活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

猿の惑星 写真機。

2014-09-28 19:31:10 | Weblog
「え、マジ?」なのか「さすが腐ってもアレ」なのか、モニターのないミラーレス一眼(?)。
覚えることがないカメラ「ライカM Edition 60」
撮影者は感度、シャッタースピード、絞り、フォーカス以外のカメラ操作をできず、パソコンにSDカードを移すまで撮影結果も確認できない。
「1枚撮ってみてモニターを見ながら操作してイメージに近づける」といったデジカメ的手法は通用しないわけだ。

だったらフィルムでいいじゃんと言いたいが。
モニターのないデジカメは「トイデジカメ」くらいでしょう。しかもチープな方の奴。ミノックスのライカM3だってモニターはついているぜ。

1枚撮ってはモニターで確認し、撮りたいイメージに近づける・・・というようなデジカメの撮影の操作を「Chimping」(チンピング)と言うそうですが、ライカM60は今撮った像を確認する液晶モニターがないので、撮ったらパソコンに取り込んでみるまでわからない「アンチ・チンピングカメラだ」ということだそうです。
Chimpingって知らなかったけど、Wikipediaにも載っていますね。しかもその語源はチンパンジーらしい。
確かに撮って見て、撮っては見てする動作は、チンパンジーの仕草と似てるかも。

ライカがビスタクエスト化したM60。退化したのか、進化したのか。

21世紀の「らいか」。

2014-09-20 10:28:27 | Weblog
銀塩→デジタルの興奮は遥か昔。画素数インフレの高揚感もとうに過ぎ去り、デジイチは定年後のホビーアイテムにミラーレスはカメラ女子のお出かけアクセサリーとなって、ジャンル自体に飽和感を感じるこの頃。
今回のフォトキナでも新製品や開発コンセプト/ロードマップ等の発表がありましたが、おおーというようなサプライズ感はなかったような。
このネット時代、事前に情報が漏れて公知になってしまっているせいもありますが。

そのなかで面白いと思ったのが、コレ。オリンパスのオープンプラットホームカメラ
ユニット式で自在に展開し、オープン規格で自由に開発できる映像デバイス。というようなところでしょうか。MITの学生さんがスマホと連携するアプリの開発を行ったりしているとか。
そこで思い出すのが、米谷さんのOM試作機「MDN」ですね。多分にハッセルブラッドやコンバーチブルホースマンのようなシステムを想定していたものと思われます。
こういうのが、システムカメラに対して、オリンパスの根底にある思想なのかも。
当時はユニット間の機能連結にメカ的な困難さがありましたが、その点、デジタルではずいぶん容易になったのではないでしょうか。

今後ネットと如何に親和して行くかがカメラの課題というか、デジタルの宿命でしょう。
当面スマホとの連携でしょうけど、今回のフォトキナでは、スマホとペアリングしてNEX化するソニーQX1やiPhoneとドッキングするAPS-Cカメラ「Relonch Camera」が出品されているのも、今後を占う上で注目です。
しかし・・・ジョブスはiPhone 4について「ライカのようだ」と語ったそうですが、デザインのみならず、今や存在そのものも「ライカ」(すべての小型カメラの根源)になったような気がします。