活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

2012年デジタルカメラ10大ニュース。

2011-12-31 10:45:00 | Weblog
コンパクトカメラはスマートフォンに収斂し、ネットとの親和性がより高まる。
一眼レフは一部用途に限定されるようになり、一般ユーザーにはミラーレス機に移行する。
新興市場でマスはあるものの、商品としてのカメラの価値は低下し、コスト競争の末に離脱するメーカーが出てくる。その一方で、「新しいカメラ」の創造を志向するメーカーも出てくる。
と、まあ大方の予想はこんなところでしょうか。
とりあえず来年はどうでしょ。以下、あげてみた。

1位 キヤノンのミラーレス機のセンサーサイズはフォーサーズ並。
2位 それとは別にキヤノンはペリクルミラー&EVFのEOSを発表。
3位 ニコン、DXフォーマットのミラーレス機を発表。ニコワンはなかったことに。 
4位 ミラーレス機がレンズ交換式カメラのシェア70%超に。
5位 フジのミラーレス機は、ライカ、ハッセルとのトリプルブランドに。
6位 ついに1/1.63型で2000万画素のコンデジが出てしまう。
7位 その一方、やや大きめセンサーでGシリーズやLXシリーズの新モデルが出る。 
8位 シグマがマイクロフォーサーズでミラーレスに参入。もちろんFoveon。
9位 交換レンズやAV機器をアクセサリに含んだシステムスマートフォンが発売される。
10位 auto110そっくりなペンタックスQ2発売。

さて、2012年の年末はどうなっていることやら。
大洪水が来なければ一年後にまた。

カメラの「新しい太陽の時代」。

2011-12-30 23:36:59 | Weblog
ケータイのカメラは、①シャッターのタイムラグが酷い、②画質が良くない、③妙な音(擬似シャッター音)がする、と「写真目的」には使えたものではなかったのですが、スマホ特にiPhone 4Sに至っては、これらの欠点がことごとく克服されてしまいました。むしろ下手に高画素のコンデジよりキレイにさくさくと無音で撮れる。
まさに日常に密着した「カメラのないカメラ」。これぞ新時代のライカと言えるのではないかしら。
ブレッソンが現代に生きていたら絶対スマホを使ったと思いますよ。

アメリカでの調査では、日常的に写真やビデオを撮影する機器は、従来のデジカメやDVから急速にスマホにシフトしているとのこと。今年撮影された写真について、デジカメで撮られたものは昨年の52%から44%へと減少しており、コンデジの販売台数は17%減少、スマホ利用者は42%増加したそうです。
最近はスマホを睨んだコンデジのあり方も盛んに論じられています。
コンパクトデジカメはスマートフォンとの関係を見直すべき
コンパクトデジカメはスマホとの性能差で選ばれる
電話がカメラのライバルになろうとは、20世紀には思いもつかなかったなあ。

その一方でレンズ交換式カメラの市場は順調に伸びており、今のところ消費者は日常生活ではスマートフォン、旅行などの行楽では専用カメラと、使い分けをしているということだそうです。
しかし、この「今のところ」がいつまで続くかは分からない。
2012年。状況は切迫してきているようです。

検証:2011年デジタルカメラ10大ニュース。

2011-12-29 13:52:51 | Weblog
古代マヤ族もビックリ。「2010年はこうなる」@昨年の大晦日byプロレス者の大予言は当たったのか。

1位 ニコンとキヤノンがミラーレス機を発表。
→△:しかしニコワンは意外な展開でした。そしてキヤノンはまたまた「必勝・後出しジャンケン」なのでしょうか。

2位 各社ハイグレードのコンパクト機を続々投入。
→△:続々ほどでもなかったですが、高画質を謳ったオリンパスXZ-1やフジX10が登場。来年はキヤノンも来そう。

3位 レンズ交換式スマートフォンが発売される。
→×:安価なコンバージョンはいろいろ出ていますが本格派はまだ。パナがルミックスフォンで出さないか。

4位 ミラーレス機がレンズ交換式のシェア40%超に。
→○:統計にもよるけど、すでに40%行ってるみたいです。来年は一気に7割くらいになるのでは。

5位 コシナがMFレンズシステムのデジタル一眼レフを出す。
→×:これはさすがなかったナア。が、あって欲しい。もちろん「フルサイズ」で。

6位 コンデジは14Mで打ち止め。画素数ダウンがトレンドに。
→×:うーん、すでに16Mが機種豊富。しかも1万円以下で普通に買えます。コンデジはもうどうしようもないのかも。

7位 ホルガデジタル堂々発売。
→×:トイカメラモードが普及したせいか、トイデジが停滞気味。デジタルの「ホルガ」や「ロモ」が出ないのは大人の事情?

8位 パワーズームの交換レンズが久々に登場。
→○:パナ留美とニコワンでパワーズームが出ましたね。動画向きに今後も増えてくると思います。

9位 Tmax、Neopanが相次ぎ終了のお知らせ。
→×:まだあります。風前の灯でしょうけど。

10位 オリンパスから素フォーサーズ終了のお知らせ。
→×:こちらもまだあるけど、宮崎あおいとともに実質オワコンとなりました。

2012年。「新しい太陽の時代」にまたね。

輝け!裏デジカメ・オブザイヤー2011。

2011-12-28 08:28:36 | Weblog
恒例今年発売されたデジカメの中でもっともアレな機種を選定する極私的ランキング企画。
最大5機種、持ち点は20点。ポエマー歓迎です(?)
歴代グランプリは以下の通り。・・・しかし、飽きもせず、まあ。
2004年 オリンパス Ferrari DIGITAL MODEL 2004(シャア限定)
2005年 オリンパス CAMEDIA SP-350(ア・バオア・クー)
2006年 パナソニック LUMIX DMC-L1(「走る人」がいない)
2007年 富士フイルム FinePix F40fdおよび50fd(高画素に泣いた)
2008年 キヤノン EOS Kiss F(キスの敵はキスだった)
2009年 リコーGXR(チェンジ!ゲッターGXR)
2010年 ペンタックスI-10(「いつの間に名機」が駄洒落で復活)

今年はもうダントツトップは知れているので何なのですが、一応今年発売/発表の機種一覧を見てみるに、昨年と比べ個性的なモデルが多かったとは言えるかも知れません。
ではカウントダウン致しましょう。さて今年の逸品は、

5位(1点):フジフイルムX-S1
 ネオの火、消すまじ。自社も参入予定のミラーレス全盛の中、誰得?とも思えるのですが。
4位(2点):ペンタクスオプティオRS1500
 着替え二代目もウケませんでした。ペンタのこの路線はリコーとの合併後もあるんでしょうか。
3位(3点):パナソニックルミックスGX1
 対NEX-7用に出してみました、という感じ。良品でしょうけど、パナの余裕が透けてみえるのがマイナス。
2位(4点):カシオEX-TR100
 良くも悪くもカシオらしいモデル。二軸スイバルは結局使いづらい。ケータイ以下との評価も仕方ないか。
1位(10点):ニコン1V1
 やっぱり1インチ。誰もが唖然としたデザイン。厚ぼったいボディ。奇抜なネーミング。・・・。画質はイケているので、今後の展開は期待だとは思うのですが。これもいい意味でも悪い意味でもニコンらしいか。

今年は、一眼レフ→ミラーレス、コンデジ→スマホのトレンドがより明確になった感じでした。
来年以降はサバイバルな状況になると思われますが、さて。

デジカメな人・オブザイヤー2011。

2011-12-27 23:44:31 | Weblog
今年に最もデジカメだった人を選ぶランキング企画です。
持ち点は20点。と言ってももちろん私だけの採点ですが。
ちなみに歴代マン・オブザイヤーは以下の通り。
 2006年 キムタク
 2007年 ぁぉぃたん
 2008年 可南子隊長
 2009年 故米谷美久氏
 2010年 戦場カメラマン渡部陽一

今年はもうほとんどアレですが、一応カウントダウン。
3位(2点):ヒロシCEO。かねてからの予想通り、HOYAはペンタックスを切り売り。満面の笑顔の鈴木洋氏はもうペンタ党からとやかく言われないでしょうし、結果的にリコーにたどり着いてよかったといことでしょうね。
2位(3点):故サンダー平山さん。例の事件と健康問題でデジカメ時代に活躍できなかったのが返す返す残念でした。合掌。
1位(15点):マイケル前社長。巨額の損失隠し事件の発端は、ガイジン社長が日本の暴露雑誌の記事を目にしたことから。自社の重大決定を東スポで知った藤波社長みたいな話でした。オリンパスの経営はまだ予断を許さない状況ですが、カメラ部門が存続できるようがんばって欲しいもの。

今年はパーソン的には今ひとつの印象でした。
ところであれだけTVで活躍されていた渡部陽一さんをこのところ見かけませんが・・・。

鏡をなくせ。カメラ階級制度からの解放3年。

2011-12-24 17:25:39 | Weblog
デジカメWatchの【年末特別企画】読者が選ぶ「2011年デジタルカメラ人気投票」結果発表。パフパフ(ホイッスル音)。
レンズ交換式デジタルカメラ/交換ユニット部門の堂々1位はペンタックスQ。おお、去年のK-5に続いて連続トップ受賞ですね。祝っ。
2位はNEX-7。発売前なのに2位というのもなんですが、ま、情報過多時代ということで。
3位にEOS-1DX。これもまだ売ってない。というか買う人は限られているでしょうけど。
とりあえず、現役女王にペンタQが載冠。2位、3位は来年もエントリー対象なんでしょうかね。

それで思うんですが、センサーサイズで言えば、1/2.3型(6.2×4.6mm)、APS-C(23.4×15.6mm)、フルサイズ(36×24mm)が同じ土俵でランキングされているのが変というか妙というか。
銀塩で言えば、1位 ミノックスC、2位 キヤノンF1、3位 ペンタ645、あるいは、1位 ペンタauto110、2位 マミヤM645、3位 フジカGM690に相当するわけですよね。
ペンタックスの中の人もこうなるとは思わなかったのでは。
先日も写真仲間(写歴30年のベテラン)が、重い一眼レフ(ニコンD300)を持つのがしんどくなったので、もうQ買うわと言っておりました。
ミラーレスはボーダーレスでもあるんだなあ、と思った次第です。
ちなみにベスト10のミラーレス率は、2008年 10%(パナ留美G1が出た年)、2009年 50%、2010年 40%、そして2011年 70%。来年はどうなる。

スパイ小作戦。

2011-12-21 22:27:56 | Weblog
手のひらサイズの独ミノックス製コンパクトデジタルカメラ「DSC SILVER」。39,900円。
うーん、大きい。サイババショットU10とかコンタックスi4とあまり変わらない。
これでは諜報活動が目立ってしょうがない。今ではこれより小さなカメラはいっぱいありますもんねえ。
一方、モニターが着脱式というのはグッドアイディア。カメラ部はもっと小さくできそうです。

まあ、堅いこと言わずにスパイ気分を味わう大人のアイテムといったところでしょうか。
友人知人でこれまでで銀塩ミノックスを使っている人が二人だけ居ましたが、当時もそんな感じに見受けられましたね。冷戦後の話ですけどw
ミノックス判からPOTA現像でファインなネガを得る方法とか、ミノックスクラブで四つ切プリントの写真展とかあったように思います。
デジタルミノックスでも、極小画素から素晴らしい画像を得るとか、そういう楽しみ方があるというのを売りにしてはどうでしょうか。
スパイには程遠いですが。

デジカメにフルサイズはいらない。

2011-12-18 06:50:02 | Weblog
This is TanakaさんのPhoto of the Dayにペンタックスがフルサイズのミラーレス機を画策しているという話が出ています。
もともとペンタックスはムカシから画面フォーマット(サイズ)やマウントの種類が増えることに鷹揚だった。他のカメラメーカーのように慎重ではない。つい先日まで6×7判、645判、35mmフルサイズ判、APS判のフィルム判レンズ交換式カメラがあった。
としていますが、ペンタにAPS判のレンズ交換式はなかったです。
APSの銀塩一眼レフには、ミノルタのベクティス、ニコンのプロネア、キヤノンのIXEがありました。
“フォーマットのデパート”であったペンタが出さなかったのは、デパートゆえの慧眼だったということだと思います(計画はあったそうです)。

さて、フルサイズのミラーレス機ですが、画質面のことはともかく、ニーズというか商品力はあるんでしょうか。
ニーズはもっぱらマウントアダプターを使って銀塩時代の35ミリ一眼レフ用のレンズを活用したいというところでしょう。メーカーにとっては、そんな昔のレンズを活用してもらっても利益には結びつかない。
また、フルサイズではミラーレス化のメリットである小型軽量を活かすことは難しいでしょう。
デカて、重くて、一眼レフと変わらないミラーレス機。誰得のカメラ?となりかねない。
もちろん、「プロ」にはそれぞれのプロフェッショナルなニーズがあると思いますが、それがメーカーの商売になるかどうか。

ニコンとキヤノンは、レンズが35ミリ判と共用であったから、プロネアやIXEを商品化したものと思います。
そのポリシーから考えると、レンズを共用できない「フルサイズのミラーレス機」を出すとは思えないなあ。
しかし、二強が出さないならオレが出す、というのが、ペンタのポリシーかも知れないし、極小フォーマットのQをレリースするくらいだから、意外に本気かも。
とにかく、HOYAから離れて(これはホントによかった)リコーの翼下に入ったとたんに、えらく元気溌剌としてるんですよね、ペンタックスは。
“変態合体”ですから、何が飛び出すかわからない。
ま、GXRのKマウントユニット(フルサイズ)、というオチかも知れませんが。

びすたさんの顔も三度まで。

2011-12-15 21:35:41 | Weblog
トイデジカメ最強ビスタクエストVQ1005にR3がキター、じゃないすか。
R2から1年半。かねてより予告されていましたが、もうないのではと思われていたR3。
デザインが一新されるとの噂もありましたが、サイトのシルエットを見る限り変わり映えないなあ。
というか、バリエーションでいつまで引っ張るんだ、ビスタクエスト。

twitterの「みんなが予想するVQ1005 R3」が秀逸で、銀残しやカラーフィルタの搭載、エネループ使用可、ストロボ内蔵あるいは外付け可など、真っ当なものもあれば、微妙にズレた素通しファインダーをそのままにという切なる願いもあります。
皆に愛されてるトイデジですねえ。
なお、ツィートすることで、VQ1015 R3の発売が迫った頃(発売日の2週間ほど前を予定しています)に、突然@VistaQuest(びすたさん)よりダイレクトメールが届くそうです。

やはりズームはハンドパワーです。

2011-12-14 23:43:12 | Weblog
本日、噂どおりにM.ズイコー12-50mm F3.5-6.3が発表されました。
沈筒式ではなく、いわゆる一つのパワーズームでした。
いや、パワーズームなら沈筒でもよかったと思いますよ。パナのXレンズのようにスイッチオンでずーんと自動的に伸びるやつ。
要は手でつまんでひねって固定するのが面倒なだけで。

そのパワーズームですが、ミノルタXiやペンタックスFAレンズの頃は、なんでズームまで電動にする必要があるんだ、まだろっこしいったりゃありゃしない、と大不評でした。
が、今や動画も一眼で撮る時代ですから、逆に手動のズームの方が、何で電動でズームできねえんだ、画角がカクカクしてしょうがないじゃないか、と不満かも。
今後、パワーズームのニーズは大きいと思いますね。
それを考えると、センサーサイズがAPS-Cでは、レンズが大きくなり過ぎて不利かもしれません。
ニコン1はそういうことも考えて、1インチのCXフォーマットを採用したのかも。

しかし、このM.ズイコー12-50mm F3.5-6.3もマイクロフォーサーズの標準系レンズとしてはかなり大きめであり、現行ボディにはバランスが悪そう。
中途半端な望遠端50mmを、35か40mmくらいで抑えておいたら、もうちょっと小型化できたと思うがなあ。
でもズーム比が小さいと、動画のアップ/ロングのメリハリがつかない。
難しいところです。