活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

頭文字D 50D vs D90。

2008-08-30 09:56:39 | Weblog
団塊のD vs 動画のD。
同時期に発表になった両機種。すでにあちこちで比較されていますが,ズイコー-フォーサーズあれこれさんの論考がまさに正鵠ですね。
50Dは「団塊の世代」用のキスデジ,というのはメーカーの戦略の本質を突いてるような。
そうするとD90は何だ?平成のニコンFA,あたりかな。
まあ大体この2機種を同じカテゴリーで比較していいのかということもありますが。

カメラのライバル対決と言えば,カメラ毎日の別冊「カメラ買物情報」で毎年特集をやっていました。
ちなみに手元にあるものを開いて,CN対決をピックアップしてみると,

1977年版 TTLの時代
・キヤノンF1 vs ニコンF2フォトミック
1982年版 AE時代
・キヤノンニューF1 vs ニコンF3
・ニコンEM vs キヤノンAV-1
1992年版 AF時代
・キヤノンEOS1 vs ニコンF4E
・キヤノンEOS100 vs ニコンF-601
・キヤノンEOS1000 vs ニコンF-401X

なかなかの好勝負(ワンサイドもあるけど)。
ライバルあってこその切磋琢磨ですから。22世紀までこうして競い合って欲しいもの。
しかし,年刊誌でこのような企画をやることはもはや無意味ですね。
「カメラ買物情報」も2001年以降出てないと思います。
旬が短すぎ。この先,どんどん短くなっていくのでしょうか。

さて,今回ちょっとビハインドなキヤノンには,気になる50D後継機の話もw
5Dの方はどうなったんだ。
なお,個人的に気になる後継機があるのですが (この項続く)

ピ,ピ,ピ,ポーン。ニコンニコン動画♪

2008-08-27 20:18:54 | Weblog
来ましたー。動画一眼D90。
巷の噂はネタかと思っていたのですが(K20Dの時のように),ホントだったんですね。

昨日,EOS 50Dの発表があって,
「よっしゃー,こっちも明日発表や。やるでぇ」(なぜか関西弁)
と,ニコン営業部第一会議室で気勢を上げたかどうか知りませんが,それにしても見事なタイミング。
しかも,D80と変わらないコンパクトさに仕上げて,値付けも50Dより3万円も安い。
50DをD300とD90で挟み撃ちにする感じですね。
こりゃ,勝負あったかな。

その動画ですが,サンプルムービーを見る限り,なんか凄い。
ボケが効いていて,「映画」みたいな感じです。
しかし,正直言って,“一眼レフで動画を撮る”イメージが沸かない。
手ぶれ補正レンズは実用的に効くのだろうか。補正なしじゃ,手持ちは辛いし。
AFが効かなくなるのは音を拾うからじゃなくて,コントラストAFが追従しないからでしょうね。
いろいろ難しいことは出てくるとは思うのですが,果敢に新技術を取り入れて来る最近のニコンを賞賛したい。
まずは9月19日に買った人,ニコニコ動画にどんどんうp汁。

EOSは曙。Dは団塊。

2008-08-26 22:51:44 | Weblog
このところ噂で持ちきりだったEOS 50Dが正式発表になりました。
しかし・・・ちょっとインパクトに乏しかった感じ。
1500万画素もそう歓迎されてないみたいで,スペック面ではどうも今ひとつの世評のようです。
今後,実写が出てきてからどういう評価になるかですね(←一体いつからメーカーのサンプルに元データを載せなくなったんだ?)。

とりあえず,ヨメに気づかれずに買い替える分にはいいかも。しかし,
子供「あれ,お父さんのカメラ,ダイヤルの色が変わってるよ」
ヨメ「・・・」

ところで,変態毎日jpには,
キヤノン:団塊の世代向けデジカメ発表 渡辺謙も「孫が生まれたら撮ります」
とあるけど,これでいいのか。
謙さん(49)に立木さん(70)。片やニコンはキムタク(35)。
いつの間にキヤノ爺vsニコ坊とは。

Jは左眼効き。

2008-08-24 21:35:33 | Weblog
エージェントJはムービィスタア“ウィル・スミス”に変装して日本に潜入。
しかし,舞台あいさつでの「記者席からカメラを強奪して取材陣を記念撮影」のパフォーマンスで左眼でファインダーを覗いてしまい,危うく正体がバレてしまうところであった。
ちなみのこの手のパフォーマンスはブラピ星人が得意にしているという。

なお,エージェントKはすでに先行して調査を開始している。

【科学力は】ちょっとダカフェ行ってくる【混血のプリンス】

2008-08-23 11:04:46 | Weblog
シグマのエントリークラスの交換レンズ18-50mm F3.5-5.6 DCと55-200mm F4-5.6 DCのニコン用について仕様変更が発表されています。
超音波モーターHSMが電磁モーターに変更になったとのこと。
価格は若干安くなっていますね。
このレンズ,元々はモーター非内蔵→ボリュームゾーンのD40/D60に使えない→HSM化で対応,と来ていたと思うのですが,ここで電磁モーターに切り替えたのは何でか(堺すすむ風に)。
技術的,あるいはコスト的なことからなんでしょうか。

気がつけば,レンズ専業メーカーでこのクラスのレンズを出しているのはシグマだけになってしまいました。
銀塩時代,一眼レフボディにシグマやタムロンの35-70mmや28-70mmの標準ズームがセットになって大量に売り出されていたものです(当時,「混血セット」と言われた)。
しかし,AF化したあたりからカメラメーカーもこのクラスのレンズに力を入れるようになり,「純血セット」が普通になりました。
この頃では標準も望遠も純正品のセットで安価に揃えられるようになりましたから,レンズ専業メーカーとしては商売にならない分野になってしまったと思われます(ただし,純正品がどこで作られているかというポイントはありますが)。

デジタル時代になって,シグマは大口径単焦点レンズ,それにデジタル一眼レフや高性能コンデジへの参入。
タムロンは高倍率ズーム,トキナーはニッチ狙い,コシナは高級路線など,各メーカーとも生き残りをかけ,特色が鮮明になってきた感じがします。
あと,このところパンケーキ人気ですから,デジタル一眼レフ用にどこかが出して欲しいな。

ところで,キットの標準ズームの性能が目に見えて良くない(という評判の)メーカーもあるとか。
また,性能はともかく,質感があまりにもというレンズがあるのは確か。
そこで,あえてエントリー一眼のボディのみとシグマの18-50mm F3.5-5.6を買ったという方もおられるようですが,こうすると高くついちゃうんだよなあw
写りも良いらしいし,これって粋かも。

事実,画素数はどれだけあれば十分か―人と画素と。

2008-08-21 03:39:34 | Weblog
先日,地元のキタムラにプリントを取りに受け取りに行った際に目撃した一幕。
DQN風味の30台のご夫婦。下着に近いファッション&スリッパにて登場。
「おー,どれがいいねん」
「あたし,キムタクのこれがいいな」
「ん,何やコレ。600万画素やて,あかんわ」
「あー,ホンマやね。安モンや。あはは」
「あはは」
ぺたぺた(足踏み)
最後まで見てませんでしたが,ネオ一眼タイプのファインピックスをご購入しそうな感じでした。
なお,安物扱いされたのはD40でした(実際安いけど)。

話は変わって,安井至先生の「市民のための環境学ガイド 時事編」
環境問題やエコロジー運動を大変分かり易くかつ面白く時評しているので,毎週欠かさず楽しみに読んでいるサイトです。
先生はカメラがお好きらしく,時々話題になっているのですが,「超低炭素化で技術マインドを蘇生 08.16.2008」の中でも脈絡なく出てきて,
A君:初心者向けのカメラ、たとえば、最近の例だと、HOYAのペンタックスE60の1000万画素、最高感度6400というものがどんな意味があるのか。
B君:この機種を日本経済新聞は、こんな風に紹介している。
「従来機では約800万だった有効画素数は約1010万に高めた。ISO6400までの高感度撮影を可能にし、暗い場所でもフラッシュを使用しなくてもきれいに撮影できる」
A君:結構犯罪的なコメント。初心者にこんな難しいカメラを買わせては行けない。こんなカメラは、上級者だって使うのが難しい。初心者に買わせたら、メーカーの評判を落とすだけだ。

とかなり手厳しい。
「液晶テレビの進歩の方向 07.06.2008」では,
A君:そういえば、C先生のキャノンの中級機EOS40Dは、初心者向けのEOSKissX2よりも、画素数は少ない。40Dが1010万画素、KissX2は1220万画素。
B君:40Dを買うような人間は、どのスペックが重要であるかを分かっている。

というのもあったな。
うーむ,これでいいのか。

画素数と画質については,市場においてどうも整理できていないような気がします。
要は,デジカメは“フィルム内蔵カメラ”であり,言わば,PlusXとベリクロームパン,TriXとTMAX400を一緒くたに論じているような感じ。
メーカーは説明責任があるはず。
ちゃんとした評価基準がないせいかも知れない(to CIPA)。
とりあえず画素数インフレはもういい加減にして欲しいのだが。

付)
安井至,武田邦彦,遠山千春,中西準子,松井三郎(敬称略)の公開バトルロイヤルが観たい(学会であったりするのだろうか)。
ジャッジは大槻義彦センセでオンエア。

【謎を解け】撮影されたデータはお持ち帰り頂けません。【怪奇を暴け】

2008-08-19 20:28:41 | Weblog
一部祭りになりかけてますが,謎の「Canon Presents 三好絵梨香撮影会」
【日時】8月30日(土)
【開催時間】15:00~16:00
8月16日~27日の期間中LABI1高崎でCanonのデジカメ2万円以上お買い上げのお客様を対象に当日先着100名様限定イベント!
ご購入いただいたカメラをご持参下さい。
※当日は係員の指示に従って撮影を行ってください。
※撮影されたデータはお持ち帰り頂けません。予めご了承下さい。
※対象期間中のお買い上げレシートか当社保証印のあるデジカメの保証書をお持ち下さい。

ハロプロのアイドルの撮影会なのですが,“当店でお買い上げ頂いた方のみ限定”というのはありがちでよくわかるけど,データが持って帰れないとは一体どういうこと?
【推理】
・その場でSELPHYでプリント。ただし,1枚50円。プリントのみ持ち帰れる。
・当日はメモリーカードを没収。つんく♂が検閲し,問題のある画像は消去の上,後日,返却される。
・当日はメモリーカードを回収。Canonが画像を分析し,解析結果はオタクモードの設計に利用される。カードは後日ご返送(図書券つき)。
・撮影行為だけでハァハァするので無問題。
・LABI1高崎(ヤマダ電機)にCanonのデジカメを買いに行く。→しかし,なぜかカメラ売り場にはオートボーイNシリーズとかEOS-1vとかが大量に置いてある。→買って撮影会会場へ→無問題w

うーん,犯人はおまえだ。

(追記)
おっといつの間に正解があがってました。
撮影会について問い合わせた回答
・メモリーカードは貸与されたものを使用
・撮影したデータの中から1枚選んで2枚プリントアウトする
・1枚は撮影者が持ち帰りできる
・もう1枚はアートギャラリー選考用に店に渡す →優秀作品が後日展示される予定
・当日はレシートか店の印が押された保証書が必要
・整理券配布の詳細は現時点では不明 →参加者数の状況により1Fか4Fで配布
・撮影会の様子はデジカメ購入者以外は観覧できない
整理券については直前でもう一度聞いたほうがいいな
みーよが水着かどうかは聞けなかった

なーんだ。
結構良い企画かも。いいんじゃまいか。
一件落着。

使い捨てだけど,エコエコ,あら,デジや。

2008-08-18 06:50:19 | Weblog
かねてより話題の使い切りデジカメが発売になりました。
50枚使い切りの使い捨てデジカメ「ECO digi MODE(エコデジモード)」(50枚撮り・3メートル防水・300万画素)は1,980円で、現像するとCD-ROMがついてきて、データも保存できる。
スペックはともかく,普通にケータイでカメラが付いている中で,一体誰がこれを買うのだろうか。
ただ“ウォータープルーフタイプ”は,たとえ濡れて壊れても惜しくないと,海水浴やプールサイドでイケそう。
だったら,お盆過ぎに出してくるのもどうかと思うが。

今のところネット上で「写り」が確認できないのだけれど,トイカメラな写り具合だったりすれば一気に人気になる可能性はある。
ま,でも,限定ショップでプリントが前提だから,これはありえないだろうなあ。

それから,データを吸い出す試みをする人は必ず出てくるでしょうね。
その対策として,多分,独自フォーマットになってるように思うが,どうでしょうか。
すでに分解された方が居られて,中身をうpされていますが,とりあえずコネクタはUSBとは違うものらしい(Nikon用と同じとの情報も)。
改造していろいろ楽しめるというのもヨイかもなあ。
今後の研究の進展に期待です。

しかし,ネーミングですが,いい加減にしろ“エコ”
何でもエコを名乗るのはやめて欲しい。

色もうれしや数えりゃ五つ,くらいあった方がいいな。

2008-08-16 14:19:04 | Weblog
オリンピック中継でプレス席が映ると,一眼レフにはニコンとキヤノンしか無いのかと思ってしまいますよね。
北京オリンピックのカメラ席ではニコンのカメラが優勢
黒白を数えてみると,3:2でニコンが多かったそうです。
ニコンがリベンジ達成ですね。
ここは,これから“プロ用”に参入するソニーには別色(グレーとかグリーンとか)でキメて欲しいところ。
あと目立つのは女性カメラマンが結構いること。
この分野もアレなんですねえ。

なお,ナワちゃんによると,
今回の北京取材陣の中にもわずかではあるがE-3ユーザーがいるようである。
とのことですが,TV画面では見かけないなあ。
これは超望遠効果(300ミリが600ミリ相当になる)が評価されたものだろう。
というのも理由としては微妙のような~。

これから,ペンタのフルサイズ機,ミラーレス,EVF,マイクロフォーサーズなどなど。
ロンドンではこの辺どういう勢力地図になっているか楽しみです。
4年後も世界が(大局的には)平和でありますように。

オリンピア 民族の採点,美の採点。

2008-08-14 16:59:57 | Weblog
熱戦に沸く北京。
しかし何だか全部がCGに見えてきたなあ。

さて,オリンピックとカメラについて,ちょっとだけ。
一番有名なのはベルリンオリンピックのオリンピアゾナーですね。
180mm F2.8のスペックは,今となっては凡庸なものですが,当時は驚異的高速高性能の超望遠レンズだったんでしょうね。
記録映画「オリンピア」にも使われたこともよく知られています。
オリジナル以外にも何種類かのオリンピアゾナーがあるようです。

あと思いつくのは,ニコンS3オリンピック
でも,実際に東京オリンピックで報道機関に使われたのは,“オリンピック”ニッコール50mm F1.4ではなく,3.5cm F1.8などの広角レンズだったとか。
おっと,札幌オリンピックも忘れちゃいけない。
銀盤美しいリコーオートハーフもどうぞ。

時代は下って,因縁のモスクワオリンピック。
ゼニットとかフェドとかに五輪マークの入ったモデルがいっぱいあった。
当時は日本ではAE一眼レフが普通だったから,すごく奇異な感じ(というか,そのようなモノがあったことが知られるようになったのは,後年だけど)。
考えてみれば,まだソ連の時代だったんだな。

次のロサンジェルスオリンピックではキヤノンF-1が公式記録カメラということになってました。
その後の大会では,“公式記録カメラ”という制度自体を聞かないけれど,この辺どうなってるんだろうねえ。

さて,今年の北京オリンピックですが,それにちなんだカメラ・レンズというものはどうも見つからない(公式記録用のビデオ機材はパナソニックが持ち込んでるようです)。
aigoあたりが,デジカメの記念モデルV888(仮称)とかをどーんと出してもよかろうと思うのですが(ま,売れないことは保証)。
強いて言えば,コレ。
北京オリンピック記念メモリカードセット by パナソニック。松下,どんだけ~。

しかし,記念すべきオリンピックには,やはり記念モデルが欲しかったな。
ホルガにオリンピックのシールを貼るだけでも,日本で商売になったのになあ。
こりん星から許可が下りなかったのか(ラジオでは下りたのかw)。
しかーし,探せばありました。
その名も「オリンピア」カメラ
別名EO2(注:EOSではありません)。
うーん,Aスコア4.755,Bスコア9.900。
オリンピック前から売っていたようですが。

(追記)
オリンピア(またの名をEO2,EDX,FDX)はどうもYunon YNシリーズのような感じ。
YN300YN600はその筋ではちょいと名の知られた存在で,台湾製(レンズは日本製)ということらしいです。