活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

一周回って、いだてんがアンカーだ。

2019-01-30 22:33:18 | Weblog
今年の大河ドラマ「いだてん」が面白い!
前作の「西郷どん」があまりにも酷かったので、なおさら引き立ちます。
が、視聴率的には早くも苦戦中らしい。え、何で? 

さて、「いだてん」の明治編で登場するファッショナブルなモガの新聞記者・本庄さん(山本美月)。
使用しているクラップカメラは、どうもゲルツ&アンシュッツのアンゴーのようですね。
当時の日本の報道用カメラを代表する名機だったそうです。
ちなみに当方はいい歳したオヤジなのですが、ロールフィルムのスプリングカメラの使用経験はありますが、さすがに乾板カメラは使ったことがありません。
多様なクラップカメラが1910~1930年代まで作られ続けていたが、次第にワンタッチで前板が撮影状態に立ち上がるスプリングカメラが普及して、クラップカメラは急激に衰退した。
しかし、スプリングカメラが廃れた後もスプリングカメラより丈夫で精度に優れるとされ、わずかながらクラップカメラが開発され続けていた(プラウベル・マキナ67がこれにあたる)。
しかし中判の一眼レフカメラ、レンジファインダーカメラなどが普及した今日では全く製造されていない。

と、Wikiにあるのですが・・・今日では全く製造されていない・・・
ん? あるじゃないか!現役のクラップカメラ、ロモグラフィーのBelair X 6-12
まッこと、ロモが銀塩の最後の牙城になりましたねえ。

輝け!裏デジカメ・オブザイヤー2018。

2018-12-31 22:54:31 | Weblog
気がつけば年末、振りむけば大晦日。
いつやめようかと思いつつも、たまに思いついたら開店ブログ(リフレイン)。
でもでも、コレダケハヤラネバ、ネバーギブアップ。
今年発売されたデジカメで最もアレな機種を選定です。
最大5機種、持ち点は20点。
歴代グランプリは以下の通り(遠い目で)。

2004年 オリンパス Ferrari DIGITAL MODEL 2004・・・シャア限定
2005年 オリンパス CAMEDIA SP-350・・・ア・バオア・クー
2006年 パナソニック LUMIX DMC-L1・・・「走る人」がいない。
2007年 富士フイルム FinePix F40fdおよび50fd・・・高画素に泣いた。
2008年 キヤノン EOS Kiss F・・・キスの敵はキスだった。
2009年 リコーGXR・・・チェンジ!ゲッターGXR
2010年 ペンタックスI-10・・・「名機」が駄洒落で復活
2011年 ニコン1V1・・・誰もが仰け反った怪デザイン
2012年 キヤノンEOS M・・・満を持して、謎のAF性能><
2013年 カシオEXILIM EX-TR15・・・東アジアの純真
2014年 シグマdp1/dp2 Quattro・・・クアトロ多部未華子説
2015年 くまモンのライカM(Type 240)・・・こういう商売しています。
2016年 ニコンDLシリーズ・・・出す出す詐欺(未遂)
2017年 カシオ EXILIM EX-ZR1800・・・カシオはやればできる子。だが、卒業しました。

しかし、新製品は年々減ってますねえ。単品のカメラ自体がもうオワコンなのかもなあ。
機種が少ない分、しっかりマーケティングとかやって絞ってきてますから、オモロいやつが出てこない。
そんな中で選んでみました。アレ過ぎるアレです。

2位(9点):ヤシカY35
 かつてはヤシカフレックス、エレクトロ35で一世を風靡し、コンタックスを復活させて、一躍世界のトップブランドとなったヤシカ。
 京セラが引き継ぐもデジタル化の波に乗れず、ブランドは香港のエクゼモードに売り渡されて、安物コンデジの名前になっていたかと思ったら、今度はどこかのベンチャーのクラウドファンディング。昔の名前で出ています状態ですねえ。
 ティザーは良かった。が、実体は予想以上にヒドかった。シャッターを押すと電源が切れる。電源すら入らない。・・・仕様です。
1位(11点):フジinstax SQUARE SQ20
 まさにV字回復のインスタントカメラ。2002年頃のピークで100万台だったのが、今や1000万台(数字間違っていませんよ)に迫る勢いに。
 スマホで気軽に撮れる時代だからこそ、その場でプリントして手渡しできる「写真」に価値がある。ホント時代は一回りして変わるものですね。
 SQ二桁は、デジタルとインスタントのハイブリッドカメラであり、今後の方向性を担う重要な位置づけにあると思う。
 が、SQ20は前モデルSQ10からデジタル部分は進化したものの、バッテリーが外せないとか、三脚ネジ穴がなくなったとか、謎仕様。
 ライカまで参入してきたインスタント界隈。今の絶好調に慢心しちゃダメよ~ダメダメ(懐)。

と、選んでみて、どちらもデジカメと言えるのかどうか。
ま、今年はキヤノンとニコンがフルサイズミラーレスに参入したことだし、来年はまた盛り上がってくるかな(一眼レフが終わったとも言えるが・・・)。
で、オリンピックイヤーに向けて、がんばりましょう>おー。

バラ色には苦労をば、Z。

2018-08-27 05:12:39 | Weblog
出ました。ニコンZ_6、Z_7です。
どうしてこういうことをするんだろう。間のスペースに何の意味が? 今はやりの検索回避?
いきなり6と7のナンバリングで同時発売。もはや、FやD1の際のインパクトは無理なのでしょうかね。
高画素機と高感度機の併行という、ソニーのコンセプトの後追いも難点かもです。
あと、XQDオンリーというのは将来を見据えた思い切りなのでしょうけど、受け入れられるかな。
うーむ、なんか全般的にヤバそうな・・・。
とりあえず、オリンピックには間に合わなかった観がありますねえ。
バラ色の未来までには、ちょっと遠回りがありそうかも。
その一方、衆上を見下ろして、ほくそ笑む観音様・・・。

スレタイはともかく、ニコン・キヤノンのどっちが好みか語ろうぜ!

2018-07-30 21:03:00 | Weblog
ニコンのフルサイズミラーレス機の「開発」が公表されました。
商品化が確実だから公表したんでしょうけど>DLシリーズのようにならなければいいが。
何か胸騒ぎというか、不安を感じます。
絶大なる期待の中で発売されて、ひょっとしてコケるようなことが・・・。

とにかく、ニコンは下から攻めるのが苦手です。ニコレックス、プロネア、ニコワン・・・もう十分懲りたでしょう。
だから、プロ機やハイエンドから始めるというのは正解かとは思いますが、その分、高い完成度が要求されます。
初号機が、トップランナーのソニーαに対峙できるかどうか。いきなりハードルが高い。
放送機材の世界では、ソニーこそプロ用ですからねえ。
また、不変のFマウントを捨てて、新しいマウントを採用するようですから、これもあえて危ない橋を渡るわけです。
うーむ、何か怖い。ドキドキします。血圧によくない>別にニコ爺じゃないんだけどw

勝負時は決まっていて、2020年の東京オリンピック。
スポーツ分野では一眼レフは壊滅。ミラーレス化することは必至でしょう。
一眼レフでは、何十コマ/秒の連写や「シャッターを押す前から撮影可能」なミラーレスに太刀打ちすることは無理ですから。
いかにオリンピックに間に合わせ、グローバルシャッターを実用化するかだと思います。
あと2年もない。ニコンには後がない。まさに正念場。

一方、下攻め&中出し後出しが得意中の得意の観音様は、Kiss Mが快進撃でアゲアゲ押せ押せ。
ハイエンドのフルサイズミラーレス機は、EFマウント採用で長年のライバル関係に一気にカタをつける、に100兆ジンバブエドル!

ロングKissグッドバイ。

2018-06-30 07:45:43 | Weblog
最新のデジタルカメラ総合販売ランキングによると、キヤノン「EOS Kiss M ダブルズームキット」が3週連続トップとのこと。
さすが後出しジャンケンの観音様ですね。タイミングよくこれだけ上手くまとめ上げて来るのがスバらしい。
ところで、このKiss M、よく見ると、ボディ正面の定位置には「Kiss」が書かれておらず、あれ?と思ったら、上面にごくちんまりと表示してある。
なんで?

1993年以降、延々と続いてきたブランド「Kiss」。
購買層として女性やファミリーを意識したネーミングということなのですが、おっさんには何となく気恥ずかしくて、欲しくても敬遠してしまうのは確かにあるある、です。
ただし、そういうマーケティングをしているのは日本だけであって、Kissは国内向けの源氏名。
海外市場での名称は「Rebel」または3桁番号になっています。
Rebalとは、反逆者、反抗者という意味であり、既成のものじゃないぞという気構えが感じられて結構いいかも。Kissとはえらく違いますね。

そのKiss、銀塩時代には、それより上のクラスのEOSとは、機能面や質感、剛性、使用感で明確な差がありましたが、デジタルになってこの差が薄まった感があり、ミラーレスではさらにその差がなくなってきたように感じます。
そういう背景もあってのKiss銘外しなんでしょうか。
あるいは、LGBTやセクハラに過敏な社会風潮の昨今、キヤノンは未だにジェンダーな商売をしている、と叩かれかねないので、とりあえず予防線を張っておいた、ってところなのでしょうか。

名もなき新しいKissですが、今後もエントリー市場を席巻すること間違いなし。
これで、オリンピックに向けてプロ向けモデルを投入すれば、ミラーレスでも磐石の体制を確立です。
距離計→一眼レフ移行のタイミングを逸して迷走した失敗経験を反面教師とし、肝に命じているキヤノン。
一眼レフの見切りも早いかも、です。

重子と熱子 何かが街を去ってゆく。

2018-05-10 17:54:47 | Weblog
カシオ、逝っちゃいました。
カシオ、デジタルカメラから撤退。スマホには勝てず…

1995年3月、元祖デジカメ・カシオQV-10発売。
世界初ではなかったのですが、Windows 95と相まって、デジタルカメラの利便性と将来性を世間に認知させた立役者でした。
カシオ社内のQV-10の試作機は2台あって、その重量と発熱量から「重子」と「熱子」と名付けられたとか。
その彼女らの直系の末裔の命脈はついに尽き果てました。

1995年は戦後50年の節目であり、阪神淡路大震災とオウム事件で日本が揺れ動いた年。
バブルは過ぎ去り、誰の目にも景気低迷が明らかになり、街は小室サウンドにあふれ、エヴァが放映された年。
思えば日本は、あの頃のメンタリティをつい最近までずっと引きずってきたように思います。
そして、今に至っては、社会の有り様や構造、何よりツァイトガイストが一変していることに驚きます。
23年も経ったんですもんね。当然といえば当然。必然です。

コンデジが売れなくなった原因はスマホに取って替わられたから。カメラの定義自体が変わったのです。
「デジカメ」の歴史的使命は終わったということなんでしょうね。
次は一眼レフの終焉でしょうか。果たしてリコー・ペンタックスはどこへ?

マーシー法、成立なるか。

2018-04-01 22:38:22 | Weblog
スマホのカメラで撮影時にシャッター音が鳴るのは日本と韓国だけ(あとカンボジアらしい)なのはご存知の通り。
これは盗撮防止のためなのですが、日本では業界の自主規制であり、法的な根拠があるわけではありません。
そして、その自主規制のきっかけとなったのは、2000年のあの事件であることもよく知られているところです。
一方、お隣の韓国では、カメラ付き携帯電話は65デシベル以上の撮影音が出るよう行政が指導しているとのこと。
確かにバカでかいシャッター音は、そのまま使う分には盗撮の意欲をそぐかも知れませんが、
・静かな場所では、写真を撮るのが憚られる(美術館、音楽会、レストラン、寝てる子、ペットetc)
・普通に無音化のアプリが出回っている。
・盗撮には動画が使われることが多い。
と、デメリットが大きい上に、予防効果が低いと言う意見も一部に聞かれます。

とにもかくにも、世界の中で、これはあまりにガラパゴスな規制では?と、思われていたのですが、あにはからんや、あねはかるや。
リベラルを字で行く一見民主党の辻本議員から、「日本も韓国に倣ってスマホのシャッター音を法規制すべし」との提案があり、議員立法の機運が高まっています。
この提案では、無音化アプリは非合法とされ、ダウンロードは罰則付きの違法行為とされています。また、動画撮影時も通奏音(ピー音)が鳴ることを義務付けており、世界の中でも一歩進んだ規制と言えるでしょう。
きっかけとなった芸能人も賛同の意を表しており、“日本版マーシー法”として法制化が期待されています。

iPhoneは電気羊の夢をみるか。

2018-03-31 23:08:59 | Weblog
iPhone写真に目覚めてしまい、このところ普通のカメラの稼働率が著しく低下中の今さらジローです。
というのは、iCA5でiPhoneをカメラナイズした上に、カメラアプリにMicrosoft Pixを入れたからなんです。
iPhoneデフォのカメラはシャッターが爆音で、おまけにバーストが解除できない。
何故こんな仕様なのか、謎としか言えません(シャッター音は日韓のみですが)。
これに対してMicrosoft Pixは無音設定が可能な上に、シャッターのワンタップまたはボリュームボタン押し切りでワンショットで撮れる。
通常のカメラで育った世代(言い方が変かも)には、大変使いやすいアプリになっています。

と、思い込んでいたのですが、実は違っていました(^^;
Microsoft Pixは自動的に10枚バーストして、その中のベストショットを選んでいるとのこと。
しかも、ただセレクトするだけではなく、複数のコマの情報からノイズ低減や手振れ補正を行っているらしい。
これがシャッターを押す直前から始まっていて、0.5秒で撮影を終えるという、何というギャバン。蒸着っ。
しかも出来上がりはAIが調整してくれる。確かにブレは少ないし、露出もカラーバランスも言うことありません。しかも無料で広告もなし。
iPhoneデフォのカメラは、バーストがモータードライブ(死語)なみのシャッターシャワーで、1秒で10枚ですからねえ。差があり過ぎて、使う気になれません。

さらに、このMicrosoft PixのAIはクラウドにあるのではなく、デバイス側が機械学習しているというのにも驚きます。
こうなるとふつふつとギモンが沸いてきます。何で天下のMicrosftがiPhone(=世界で一番売れているカメラ)のカメラアプリを開発したのか? 一体何のため??
これは、AI をクラウドからネットワークの「エッジ」上のデバイスに移行していくというマイクロソフトの全体戦略の一環です。
とのことですが、画像情報とエッジコンピューティングはどう関係するのでしょうか。MSの狙いはどこに?
最近、Microsoft PixにLinkedInとの連携機能が追加されました。
これは撮影した名刺の画像から名前、電話番号、メールアドレス、URLなどの必要な情報を認識し、iPhoneの連絡先アプリやビジネスSNSのLinkedInのアカウントに反映させるというもの。
インターネットは、文字の時代から、画像の時代へカメラアプリ「Microsoft Pix」が拓く未来
早くも次の未来が来てますねえ。

マークの山。

2018-02-28 21:44:47 | Weblog
・キヤノン EOS 1D、MarkⅡ、MarkⅢ、MarkⅣ
      EOS 1Ds、MarkⅡ、MarkⅢ
      EOS 5D、MarkⅡ、MarkⅢ、MarkⅣ
      EOD 6D、MarkⅡ
      EOS 7D、MarkⅡ
・ソニー α7、Ⅱ、Ⅲ
     α7R、Ⅱ、Ⅲ
     α7S、Ⅱ
・ペンタックス K-1、MarkⅡ
        K-5、Ⅱ、Ⅱs
・オリンパス OM-D E-M1、MarkⅡ
       OM-D E-M5、MarkⅡ
       OM-D E-M10、MarkⅡ、MarkⅢ
・パナソニック DMC-GX7、MarkⅡ、MarkⅢ

いつの間にかマーク○が増殖中・・・まだ漏れがあるかも。
これって元祖はキヤノンだったんじゃないかと思うのですが、いや、シグマの方が早かったかなw
このネーミング方式で他社からも続々と後継モデル出てきて、今やトレンドですね。
これで何が困るって、ローマ数字の表記です。ⅡなのかIIなのか2なのか、検索時に不便すぎるのです。
この時代、なんで情報にアクセスしづらい名称にするのかな。もっと検索性を考慮してもらいたい。
ここはライカM4-2のようにアラビア数字にすべきですよね。
検索性と言えば、ニコン1シリーズも検索しづらい>どうしてこれが企画会議を通ったのかと小一時間。
調べにくいと言うのは物凄いマイナスだと思うんだがなあ。

では、頻繁に後継モデルが出る状況でネーミングをどうしたらよいか。
ここでまたシグマです。世代による固有名称を付ける。MerrillとかQuattroとか、アレです。
Ivy BridgeとかHaswellとかみたいでカッコいいし、愛着もわくというもの。
この場合、やはり女性名がいいかな。
EOS 5D Suzuとか、α7 Kannaとか、GX7 Harukaとか。E-M10 Nonもイケてる♪
俺のははるかだ。いや、すずの方が若くてかわいいとか、話も弾むというもの。
そういえば、Nanoha、Momo、Madokaというレンズもあったな・・・。

劇場版 マウントがZ/INFINITY。

2018-01-30 20:37:41 | Weblog
世の中、クルマはEVシフト。そして一眼はニコンもキヤノンもミラーレスシフトです。
ソニーを追撃! 大手2社が高性能フルサイズミラーレス一眼を投入
2018年は、プロ向けのデジタル一眼レフカメラを精力的に展開しているキヤノンとニコンの2社が、撮影性能を大幅に引き上げたフルサイズミラーレス一眼を発表する可能性が高い。
狙いは、ズバリ「2020年の東京五輪で多くのプロカメラマンに使ってもらう」ことにある。

もちろんプロユースだけで商売になるわけではなく、オリンピックはコンシューマー向けパブリケーションの格好の舞台というわけですね。
それでなくても、一眼レフの進化は限界に来ていて、何かと構造的な制約が多い。
今は市場が好調でも、早晩ミラーレスに浸食されていくことは目に見えています。
実際、ソニーのフルサイズαが二強に迫っていて、尻に火が付いた状況じゃないでしょうか。

ニコンのミラーレスは、1型センサーの1シリーズでお茶を濁していましたが(とはいうものの結構アドバンスなのですが)、ここにきてフルサイズのミラーレスの噂が飛び交っていますね。
ニコンのミラーレスカメラには新しいZマウントが採用される?
噂の域ではありますが、新たに採用されるZマウントの内径は49mm、フランジバックは16mmとのこと。
Eマウント(内径46.1mm、フランジバック18mm)より太くて浅い。これはあまり小型化を考えていないということなのかな?
確かに、ミラーレスになったからと言って、ボディは小さくなっても、レンズは小型化が難しく、結果的に全体としてあまり小さくならない。
現状、システム全体のサイズ感はセンサーサイズに規定されてしまいますので、到底マイクロフォーサーズのようなダウンサイジングは無理。
特にプロユースを売りにしているニコンですから、小型化よりも、今後のレンズ性能の確保と過去のレンズ資産の活用のための多様なマウントアダプターへの対応を優先していると言うことかも知れません。
でも・・・そうだったら、あえて新マウントを作らなくても、「不変のFマウント」のままでミラーレス化すればいいんじゃないのか。
つまり、シグマsd QuattroやペンタックスK-01のような方法です。
そうすればオリンピックまでにレンズラインナップを揃えずに済むw ま、当面はアダプターでこと済むんでしょうけど。
ただ、1型はもはやコンデジのカテゴリーに入ってしまったので、一眼エントリークラスには役不足(実際、1シリーズはディスコンしたみたい)。
かと言って、小型軽量が求められるエントリークラスのミラーレスには、Fマウントでは対応が難しい。
これは困った。やはり新マウントしかないのか。

一方、キヤノンはすでにEOS Mシリーズがあるから大丈夫。と、思ったら大間違いでした。
EF-Mマウントは内径47mm(非公開なので推定とか)、フランジバック18mmなのでフルサイズに対応可能かと思いきや、マウント内部に電気接点があるのでダメらしい。
相当おかしなことをやれば物理的に入らないとは言いきれませんが……。
周辺光量が相当落ちるとか、像がどうなるかわからないといったレベルですね。

キヤノンの中の人も言っている。
なので、キヤノンがフルサイズのミラーレスに参入しようとしたら、新たなマウントを設定することになる。
R→FL/FD→EOSと変遷して来て、またもマウント変更か?
と思うのですが、そこは天下の大キヤノン。
キヤノンは3機種のフルサイズミラーレスを開発中?
3機種のうちの最初のフルサイズミラーレスのプロジェクトは、ネィティブのEFマウントだ。
キヤノンは、出回っている100万以上のEFレンズを捨て去ることはできない。

個人的にはこれに一票ですね。
米国や中国では「大きい高級カメラ」が好まれるというのもあるし、小型軽量はAPS-CのEOS Mに任せ、本流はEOSを貫くでいいんじゃないでしょうか。
これならオリンピックも白レンズで独占です。二強はソニーとキヤノンになっているかも。

こうみるとやはりニコンは難しい状況ですね。
不変のFか、未来のZか。マウント、Go!