。ただ、縦型グリップのムービーデジカメは続ける気はあるみたいで、Xactiの遺伝子は受け継がれるかも。
一方で「Xacti」ブランドをaigoが採用、なんてことはないのでしょうか。心配。
というか、デジカメというジャンル自体、近い将来難しい状況になるかもしれません。
そうなったら、不採算部門はさっさと中国に売り飛ばされてしまうのかもなあ。心配(し過ぎ)。

ロシアより愛などをこめて。

2011-07-27 06:15:19 | Weblog
少子化対策、精子と卵子をフロントカバーにデザインしたロモLC-A+ Russia Day
「6月12日に赤ちゃんを産もう」キヤンペーン付き。商品はロシアンカー。
2000台限定、38,850円。

何でもデザインのカシオでもここまでは無理。
今やトイカメラモードはコンデジのみならず一眼にも搭載されて、ごくメジャーになりました。
それでもロモ、という人がいるんでしょうね。
しかし、アナログ地上波はなくなったのに、どこまでこのアナクロなカメラで引っ張るつもりなんだろうかねえ。

超解像でいいのか。いいのだ、きっと。

2011-07-26 06:29:25 | Weblog
【速報】ソニー、新デジカメ2機種を発表!全画素超解像って、なに
「全画素超解像」技術は、全ての画素を解析し、数百の内蔵データを参照、写真の解像感を向上させる処理をする技術だ。
これにより、有効約1620万画素の最大画素数のまま、解像感を維持しつつ、最大2倍のズームを実現、高精細な遠景の静止画撮影を楽しめる。

要は、ホントは解像してないけどコンピュータで画像を作って補完しちゃうってこと。だから、部分拡大しても解像度(感)は落ちません。
これって、先行のパナのおまかせiAズームで効果テキメンってことはわかってはいるのですが、結果オーライが全てとは言え、何となく腑に落ちないんだなあ。
収差は電子補正、解像度は超解像、ラチチュードはHDR、おまけにボケも作っちゃう。実体のあいまいなマトリクスな世界。
どんどん補完していって、心の隙間を埋めることはできるのだろうか。

鏡も境もなくなる時代が来るのか。

2011-07-24 06:37:28 | Weblog
キヤノンの真栄田常務談、「パフォーマンスを落とさずにカメラを小型化するのは最大の課題。来年は面白い商品が出ると思う」。
小型・軽量の手法として「ミラーレス」を採用することも技術的に検討しているとのこと。
来年かあ。そんなに悠長に構えて大丈夫なんだろうか。
後出しジャンケン最強の覇者キヤノンですが、過去に距離計→一眼レフや開放測光、AF化でつまづいた経験がありますから(結局すぐに巻き返しましたが)。
一方のニコンのミラーレスはもう少し早いようですが、どうも1インチの小型フォーマットになるという噂が根強い。中国発のニコンX810のマウント部のリーク画像は、いかにもそれっぽいのですが、真贋はいかに。
ニコンは先出してつまづくパターンがありますし、これは十分ありかも。

小型フォーマットと言えば、昨年ネットで話題となったガセネタ(多分)、キヤノンEIS 60もフォーサーズと同等のセンサーサイズでした。
現在の技術では、APS-Cセンサーでボディは小さくできても、レンズをそれに見合うサイズにするのは難しい。となるとシステム全体の小型化には小さいセンサーをということになるし、極小画素の弊害も将来的にはソフトでカバーできる。さらに現行の一眼レフとの競合を避けたい、とすれば、二強のミラーレスのセンサーはコンデジ以上フォーサーズ以下に落ち着くのかも知れません。
「面白い商品」というのはそんな意味合いかもなあ。

なお、昨年4月の日経新聞の予測によれば、2012年以降、キヤノンとニコンがレンズ交換機のシェアを減らし、ベンチャー企業がレンズ交換機を企画・販売する、としています。
いわばカメラというジャンル自体のボーダーレス化。
ユーザーにとってはこちらの方が面白くてよさそうですが、メーカーにとっては面白くないでしょう。
これから変革期の中で二強も弱小も踏ん張りどころになるんでしょうね。

利口になれば、恐れるな。未来は変えられる。

2011-07-23 21:14:55 | Weblog
ペンタックス身売りで終わらない“デジカメ再編ドミノ
やっぱり。ヒロシはペンタを韓国や台湾に売り飛ばそうとしていた。(東洋経済調べ)
ビジネスとはいえ、酷スなあ。
結局、元から求婚されていたリコーへ嫁に行けたのですが、こちらの家も1万人規模のリストラを計画しており、「弱者連合」に対して市場の目は厳しい。ペンタの終の棲家となるのか心配であります。

安過ぎてどうしようもなくなったコンデジ。しかし利益の上がる一眼レフは二強の寡占状態なので、二強外メーカーはミラーレスに活路を開こうとしているわけで、リコーペンタックスもこの分野への本格的な展開を考えているのでしょう。
果たして将来の展望は、キヤノンのミラーレス機がどうなるかにかかっていると思います。キヤノンは過去、キャノネットやAE-1で弱小メーカーを次々と潰して来ましたから。
そろっと嵐が来るよ。わかってるわ。

ドミノの次の駒はカシオとオリンパスという観測なのですが、ともに何とか踏ん張っていて欲しいし、たとえ自立できなくなっても海外流出だけは何とか避けてもらいたいものです。

コレジャナイPENピー。

2011-07-22 06:19:45 | Weblog
PEN着せ替えサービスです。って、今更。
あからさまにパーツの在庫整理じゃねえのと思っちゃうのですが。
元から着せ替えをコンセプトとしたペンタK-xに比べてどうなんよ。
それに上位ラインのPシリーズよりも、“ライト”なPLシリーズの方がこういうのに向いていると思います。
以前、PL1のコレジャナイ化した原色カラバリ(試作品?)の写真を見かけたように思うのですが、今さがすと見つかりませんでした。
とりあえず、こんなことより(ま、これもいいんですけど)、ファームアップでドラマチックトーンが使えるとか、実のあるアフターフォローをして欲しいのだ。

立った立ったカメラが立った。

2011-07-20 22:55:45 | Weblog
【長文レビュー】カメラが立った! フリースタイルで撮れる楽しいデジカメ「EXILIM EX-TR100」
アングル自在で自演乙に自立。しかも単焦点の超広角レンズ搭載。
久しぶりのスイバル機、いかにもカシオらしい尖がったコンセプトのモデルですね。
画質も良さそうで、そそるなあ。
発売直後で3万円を切ってますし、スイバル党としては買っちゃいそうです。

で、もう買っちゃった人に、改造手術してみたというショッカーのような方が。
邪魔なワクをはずす
動画:Casio TRYX EX-TR100 Frame Removal フレーム外し
TR100は要するに二軸式のスイバル機ということなのですが、この外枠の方を外してしまって、スタンダードなスイバル機に変身。なるほど、ヤリますね。
結果、よりコンパクトで取り回しもよく、うーん、こっちの方が良いかも。
カシオは元から着脱式で出せば良かったのにと思いますね、これ。

立つだけじゃ満足できない。
「トライのフレーム外し」、流行るでしょうか。
しかし、みんなスイバルが好きなんだ。いいぞ、お前ら。

リコー・オンザロード。

2011-07-18 07:27:39 | Weblog
大阪の国立国際美術館で開催中の森山大道展「On the Road」を観てきました。
大道さんの作品展は何度か観たことがありますが、今回の規模は群を抜いて凄かった。総覧的。回顧展みたい、まだ生きているのに。観ていて自分が今70年代の路上をさまよっているような気がしてきました。

で、会場出口に「大道氏愛用のカメラ」が展示してあるのですが、①オリンパスペンWブラック、②オリンパスOM-2(OM-1だったかも)、③あとはリコーのGRシリーズばかり(アナログ、デジタルとも)。
リコーの宣伝効果抜群ですね。
ただ、大道さん自身はカメラの機種にこだわったりはしないみたい。その昔、ペンタックスS2も使っていたような。

ところでちょっと気になるのは、大道さんの撮影風景のビデオ上映をしていましたが、GRDを片手で構えて撮っていました。モニターを見て撮るのだから、それでもいいのだけれど(それにブレていてもOKだし)、少なくとも銀塩時代はそんなことしてなかったように思うのですが。
傾いている写真もそれが効果的で良いのですが、昔の傾いた地平線と今の傾いた画像はちょっと違って見えたりもします。
ついでにデジタル大道はカラーも多いのですが、やっぱり粒子もろ出しのブレボケアレが大道さんらしい。これはカメラを問わずです。
そこで、モノクロ粗粒子に水平を傾ける「ダイドーモード」搭載ですよ、リコー・ペンタックス様。