活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

iPhoneは電気羊の夢をみるか。

2018-03-31 23:08:59 | Weblog
iPhone写真に目覚めてしまい、このところ普通のカメラの稼働率が著しく低下中の今さらジローです。
というのは、iCA5でiPhoneをカメラナイズした上に、カメラアプリにMicrosoft Pixを入れたからなんです。
iPhoneデフォのカメラはシャッターが爆音で、おまけにバーストが解除できない。
何故こんな仕様なのか、謎としか言えません(シャッター音は日韓のみですが)。
これに対してMicrosoft Pixは無音設定が可能な上に、シャッターのワンタップまたはボリュームボタン押し切りでワンショットで撮れる。
通常のカメラで育った世代(言い方が変かも)には、大変使いやすいアプリになっています。

と、思い込んでいたのですが、実は違っていました(^^;
Microsoft Pixは自動的に10枚バーストして、その中のベストショットを選んでいるとのこと。
しかも、ただセレクトするだけではなく、複数のコマの情報からノイズ低減や手振れ補正を行っているらしい。
これがシャッターを押す直前から始まっていて、0.5秒で撮影を終えるという、何というギャバン。蒸着っ。
しかも出来上がりはAIが調整してくれる。確かにブレは少ないし、露出もカラーバランスも言うことありません。しかも無料で広告もなし。
iPhoneデフォのカメラは、バーストがモータードライブ(死語)なみのシャッターシャワーで、1秒で10枚ですからねえ。差があり過ぎて、使う気になれません。

さらに、このMicrosoft PixのAIはクラウドにあるのではなく、デバイス側が機械学習しているというのにも驚きます。
こうなるとふつふつとギモンが沸いてきます。何で天下のMicrosftがiPhone(=世界で一番売れているカメラ)のカメラアプリを開発したのか? 一体何のため??
これは、AI をクラウドからネットワークの「エッジ」上のデバイスに移行していくというマイクロソフトの全体戦略の一環です。
とのことですが、画像情報とエッジコンピューティングはどう関係するのでしょうか。MSの狙いはどこに?
最近、Microsoft PixにLinkedInとの連携機能が追加されました。
これは撮影した名刺の画像から名前、電話番号、メールアドレス、URLなどの必要な情報を認識し、iPhoneの連絡先アプリやビジネスSNSのLinkedInのアカウントに反映させるというもの。
インターネットは、文字の時代から、画像の時代へカメラアプリ「Microsoft Pix」が拓く未来
早くも次の未来が来てますねえ。