活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

善意のかたまり,ジェンダーマン只今参上。

2008-05-29 07:04:14 | Weblog
CIPA、デジカメの図記号ガイドラインを制定
カメラのボディや液晶に表示されるアレ。
状態とか操作とかの内容を示すマーク(アイコン)ですね。
クローズアップ(チューリップ)や無限遠(山),ストロボ(イナズマ)などはもうすっかりお馴染み。
確かにメーカー間でそんなに差はないみたいだし,規格化されていたのですね。

でも,ざっと見渡して気づいたのだけど,よくあるシーンモードの
ポートレイト(女性の横顔)
スポーツ(走る人)
夜景(月と星)
などがない。
これらもメーカー間でほぼ共通だろうから規格に入れてもいいんじゃまいか。
と,思ったんだけど,難しいでしょう,多分。

問題はポートレイト。
長髪の女性の横顔のシルエット。
こりゃ,ジェンダーですね。
スウェーデン、横断歩道の信号に「歩く女性」も導入へ
男女平等のパイオニア的存在のスウェーデンが、全国の横断歩道の青信号に「歩く女性」のマークも導入することになった。政府が4月30日に明らかにした。
リンク先の信号機の写真,笑えます。
さらには信号の色もジェンダーだそうですよ。
ペンタックスMXのシグナル露出表示は今ならダメとなっていたかもなあ。

ジェンダーフリーなポートレイトの図記号をCIPAに是非願いたいところです(すでに検討中かも)。

千と千尋のカメラ駆使。

2008-05-26 23:56:39 | Weblog
アメリカではEOS 5Dのキャッシュバックが始まったそうで,そろそろ後継機の発表か近そうな雰囲気です。
さらには1000Dも同時発表されるのではないかとの観測。これは気になる。
5D後継機は噂されて久しいですが,“キスより簡単”(の位置付けになるだろう)1000Dも随分前から話がありました。

EOS 5Dと1000Dの関係は,そのまま銀塩時代の5と1000の関係と言えます。これもキヤノンの凄いところかも。
今はうめかよの愛機と名高いEOS 5も当時は「EOS-1 に次ぐ上級機」で「視線入力」(←コレ,目が疲れる)が売り。

一方,「90年代の世界標準機」EOS 1000の方は,EOS1や10の下位機種という位置付けも機能は充実。
しかし,なんと言うか,間延びしたプラモデルのような質感の安っぽさは,AF一眼のホルガ(当時,ホルガなんて誰も知らなかったが)と言うべきか,とくかく徹底したコストダウン機でした。
3年後にはコンパクト化したKissでさらなる大ベストセラーシリーズとなるわけですが,モノ的には1000よりちょっとマシで,後になるほどプラデザインがこなれて行って良くなっていた感じ。
なお,この頃のEOSには経年劣化によるシャッター幕の油汚れのトラブルがよく知られています。
1000や初代Kissは構造的にもどのくらいの耐久性を見込んでいたんでしょうねえ。

さて月日は流れて,デジタル元禄。
Kissは俄然常勝街道を走っているわけですが,X2がかなりミッドゾーンに近くなっているので,ここらで下位機を出してさらにシェアを頂いちゃおうといったところでしょうか。
より安く出してくるはずですから,銀塩1000並みのチープ質感&耐久性不安になってしまうのが心配です。
ま,質感は写真に関係ないにしても,昔と違って今はショット数が段違いですから,そっちの耐久性には気を配って欲しいところです。
あと,1000Dが決定的に安くて高性能で大ヒットになってしまうと,他のメーカーもこれに対抗せざるおえなくなって,コスト合戦になってしまうのも心配です。

ついでに。EOS 5は9年間も生産が続き,EOS最長寿命だったそうです。
もひとつついでに。「尋」は両手を左右に伸ばした長さのことだそうで,これ,36枚撮りフィルムと同じ長さですね。

バージョンアップ?そうはトイ屋が卸さない。

2008-05-25 22:02:07 | Weblog
人気のトイデジカメ ビスタクエストVQ1005にちょっとした騒動が持ち上がっているようです。
最近のVQ1005(メーカー再生産品)はバージョンアップしているらしく,新Ver.機をテスト撮影してみたところ,
検証を実施した結果、残念ながら今回のサンプルカメラの画像は今まで当店で販売していたトイデジカメ特有の“発色”“面白さ”とは少し異なった仕上がりになることが判明いたしました。
そのテスト結果ですが,発色も周辺光も改善されて,(普通に言うと)画質は良くなっているw
しかも,最大画素数(画素補完)200万→300万,内蔵メモリ4MB→8MBと仕様変更
これを改良と言わずして何という。

しかし,これ,トイカメラでは歓迎されざる改悪としか言えない。
ここまで VQ1005 や Genie IIIが好まれるようになったのは、もちろんその名前ではなく、VistaQuest 社製品だからでもなく、形がかわいい、ちいさい、安い....などなどの理由もあるでしょうが、なにより写りそのものが魅力的だったことは言うまでもないと認識しています。
そうですよねえ。
この辺,あちらさんはわかってないのかしらね。
ユーザーも気がついたようで,新旧Ver.比較の画像が都度うpされつつあります。
ヤフオクでは早くも旧Ver.のVQ1005が高騰の動き。

ところが,なんと!VQ1015(仮称)鋭意開発中!
輸入元のプロキッチンがメーカーに交渉して,「旧Ver.の復刻版の新製品」を企画することになったそうです。
( ;∀;)イイハナシダナー。
世間ではF31fd最強説が根強いけど,復刻なんてありえないですから。
いやいやまっこと。

しかし,日本のトイカメラ文化を支援育成すべく,この分野に参入しないかなあ,ケンコー,日立リビングあたり。

銀塩写真機は彼岸を越えて。

2008-05-24 21:47:36 | Weblog
手巻きメカニカル一眼レフですね。
対候性に優れたグラナイト製のブラックボディ。
大きさ44×72×37cm,重量200kg。
特注ですね。なかなか。

と,いうのは実は,
「最後の家も…」長野の写真店主がカメラ型の墓石
棺おけにカメラを・・・というのは聞くけど,この発想はなかったわ。
ペンタックスのようなミノルタのような気もするけど,特定のモデルではなさそう。
中台部分がワインダーになっているのが秀逸ですね。

私なら思い入れのあるペンタMEかなー,いやいやローライが一番ぴったりかも。
つくづくデジイチは墓石には向いてないと思いました。

恋するタイマン。

2008-05-23 06:07:29 | Weblog
新しいファインピックスZ200fdに“恋するタイマー”が搭載とのこと。
ああ,タイマーならすでにソニーに入ってるヨ,というのは都市伝説w

セルフタイマーでの利用を想定しており、恋するタイマーでは認識した2つの顔が近付くと自動的にシャッターが切られる。
顔の距離は「お友達」「仲良し」「ラブ」の3段階で設定可能。
二人の距離が近付くと効果音でも盛り上げてくれて何となく気恥ずかしい。

スイーツ(笑)な機能だなあ。
ただ,今時,セルフタイマーでツーショットを撮るヒトはどのくらいいるだろうか。
少なくとも戸外では,誰かに撮ってもらうか,自分撮りで(「ラブ」状態で)撮ることが多いような気がしますし。

でも,せっかくの発想だからフジに提案。
撮影者と写される人の距離と笑顔度を検知して,「お友達」「仲良し」「ラブ」を判定してはどうか。
1対1ですから,より効果的でしょう♪
あと,自慢の撮像素子は“恋するハニカム”で決まり。

フォーサーズありゃこりゃ。

2008-05-21 20:45:06 | Weblog
ライカ社のCEOカウフマン(買う不満,と変換されてワロタw)氏のインタビュー記事
the possibility of producing one or more true Leica DSLR cameras, possibly in a format other than Four Thirds.
ということで,4/3以外の一眼レフを企画していることを匂わしています。
へー,ライカにそんな余力があるのかなあ。

ズイコー・フォーサーズあれこれさんによると,ライカ,Kodak,オリンパスのトライアングルで撮像素子をKodakが供給し,ライカRマウントでAPS-Hフォーマットをやる,という説。
あーなるほど。これはイイハナシダナー。
そしてキモは,フォーマットやフランジバックの違う二つのシステムに互換性を持たせる電子アダプター!
APS-Hは28.1×18.7mm,フォーサーズは17.3×13mmでちょうど2倍になるんですね。

思えば,世界唯一のハーフ判一眼レフかつ奇想天外なメカを内蔵したオリパスペンFがありました。
しかし,折りしもカラーフィルムの普及期で,画面サイズから来る画質の問題が大きかった。
そこで起死回生の“ライカ判フルサイズ”一眼レフプロジェクトが結実したのが,「宇宙からバクテリアまで」のOMシステムでした。
ペンFにも増してユニークなアイディアを詰めこんだOM-1は,まさに“小さな巨人”の名にふさわしい名機でした。
なお,ホントはM-1だったのにライツ社からのクレームでOM-1になったんですよね。月日は夢の如し。

そして今,素子サイズから来る画質の問題でいろいろ言われがちなのがフォーサーズ。月日は巡る。
OMは,実はさらに多様なユニットやアクセサリーを包括した広範なシステムを想定していた,と米谷さんが語られたことがあります。
当時の技術では無理だったこともデジタルならば・・・
何だかオリンパスなら本当にやりかねないような気がしてきた。

付)
20台のライカM4-2とM4-Pをもらったロチェスター工科大学,何するの?

金の一眼レフ,銀の一眼レフ。

2008-05-19 07:54:13 | Weblog
α350「シルキーゴールド」を限定発売
シルキーゴールドってどんな色?とググってみると,ベージュに近い淡い金色のよう。
何故かクルマやバイク関係に多いみたいだけど,すでにカメラにもクールピクスS52cとかエクシリムEX-Z100とかあります。

昔は文字通り「色物」扱いでしたが,今ではコンデジはカラーがデフォと言えます。
しかし,一眼レフはブラックがほとんどで,むしろシルバーが壊滅状態。
α100のシルバーはグレーに近い色で新鮮味がありましたが,売れ行きはどうだったんでしょう。
αはミノルタ時代からいろいろとカラーバージョンがありましたねえ(ミール欲しかったス)。

ソニーだからこそ冒険できるというのもあるし,これを機に一眼レフのカラー化も開けるといいと思います。
個人的にはアースグリーン(オリーブドラブ改め)を希望です。
ま,マミヤの例を見ると一眼レフに似合うカラーというのは難しいのかもしれませんが。

スレタイはともかく,E-510とE-520のどっちが好みか語ろうぜ。

2008-05-15 23:03:42 | Weblog
大方の予想通りのE-520が発表になりました。
いやだからどうだと言うことではなくて,かなーり魅力的なモデル。
同時発表のコンパクトな超広角ズームでさらに魅力が引き立つ感じ。

しかし,何と言うか,見かけが変わらないんですねー。
ぱっと見,E-510と違いがない。
といっても,E-410とE-420もそうだし,他メーカーだって,例えばD40とD40XとD60とかも同様。
エントリークラスの事情は似たり寄ったりです。

だからデジイチなんぞ個性がなくてけしからん。
というのも的違いで,銀塩時代だって,ニコマートFT/FTN/FT2/FT3とかペンタックスSP/SL/SPF/SPⅡとかは金太郎飴状態でした。
ただし,これらはマイナーなニーズへの対応や地道な改良の積み重ねの結果であって,いずれも数年づつあけて市場に出ています。
ちなみに,FTNからFT2まで8年,SPからSPFが出るまでは9年。息が長かったんだなあ。

デジタルにはこれができない。
間髪置かずに次々と繰り出さないと置いてかれてしまう。
だからマナカナのようなツイン感(?)が大きいんですね。
こう考えると,キヤノンはこれをうまく避けて新モデル投入をしていますね。
巧妙な戦略なのかもなあ。

ま,スレタイはともかくマナカナどっちが好みですか。
なお,マナカナはα100のリアルユーザーなのですが,二人で1台を共有しているそうですw

地震とカメラ。

2008-05-14 23:35:45 | Weblog
四川の大地震は大変なことになってますね。
阪神大震災で被災した神戸の友人に話を聞いたことがあるのですが,当初は一体何が起こっているのか分らず,世界の終わりが来たんじゃないかと思ったとのこと。
まずはとにかく情報が欲しかった,と言ってました。

2,3日経ってちょっと落ち着いてからは,これは記録しておかなくては,と使い捨てカメラで写真を撮りまくったそうです。
近所でもつぶれた家を撮ってる人が結構いたとのこと。
これら被災された方の撮った多くの写真が今貴重な記録となっています。
直後は食料や水ですが、3日ぐらい経つと保険会社に建物の損壊状況を示すため、使い捨てカメラを求める人が増えるなど需要は刻々と変化するんです。
こういうことにも写真は重要ですね。種々の復旧作業にも役立つものと思います。

もしこれが今であれば,当然デジカメあるいはケータイ。
悪条件の中,まずバッテリー充電が問題,雨が降った時はどうするか,記録したファイルが壊れてないか。
誰にでも使えてメンテナンスフリー。確実性で言ったら,デジカメは使い捨てカメラに及びもつきません。
あと願わくば,スメナ8Mくらいの機能があれば言うことないのですが。

使い捨てカメラことレンズ付きフィルムは1997年の国内出荷数8960万本をピークに減少し続け,昨年は3700万本くらいになっているようです。
当面はなくならないにしても,コンビニからなくなる日もそう遠くないように思います。
災害リスク管理の国家戦略の一環として,使い捨てカメラを備蓄してもいいかも(ロシアからスメナを買い付けてもおKw)。

防災袋に使い捨てカメラをリストアップ。
災害時の記録を撮る為だけではなく、撮影をすることで、パニック状態に陥りやすい状況の中で、客観的に冷静に行動をとれる様になると聞いたことがある。
ウワサのローライの使い捨てカメラRETRO400なら,さらに客観的かつ冷静になれそう。

忘れた頃にやってくるのが天災。備えあれば憂いなし

付)
ところで,ダムに地震が誘発されるという話を知っていますか。
地質学会でも「ダム誘発地震」として確立した概念なんだそうです。
無茶な水源開発については時々問題になってますし,ニュースを知ってまず,三峡ダムのせいで大地震が起こるという予想(予言)が数年前にあったことを思い出しましたので。


ダイアナとダイア,きらめく香港の波を見よ声を聴け。

2008-05-12 23:57:30 | Weblog
地震のニュースが気がかりですが,また中国ネタです。
というのも,人気急上昇のニコニコ動画@歌い手“アジアの妹”ほんこーんさんがイイ!
リピートリピートで中毒状態です。
おお萌える大東亜。

そんな“アジアの宝石“”香港のカメラといえば,伝説のトイカメラ・ダイアナ(でいいのか)。
最近復刻されてますよね。ニコンS3並だなあ。
ホルガはダイアナのコピーと思いこんでいたら,どうも氏素性が違うもののようですね。
中国 vs. 香港、トイカメラ対決
外観のモダンさでは Holga に軍配が上がるものの、写真機的なイコン性は Diana のほうが圧倒的に高い。
実は、カメラっぽい機能性の点でも Diana のほうが充実しており、Holga にはないシャッターのバルブ(開放)ポジションがあったり、絞りも 3 段階(一説には、F16、F6.3、F4.5)から選べるなど、それなりの設計がなされている(ように見える)。

深い。

一方,香港のカメラメーカーと言えばハリナHalina(でいいのか)。
まだ健在かしらとググってみたら,あれれ,ハリナ・アンスコになってる。
アンスコAnscoはアメリカ老舗カメラメーカー。ちょっとしたブランドでした。
ハリナがアジアマネーでポンと買ったんでしょうか。フフン。

そのハリナのデジカメですが,DC030がいいですねー。
宝石が散りばめられていて,その名もダイア。
35万画素ですがL判なら怖くない(作例を探したが見つかりませんでした)。
巷ではデコ電が流行ってますから,これ輸入したら人気出るかも(←プロキッチンさんへ)。
ハリナDC030ダイアには「デジタルダイアナ」の称号をあげましょう。

付)
ところで,ハリナKDC130ってコレ,ビスタクエストVQ1005そのものじゃないですか。
今,VQ1005の人気沸騰ぶりは凄いですよねー。
ハリナブランドのものもあったんだなあ。あまり知られていないのでは。
VQ1005の総本山VQ1005/GenieⅢworldにも記載がなかったので一応通報しますた。
深い。