活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

はねるのモニタ。

2012-04-28 18:40:00 | Weblog
次のNEXの「3」は、NEX-F3とのこと。
3Cとか3Fでなくて、C3、F3なんですねえ。何でなんだ。
と、それはともかく、F3は180度上に開く、跳ね上げ式の液晶モニターになるようです。
これは何より自分撮りに便利。また、他人を撮る時でも、撮られる相手が自分がどのように写っているかを確認することができる。サムスンのNV800がこのような液晶モニターですね。
え、そんなの普通にバリアングルモニターでもできるよね。跳ね上げじゃなくてもいいじゃん。と、言われるかもしれませんが、そうでもないのです。

デジカメの液晶モニターは、昔に比べてどんどん大きくなり、今や2.5型が一般的で2.7とか3.0型も多い。
これだけ大きくなると、よっこらしょと引き起こして横に開き、180度ひねってから使うというのが結構大変手間。また、横にかさばって取り回しに邪魔ということもあります。
ちなみに収納する際は液晶面を内側に仕舞いたいのが人情だから、ひねって畳むことになりますが、これがまた面倒。
その点、ティルトするだけのモニター(ソニーのNEXやα、オリンパスOM-D EM-5など)は自由度は低いけど、その分、取り回しがいい。
また、上から見て光軸が一致しているので、撮影時に視線的違和感が少ないと言う利点もあります。
なお、下辺がヒンジで下に開くモニターのニコンD5000は、バリアングル式とティルト式の両方のメリットを兼ね合わせたなかなかナイスなアイディアだと思いましたが、ニコ爺が三脚台に干渉することを嫌ったせいか、D5100では普通の横開き式に変更されてしまいました。

そんなこんなで、ティルト&跳ね上げ式のNEX-F3のモニターはイケると思います。特にカメラ女子にウケそう。
ところで、かつてこのようなモニターを採用したコンデジがあったんです。
それはオリンパスのIR500にいうモデルなのですが、上に跳ね上げるのでなく、前面からボディ下をくぐって背面に出すことができるというもので、いかにもオリンパスらしいギミックでした。が、操作性は正直微妙であり、市場にも受け入れなかったようで、あっという間に姿を消してしまいました。
その後も、オリンパスはC-5060/7070では跳ね上げ式のバリアングルを、ソニーはサイババショットR1はボディのヘッド部分でのバリアングルを採用しており、両社ともこの件には熱心みたい。
今回のNEX-F3のモニターが市場に受け入れるかどうかですね。

PS)
自分としてはスイバル式の一眼が欲しいぞ。

事実,画素数はどれだけあれば十分か―宿命のライバル編。

2012-04-24 21:18:44 | Weblog
ニコンD3200が正式発表されました。一気に2400万画素です。先代のD3100の1400万画素から大幅アップ。
先々代、といってもまだ3年も経っていないD3000は1000万画素でした。
私がついこの間まで何の不満もなく使っていた、ご先祖様のD40は5年半前で600万画素でしたから、急ピッチな上がり具合です。

で、ジャパネットたかたあたりで“なんとニセンヨンヒャクマンガソ!”を連呼するんだろうなあ。
画素数だけだったら、フラッグシップのD4の1620万画素もEOS 1DXの1810万画素も越えています。
ローエンドの一眼レフに、果たしてこれだけ高画素が必要なんだろうか。
―とさんざん言い古されたフレーズですが、多分それでも、画素数信仰の一般層にバンバン売れるんだろうなあ。
何といっても売れるは正義です。

それにしても、D800といい、ニコンは高画素に舵を切った感じ。
どうもそんな気がするんだけど、ニコンはボリュームゾーンでの一眼レフに見切りをつけ、今稼げるうちに稼いでおこうという魂胆なのでは。ま、憶測ですけど。
近い将来、一眼レフは真に職業専科となり、コンシューマーのメインフレームはノンレフにシフトする。エントリー一眼レフの終焉は近い。
そんな青写真を描いているのではないでしょうか。

対するキヤノンの出方ですよね。
Kiss X4が市場から消えて、X6が間近と言われていますが、D3200対策のために画素数アップしてくるでしょう。
その際はミラーレス機とセットで反撃してくるのでは。
ライバル対決の次のステージへの移行の時期が、先のない高画素路線で少し早まった。
―なんて、どうなんでしょうね。

第三帝国の野望:ヒトラーと黒魔術。

2012-04-22 11:31:48 | Weblog
なんじゃこりゃ。
もしもアドルフ・ヒトラーがキヤノンEOS 5D Mk3に買い換えたら・・・
見入ってしまう映像と迫真の演技ですが、何かの映画のセリフだけ替えたもの(?)のようにも思えませんし、これって手の込んだCMなのかしら。だとしたら凄いなあ。
5000ドルの自分の5D Mk3に対して、3000ドルで買える2.5KのBlackmagic Cinema Cameraが出たことに激怒する総統w
最後には1080pでもいいもんねと自嘲気味ww
ヒトラーが黒魔術を信奉していたというトンデモ説は根強いけど、それでこのCM?
実際はそういうことはなく、側近のゲッペルスやヒムラーがオカルト好きだったというころらしいですが。

しかし、いかにも怪しげな“Blackmagic”って何者なんでしょう。
とりあえず、いにしえのインスタマチックカメラのようなすっきりしたデザインは素晴らしい(操作性は別にして)。
レンズはツアイスさんとかキヤノンさんに任せて、おいらはボディだけ作って売るからね、という商売がどんどん増えてくるかもしれません。
プロ用のムービーカムは基本マニュアルだからですけど、ミラーレスで面倒な機械的光学的な連動機構が無くてもイケる分、スチールでもこういうのはアリかも。
ドイツ、日本と続いたカメラ帝国は果たして・・・。

これだからOM。

2012-04-19 23:37:16 | Weblog
PENに次いでデジタルで復活したOM-D。
そのうちXAやO-Productも復活するのではないかしら。
しかし、こういうブランドのリバイバルができるのはオリンパスだけかもしれないな。

そのOM-D EM-5(長い。何とかしてくれい)ですが、形が一眼レフスタイルなのは、要はOMにガワだけ似せたわけ?
そこんとこがちょっと引っかかる。
というのも、パナ留美G/GHはペンタ部の尖ったところにストロボが内蔵されているから、あの形の必然性がある(のだろう)。
決して、「○○一眼」と詐称するために一眼レフスタイルにしたんじゃないんだからね、と言い訳ができます。
じゃあ、OM-D EM-5は? ストロボは外付けだし、何で一眼レフ型?
これについて、お答えします。
インタビュー:オリンパスに訊く「OM-D」のコンセプト ~銀塩OMの思想を引き継いだ“光を操るカメラ”
•大口径レンズや望遠レンズにはPENスタイルよりも一眼レフスタイルの方がよい。
•一眼レフスタイルで、光軸上にファインダーを設定できる。
•ペンタ部には5軸手ブレ補正のジャイロセンサーが入っている。


なるへそ、よく分かりました。
しかし、一方でオリンパスは、PENのビルトインファインダー機を考えているとのウワサがありますね。
EVF内蔵機のスタイルは、一眼レフ型か、RF型か、一体どっちやねん。
その実、海外では、比較的“カメラらしいデザインのカメラ”が好まれる傾向があるとのこと。
それもこれもで、OMなんだろうなあ。
ちなみにそんなことしなかったNEXやニコワンはある意味エラいかも。

事実,画素数はどれだけあれば十分か―ミクロンの決死圏。

2012-04-15 07:39:46 | Weblog
あー、やっぱり。
コンパクトデジカメも2000万画素に シャープが業界最高の1/2.3インチCCD開発
・・・
ふぅ(溜息)。
もう言い尽くされてるからアレですが、この終わり無きマラソンは一体誰得なんだろう。

確かに写真の見方が変わってきました。
プリントには必要十分無駄で過剰な画素数ですが、モニター鑑賞がメインとなり、等倍にして部分拡大して見る愉しみ方にはある程度多目の画素数が必要でしょう。ブレードランナーの時代が来たのですねえ。
しかし、それにしてもコンデジに2000万画素が必要だとは到底思えませんね。
思いつくだけ、デメリットをあげてみる。
・狭いダイナミックレンジ。塗り絵画質。暗部はザラザラノイズまみれ。
・ブレ、ボケが拡大されて目立つ。
・絞れない。というか、レンズに絞り自体付いてない(笑)。
・データが重い。PCでのハンドリングやストレイジが大変。
コンデジを使う人にとって、これらのデメリットにも勝る「2000万画素」なんでしょうか。

初代IXY Digitalが1/2.7型CCDに200万画素も詰め込んだから画質が悪いんだとコケ下ろされことがありましたが、その時ピッチ3.32μm。当時は3ミクロン限界説なんてのもあったなあ(都市伝説?)。
ちなみに今回の1/2.3型CCDに2000万画素はピッチ1.2μm。

海外ではどのように思われているのでしょうか。
世界のデジカメ生産(企画)を独占している日本。そして画素数信仰を作ってしまった日本。
ホントにこれでいいのかね。

「make.believe」 ソニーは消えない。

2012-04-14 11:16:48 | Weblog
消えゆく業種トップ10
1 女性用アパレル製造
2 コスチューム&チーム・ユニフォーム製造
3 靴類製造
4 金物類製造
5 記録可能メディア製造
6 新聞発行
7 金融仲介
8 DVD・ゲーム・ビデオレンタル
9 家電修理
10 現像
IBISワールド(米国の経済関係の調査会社らしい)のレポートとか。
アメリカ国内で成り立たなる業種と言う意味でしょうが、6,8,10は世界的にもなくなってしまうと言えそうですよね。

10のDPEですが、20-30年前は死ぬほど儲かったよぉと知り合いの写真屋さんが遠い目で言ってました。
つい10年ほど前でも「お正月を写そう!」とあれだけ派手に宣伝していたカラーフィルム。どこにでも売っていたあの緑や黄色のパッケージを今はまったく見なくなってしまいました。
この間、ボタンを付けようと裁縫箱を開けたら、ボタンがフィルムの空ケースに入っていて、おおっと、懐かしさに浸った次第。

話は飛んで、ソニーの巨額赤字の件。
やはりテレビの急降下な値崩れが響いているんでしょうね。今や40インチが3万円台で買える時代ですからねえ。
ソニーは経営建て直し策として、デジタルイメージング(デジカメやDV)、ゲーム(オンラインゲームやSNS)、モバイル(スマホとかタブレット)の三分野に集中する方針を発表しました。
いわゆる選択と集中ですが、これが果たして吉と出るかどうか。いずれも今現在で成長が期待される分野なんでしょうけど、あくまでも「今」ですから。
特にカメラの将来はどうなんでしょうか。コンデジが単価下落で儲からないから、レンズ交換式にシフトするという世の風潮なんでしょうけど、ミラーレスの値崩れ具合を見るに、乱発から市場が飽和し、一気に市場力を失いそうな気がします。
ホント、カメラも家電になったよなあ。

カメラ自体はもちろん存続するでしょうけど、現在の商品としての「カメラ」も消える業種の一つなんじゃなかろうか。
フェイスブックが、「社員13人、売上高ゼロ」の画像共有ソフトの会社インスタグラムを810億円で買収したというニュースがありましたが、写真で儲けるにも、何か新しいことが必要なんでしょうね。
ソニーも今までの延長ではない、重点三分野がクロスオーバーする未来を練っているはず。
「like.no.other」 ソニーには期待したいです。

発売前ですが販売終了のお知らせ。

2012-04-13 23:47:14 | Weblog
えーっと、ちょっち理解できないんですが。
カシオ、フリースタイルデジカメ「EX-TR150」を発売日前に販売終了
「発売日前ではございますが、やむを得ず販売を終了させていただくことにいたしました」としている。再生産の予定はない。
まだ売ってないのに販売終了とはこれいかに。
思うに、
久々のカシオらしいユニークなモデル、TR100。レッツトライ“X”。
 ↓
スイバルのジンクス通り、マーケットはさんざんで、がっかりだぜ。
 ↓
ところが中華方面で思わぬ「自分撮り」人気バクハツ。
 ↓
おっしゃ、ちょいソフトだけ変えて新型TR150のできあがり。うまー。
 ↓
なんと今度は国内でも予約殺到。どないなっとるねん(嬉)。
 ↓
在庫一掃、さらに足りない状態で、供給できませんねん。

と推察(妄想とも言う)するのだが、どうなんでしょう。
普通なら増産すると思うが、あえて再生産なしとしているのは、

 ↓
気合入れなおして、今度は新設計の新型TR200を投入したる。待っとれ、ワレ

とカシオに関西系な期待をしてみる。

眠い画像はもういらない。漢は黙ってカリカリだ。

2012-04-11 22:10:07 | Weblog
いよいよニコンD800Eの発売ですが、予想を上回る予約数でニコンから供給不足の予告が発表されました。
元々D800EはD800の1割程度とされていましたから、まず希少な方を確保に行くという心理が働いて、予約が殺到しているのかも知れません。
一方、デジカメWatchの週刊アンケート「D800とD800E。買うとしたらどっち?」では、D800が52.8%、D800Eが47.2%と意外にも伯仲した結果に。
出るとは限らないモアレの心配よりも目一杯高解像の方がヨイということなんでしょうか。世の中、何となくローパスが無い方、あるいは弱い方がエラいという風潮ですからねえ。
なお、アンケートには「買うとしたらどっち?」しか選択肢がありませんでしたが、「どちらも買う」という人が居るだろうなあ、きっと。「どちらも買わない(買えない)」もあるけど(←私はこちら)。

なお、3630万画素という超高画素で今のところEOS 5DMk3に圧勝のD800/800Eですが、もはやピッチ4.88μmに達しています。
ニコンD7000やオリンパスE-3とほぼ同じ。フルサイズだから、っていうのがだんだん薄れてきたような。

マイクロ系ガールフレンド4代目を品定めする。

2012-04-06 21:36:56 | Weblog
パナ留美GF5が発表になりました。
GF3から8カ月足らず。このペースで将来どうなっちゃうんでしょうねえ。
ちなみに本日のGF3ボディ最安値17,680円。これで採算がとれるのか。
デジものの常と言うものの、先買いしたユーザーの感覚も微妙ですよね。
それにしてもパナは「4」を飛ばしますね、LXといい。
キヤノンも「4」飛ばしが多い。外人から見てどうなんよ。

画素数据え置きでセンサーを更新してきたのは好感がもてます。
高感度に強くなったようなので、評判の良い20mm F1.7のキットもあるといいのでは。
さらに画素数を抑えて、より高画質高感度でくれば、もっと好感度Upなんですが。

ひとつ言いたいのは、ホワイトボディのグリップの色がシルバーなのがチープ感を醸しだしていて萎えること。G3もそうでした。
ホワイトボディのグリップの色は、オリンパスペンのように濃い目のアイボリーとか、NEXやペンQのように白色系が似合うと思います。ま、これは好みですけどね。

キヤノンのaとb。

2012-04-05 07:32:39 | Weblog
学生時代、写真部の先輩に天体写真を撮っている人がいて、アドバンスな暗室技術を駆使されていたのですが、「水素増感」なるテクニックのことを聞いた時は、どんだけディープな世界なんだと感嘆しましたねえ。

それがデジタルになって一変。暗い星まで撮影範囲がインクレデブルに広がりました。
ただし、ローパスフィルタの分光特性が天体写真には合致しないことがあって、赤い星雲(「赤いシリーズ」みたいな語感w)が鮮明に写らなかったそうです。
そこでキヤノンから天体撮影用のEOS 60Da登場なのだ。
ローパスフィルター特性を変更して、赤外カットフィルターのHα輝線(ゲッター線とどっちが凄いんだ)の透過率をEOS 60D比で約3倍にしたそうな。
これより先にはEOS 20aというのもありました。商売になるほどの需要はなさそうに思うのですが、キヤノンの大幹部には天文ファンがいるんでしょうかねえ。

もひとつ、キヤノンの小文字「a」というのもちょっと気になる。マイナーな別バージョン的な意味合いだとは思いますが。
デジタルIXYの飛躍の源となったIXY Digital 200aというのがあったし、30aもありました。
おおそういえばキヤノンにはA-1以前のカメラ少年の憧れであったFTbもあったぞ。
ニコンD800EやEOS 5D mark3の改造などローパスのスペシャルブレンドが注目されている昨今、高解像ローパスのEOS 60Dbなんてどうでしょうか。