活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

ビビッときた。気分は60年代。

2009-05-31 19:00:51 | Weblog
トイデジカメで快調に飛ばすビビター(なんで日本でウケているのか分かってないかも)から真打ともいえるモデルが発表になりました。
Vivitarからレトロ風ミニデジタルカメラ「ViviCam 8027」
おおこれはなんという60年代。
でもこれ,赤の革貼りのせいもあるけど,全体的にキヤノンデミに似ているなあ。
正面のブランド名のロゴデザインの感じもそっくり。
ちなみに裏面のアイピースはライカっぽいw

カメラらしいカメラというか,これまでの「刷り込み」のせいかクラシックなデザインが好まれることはありますよね。
デジタルになっても,いわゆる高級コンデジはコンサバなデザインが多いですし。
なんちゃってクラシックにも,1920年代のバカチョンカメラとか,使い捨てカメラがコンタックスになるカバーとかありました。
今,ピッカリコニカみたいなデザインのデジカメを出したら,きっと人気になると思うんだがなあ。

さて,ViviCam 8027ですが,ガワがレトロデザインなのもアレですが,アイレットが両吊りなのが感心です。
さらに正面から見て右下にもアイレットらしい金具が見えるんだけど,これ,縦吊り用?ここまでやれば大感心だが。

アレで撮って,と被写体が囁く。

2009-05-30 15:02:56 | Weblog
片岡義男さんと言えば何たってOM-1
惚れ込んで愛用していることを自作エッセイでたびたび書かれていて,とてもよく知られている話。

ところで,東京写真月間2009の企画のひとつとしてただ今開催中の片岡さんの写真展「撮る人の東京」は,初めてデジタル一眼レフカメラを使って,三軒茶屋を撮影したものだそうです。
まったく違う写真の楽しさを体験した,というそのデジイチはペンタックスK20とのこと。
提供?自腹?ペンタとはちょっと意外だなあ。
E-520と25mmあたりの方がぴったりなような気がするけど。
でも,LXを使っているという話もどこかで読んだことがあるような気がするし,そうでもないのかな。

片岡ファン&オリリン(注:オリンパスファンのこと)としては,E-30/620のカタログがリリーではなく,片岡さんとあおいたんだったらもっと良かっただろうに,と想像してみる。

50年後の世界とQV-10。

2009-05-29 07:01:12 | Weblog
国産初の一眼レフ寄贈 - 唐笑提寺長老 2059年5月27日 奈良新聞
奈良市の唐笑提寺長老、松浦慧海さん(74)が26日、愛用していた国産初のデジタルカメラを県写真材料商業組合(正木ヒロシ理事長)に寄贈した。
松浦さんの半生とともに歩んできた貴重なカメラ。写真ファン以外からも注目を集めそうだ。
贈られたカメラは平成7年、カシオ計算機(現、カシオ)から売り出された「QV-10」で、わが国が世界有数のデジカメ大国に成長した草分け的な機種。
松浦さんは平成9年、「母に無理を言い買ってもらった」といい、この年の5月から7年間にわたり仏教界の交流で滞在したチベット(現、ガンデンポタン)に持参するなど、思い出が詰まった品。

というのは希望的観測wで,本当の記事はコレ。
奈良市の唐招提寺長老、松浦俊海さん(74)が26日、愛用していた国産初の一眼レフカメラを県写真材料商業組合(正木康雄理事長)に寄贈した。
松浦さんの半生とともに歩んできた貴重なカメラ。写真ファン以外からも注目を集めそうだ。
贈られたカメラは昭和27年、旭光学(現、ペンタックス)から売り出された「アサヒフレックス1」で、わが国が世界有数のカメラ大国に成長した草分け的な機種。
松浦さんは昭和32年、「母に無理を言い買ってもらった」といい、この年の5月から1年3カ月にわたり仏教界の交流で滞在したビルマ(現、ミャンマー)に持参するなど、思い出が詰まった品。

半世紀を経た今も良い状態を保ち,充分に使えるそうです。
メンテナンスもさることながら,メカカメラならではのことでしょうね。

果たして50年後,どうなってるかしら。
そこまで,松浦慧海さんのように生きられないのがちょい残念。

クラカメ千台斬り。あゝ人生に涙あり。

2009-05-28 07:28:51 | Weblog
いやあ,気持ちは分かるけど,これは凄い。
集めたカメラ998台6千万円、その人生は
福島市のクラシックカメラ愛好家、篠原昭市さん(73)のコレクションが、このほど998台に達した。1千台の大台は目の前だ。
大好きだった酒をやめ、ローンを限度額ギリギリまで使い、26年間買い集めた。その総額、なんと6千万円以上という。

きっかけはブロニカ。
篠原さん47歳の時,法事の記念撮影に借りたブロニカS2の写りの素晴らしさに感激。そのままコレクター道に邁進されたとのこと。
サラリーマン生活とカメラ蒐集の人生泣き笑い模様が綴られています。
コレクションのうち最も高価なのは39年製の「セイキキヤノン」で125万円。古いのは1880年製の「ルエーベル組み立て暗室」だ。
これは御手洗会長から感謝状もの。

写真を見る限り,コレクションはクラップカメラやスプリングカメラなどクラカメ専科ですね。
こういう方に,デジカメってどう思われます,と恐る恐る聞いてみたいw

ところでちょっと疑問。
・「篠原さんが手にしているのは70年に発売され、二眼レフの最高峰と呼ばれたドイツ製のローライフレックス3.5F」と説明しているが,3.5Fの発売自体は59年なので,この個体が生産されたのが70年ということだと思う。
・なぜ,1000台達成の時点で取材し,記事にしないんだろうby朝日。

偉大な写真家たちとコンパクトカメラとナワちゃん。

2009-05-27 20:56:08 | Weblog
ネットを見ていたら、あるウェブサイトで、「木村伊兵衛やカルティエ=ブレッソンはコンパクトカメラで傑作を撮った」という書き込みがあって、思わず椅子から転げ落ちそうになった(笑い)。
ナワちゃんはお怒りですが,元記事からこの記述がいつの間に削除されています(笑い)。
ライカ使いの木村伊兵衛やブレッソンがコンパクトカメラを作品の撮影に使っていたと言う話は寡聞にして聞いたことがない。
もっとも海外ではM型ライカが「コンパクトカメラ」に分類されることもありますので,まるっきり嘘と決め付けるのもアレですが,少なくとも日本人の感覚としてはライカはライカですよね。

木村伊兵衛は1974年に亡くなったから,本格的なコンパクトカメラの時代には間に合わなかったし,ブレッソンは21世紀まで長生きしたけど,後半生は写真自体を辞めていた。仮に今現役だったとしても,コンパクトカメラは使わなかっただろうなあ。
木村伊兵衛賞のガリーにコンパクトカメラを使っていた人がいましたが(過去形)。
一方,ロバート・フランクは普通にコンパクトカメラを愛用しているらしいです。

ところでナワちゃんの
そして、デジタル時代のいまでも、イメージセンサーを内蔵したデジタルカメラであるのにもかかわらず、ピント合わせは相変わらずレンジファインダー方式なのである。
という下りはちょっと違うように思うが。普通,コンデジはコントラストAFですから。

そいでナワちゃんは,
どんどん頑固爺(笑い)になっていく私としては、ライカはコンパクトカメラではないし(OEMのコンパクトデジタルカメラもあるが、木村伊兵衛もブレッソンも使っていない)、一眼とはレンズ交換を意味しない、とあくまでも言い続けるのである。
昨日の話の続きになりますが,今後どんどん増えるであろう「デジタル一眼」(レンズ交換式のコンデジ)を何と呼べばいいのでしょうか。
頑固爺のためにも何とかしないと。
そろそろまるっとCIPAが決めるべきでは。

デジタル一眼「レフ」マニアック。

2009-05-26 21:20:24 | Weblog
BCNランキングの4月のデジタル一眼レフカメラ売れ筋ランキングが発表になりました。
デジタル一眼、夏商戦を占う09年4月のトップはキヤノン「EOS Kiss X2」
トップは常勝キッスで,5位までをキヤノンとニコンが独占ですが,それより何より注目すべきは6位。パナソニックLUMIX DMC-G1がランクインしています。
ちなみに,ソニーα300が8位,ペンタックスK-mは9位に着けていますが,オリンパスはベストテン圏外。
やはり一眼レフの勢力地図が書き換わる,って,G1は一眼レフじゃないやん。

G1/GH1を何に分類しているか,各サイトを確かめてみました。
・価格.com 「デジタル一眼レフカメラ」
・amazon 「デジタル一眼」(しかし,機種説明には「デジタル一眼レフカメラ」と書いてある)
・楽天市場 「デジタル一眼レフカメラ」
・BCNランキング 「デジタル一眼レフカメラ」(「デジタル一眼カメラ」との表記も混在)
・livedoor価格比較 機種説明では「デジタル一眼レフ」
・ベストゲート 「タイプ:デジタル一眼レフ」
・ヨドバシカメラ 「デジタル一眼レフカメラ」
・ビックカメラ 「デジタル一眼カメラ」(「デジタル一眼レフカメラ」というカテゴリーがない)
ほとんどデジタル一眼レフカメラw

オリンパスのマイクロフォーサーズ初号機はコンデジのような形態になりそうなのですが,これは一体何に分類されることか。
ウワサではEVFでさえ搭載してないらしいし。
やはり新しいカテゴリーとぴったりするネーミングが必要ですね。

ちなみに「デジタル一眼マニアック」は,サイト名に先見の明がありましたね。

レンズも外せる。利口なハローキティのピンクのデジカメ。

2009-05-25 23:52:33 | Weblog
【中国発】RICOH がGRX-DCレンズ交換式デジタルカメラ?【超噂】
なんとリコーGRデジタルがCCDサイズはそのままでレンズ交換式になるというもの。
交換レンズは35ミリ換算で40mmと24-85mm,さらには70-200mmや20-200mmも。
うーん,これはイイ!かもしれない。
しかし・・・冷静に考えると,
このような交換レンズを着けては,到底ポケットサイズになるとは思えない。
すでに世の中には広いズームレンジのコンデジが存在している。
これらに対し,GRX-DCに画質面や携帯性でメリットは望めない(望めるのは趣味性だけ?)。

確かに今やGRDⅡもGX200も3万円台前半ですからねえ。
値崩れしにくい,ユーザーを囲い込めることのできるようなモデルを考えたくなるのはあると思いますが。

ただ,
サムライ・ブラック、エンジェル・ホワイト、グレイ・プリンス、キティ・ピンク、チェリー・レッドの5種類のカラーバリエーションがある
という一文でちょっと萎えました。
ネットを駆け巡るいかにも中華系のウワサの類のようにも思いますが,果たして・・・

ゼンザブロニカ50年。

2009-05-24 13:30:32 | Weblog
今日は腰が痛くて家で休んでいるんですが,はて思い出した。
喧伝されているオリンパスペン発売50周年でありますが,1959年にはカメラ界でもうひとつ大事なことがありました。
今年はゼンザブロニカ50周年なんです。
腰が痛いと決まってブロニカS2のことを思い出すもので。

タムロンに吸収された後,なぜか645のレンジファインダー機が出ましたが,それもすでに終了。
今も名高い世界のブランドなのに休眠状態なのは惜しい気がします。
シグマみたいに一眼レフでは今さらアレだけど,エプソンR-D1のようなカメラをブロニカブランドで出したら,ニッチに食い込めそうな気がします。

さらに妄想を深めれば,Lumix G1/GH1で部分拡大像面ピント合わせ(?)が実用になることが判ったわけですから,そういうボディさえ供給されれば,世の中にゴマンとある銀塩一眼レフ用のMFレンズが使えることになります。
これらに加えて,デジタル専用設計のタムロンレンズが使える「ゼンザブロニカ デジタル一眼」,とか。

本体や本分は消滅しても形を変えて引き継がれているブランドはいろいろありますね。
アルパとかミノックスとか。ソリゴールとかズノーも残っているのには驚きます。
オールドファンとしては,ブロニカも復活して欲しい。
ヤシカみたいだとどうかとは思いますが。

一眼レフの中に一眼などない。

2009-05-23 10:08:25 | Weblog
オリンパスペン発売50周年ということで,Webスペシャルコンテンツが始まっています。
もちろん,“ペンのフィロソフィー”のマイクロフォーサーズ初号機発表に合わせての企画なんでしょうが,半世紀も前のモデルにそんなに訴求力があるのでしょうか。
他のメーカーが,例えば「ニコンF50周年」とか「キヤノンオートボーイ30周年」とかを新製品や新システムの宣伝に用いることはしないでしょうね。

「ハーフ判」のオリンパスペンは,新しい発想とその製品化で市場を席巻し,大ベストセラーになった,言わば“ニューコンセプトカメラ”。
元は窮余の一策で思いついた安カメラが一眼レフにまで進化し,一時代を築いたのは,米谷さんの独創性や桜井さんの先見性もあるんだろうけど,オリンパスにはそういう企業風土があったということなんでしょう。

そういえば,チョートクさんの「復刻して欲しいカメラ」のアンケートで,ペンFがトップ投票数だったこともありました。
しかし,ペンF自体は機能や操作性ではそんなに褒められたモデルでもなかったように思います。
ずしんとショックの来るロータリーシャッターややたら固くて回しにくいシャッタースピードダイヤル,ファインダー像は小さいし,何より縦位置デフォルトなのが不便だったりします。
でも,そんな(些細な)ことを越えて,小さく軽く,そして何より凡百の一眼レフにはない独自のメカニズムとデザインに魅力があるんですね。
プロ用とか多機能とか耐久性とかとは別次元の,まさしく「My Favorite」の魅力です。

一方,EOSな形の一眼レフのパーツがバラバラと取り外され,中からマイクロフォーサーズ機が出てくるプロモーション動画ですが,「大きい」「重い」「作動音,ショックが大きい」の一眼レフ三悪にチャレンジしたOM-1を彷彿とさせます。
ペンでもありOMでもあるマイクロフォーサーズ。
レンズの外れるFZシリーズではなく,Eシリーズに代わるものでもなく,新しいコンセプトのカメラとして提案して欲しい。
他メーカーも,ペンにはキヤノンデミやリコーオートハーフなどで,OMにはペンタME/MXなどで追従せざるをえなかったのですから。

宇宙キャップが欲しい。

2009-05-22 20:47:31 | Weblog
謎が解けました。
若田さんが宇宙ステーションへ持っていったオリンパスE-3
今現在も活躍中のことでしょうが,キャップ類が透明なのは一体なぜ?
これはスペースシャトル発射時の振動や衝撃でミラーやレンズが割れてしまったとき、外からでもそれが分かるようにするためです。
無重力の宇宙空間でガラスの破片が散らばると、宇宙飛行士が吸い込んでしまいかねない。ガラスの破片が肺に入れば命の危険すらある。

なーるほど。
だったらミラーレスですよ,NASAさんw

一眼レフのレンズのリアキャップとボディキャップ。昔はプラ製でもそれなりの作りだった(さらに昔はメタル製だった)のに,今は白いペラペラのビニール製だったりします。
地上は,ま,こんなもの。

宇宙の思いを馳せて,hamaから透明キャップが売り出される,といいかも。