活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

一家に一台。

2016-07-31 22:03:51 | Weblog
この間の日曜の昼下がり。軒のゴーヤの実の数を数えているとケーブルTVの人が来て、「お宅もケーブルにしませんか」と勧誘されました。
なんでも屋根にアンテナが乗っかっている家は今日日マイナーであり、この一帯は皆ケーブルにしているとのこと(田舎だもんで)。
あー、確かに。ご近所でアンテナが立っている家はほとんどない。
しかし、である。私は正直者。
「あのぅ、うちはまだアナログテレビなんです」
「え?」と身構える。
「DVDレコーダーをコンバータにしてテレビ観てるんです」
(縁側から実機を覗いてみて)「ははあ、珍しいですねえ」
「テレビはほとんど観ないですから。週に2、3回点けるくらいかな」
ちなみにうち1回は「真田丸」。

その昔テレビは一家に1台で、茶の間の中心に鎮座する存在でした(チャンネル争いなんてコトバもあったな)。
時代が進むと一部屋に1台、いや一人に1台かも。風呂でもテレビを観たいとかありましたね。
今はどうなんだろ。そんな熱心なTVウォッチャーは団塊以前の世代だけでしょうねえ。
そういえば、電話もそうですね。昔は一家に1台が原則であり、電話敷設権は資産でもありました。
「親が出たらガチャン」なんで、一人に1台となった現在の若者には理解できないでしょうね。
それに今や携帯を通り越してスマホとなり、電話とは違う別のものとなった感があります。

デジカメは「一人1台」から「一家に1台」に逆戻り?

コンデジの落ち込みがひどいという話はありましたが、レンズ交換式のカメラも着実に黄昏に入っています。
というか、今までがバブルだったんですよね。
CIPAの統計を見るに、デジカメの最盛期は2008-2010年で、総出荷数は銀塩時代のピークの3.5倍くらいまで達していました。
しかしその後は一気に坂を転げ落ちるばかりで、今年は銀塩時代の水準に戻りそうな勢い。
その昔はお父さんしか使えなかったカメラが、ママもボクも1台ずつ持つようになり、時代が巡ってまた一家に1台に逆戻り。
が、見方を変えれば、スマホのカメラは銀塩時代の何百倍にもなっているでしょうね。
一般的なカメラは、もはや「カメラ」とは別のものに置き換わったと言うべきか。

テレビもネットもケーブルTVで一本にできますよと言われ、ならばと導入に傾いたのですが、よく調べてみたらケーブルTVのネットの通信速度はかなり遅い。
そんなもん要らんわ。普通にプライオリティはテレビ<<<ネットですもん。