活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

篤姫組紐吊帯始末。

2008-04-30 09:40:38 | Weblog
レンズ1本でシステム全体のイメージがこれほど変わるとは。
例の“パンケーキ”ズイコー25mm F2.8ですね。
E-420につけたスタイルは,実物を見ちゃうとこりゃヤバイ。物欲~

E-410の時もそうでしたが,話題再燃しているのが宮崎あおいタンお手製の組紐ストラップ
E-420のカタログの表紙でバッチリ披露しています(カタログの中身では市販の白ストラップ)。
映画の方は未見なのですが,あおいストラップはFM3Aから始まって,AE-1,OM-4Tiにもくっついてたらしいです。器用なヒトだなあ。
ワタシもあおいストラップを手作りしました,という話は結構でてますね。

その昔,チロリアンストラップって流行ったの知ってます?
知ってる知ってる,とうなずく方の年齢を私は知ってますw
AE一眼レフとズームレンズの普及期,ギターの方からきたようでした。
ささやかながら,当時,写真に取り組む若者の“時代気分”の一つだったように思います。

デジタル一眼レフの普及期,組紐ストラップも流行るかな。

Climb Every Mount.

2008-04-27 08:14:43 | Weblog
ヨドバシやビックカメラの一眼レフ売り場の場末(?)には,銀塩一眼のコーナーがあって,ニコンFM10とかケンコーKF-1とか3台ほどぽつんと置いてあり,たまにおっさんがファインダーを覗き,ピントを送り,絞りをガチャガチャして,シャッターを切って,巻き上げて,うん,とか納得したりしている。(あるあるw)

このケンコーKFシリーズですが,ニコンF,ヤシカ/コンタックス,ペンタKの3種のマウントがあるんですね。
Kマウントはオープン規格だし,ヤシコンは現行でないからまあいいかとして,Fマウントについては本家ニコンに許可を得ているのでしょうか。
ま,中国ロシアはそんなことすら考えなかったでしょうが。

以前,ライカMマウントのベッサやヘキサーRFが出た際には,Mマウントは特許切れである旨のアナウンスがあったように記憶しています。
パテントが切れてしまえばOK。であれば,銀塩だけじゃなくて,デジタル一眼だってよいのでは。
ヤシコンやFD,OMマウントのレンズ資産が死蔵状態の人は多いと思うので,需要はそれなりにあるように思います。

それよりもなによりもニコンFマウントやペンタKマウントの方が問題というのもあります。
D40/60で旧ニッコールを使うのがプチトレンドになりましたが,AEはともかく,露出計自体使えないのは痛い。
K100DでMレンズやタクマー,M42系を楽しんでいる方も多いようで,さすがペンタと賞賛されたものですが,K10D以降はスクリーンの拡散性のせいか露出についてはかなり微妙のようです。

所詮,銀塩時代のレンズ。デジタルでは画質ダメダメ,と割り切れないところが,レンズの面白さだと思うんです。
最近,手持ちのペンタMレンズを使ってやりたくなって,ヤフオクでK100Dをチェックする毎日。
Aiニッコールも使いたくて,D200も併せチェック中。
もっと軽くてMFレンズが使えるボディがあるといいんですけどねえ。

古川さんがカメラの値段に詳しすぎる件。

2008-04-26 10:24:52 | Weblog
『佐々木かをりのwin-win』対談 慶大教授・古川享さんの巻
キャリア志向のフェミなサイトですw
佐々木 古川さんに申し上げるのはお恥ずかしいのですが、私も写真が大好きで、小学校のときに父にもらったオリンパスの一眼レフっていうんですかね、持ってたんです。ピントや露出など全部合わせるのを。(中略)
古川 ハーフサイズのだったらF(1963年)ですね。
佐々木 それで、茶色の革のカバーが付いてるのをもらったんで、ずっと愛用していて、いろいろ撮ってました。小、中学校の頃から、かな。
古川 結構、高級品ですね。その当時で24,800円もしたのですからね。当時の大卒初任給が24,900円だから現在の貨幣価値で言えば、20万円以上かな……。
と,まあ,長い対談の中でカメラの話はこの1ページだけですが。
古川さんと言うのはアスキーから日本マイクロソフトの社長になったあのヒト。
模型鉄でも有名ですよね。カメラもやっていたのか。
とりあえず20台は所有されているそうで,ページ掲載の持参カメラはライカM6のよう(→M8でした)。

しかし,カメヲタでも価格までそらんじてる人はあまりいなんじゃないかな。
確かにペンFはズイコー38mm F1.8付きで24,800円
現在でいうとE-3並ですね。ふーむ。

でも,その当時,ペンFは一眼レフではかなり安価なクラスであって,例えば,赤瀬川さんのニコレックスFが50mm F2付きで39,800円,ペンタックスSPは55mm F1.8付きで42,000円。
ちなみに最高峰のニコンFフォトミックTの50mm F2付きは70,000円也。
今のD3よりちょい高い感じかな。

一方,ミノルタハイマチック7 22,900円,キャノネットQL17 27,000円,コニカオートS 21,300円,オリンパスSC 21,300円など,いわゆるレンズシャッター機が今の価値観から言えば皆20万円程度。
カメラって高価だったんですね。
E-3とキャノネットが等価というのはどうも納得できないナア(;・∀・)

でもこのあと60年代後半からF2.8クラスのコンパクト機がどっと出てきて,一気に価格が下がります。
一眼レフの方の低価格化は,ご存知「連写一眼」AE-1以降ですから,8年位遅れて波がきた感じでした。

現在のコンデジは黎明期(といっても10年足らず前)から知ってるオヤジにとってはもう信じられないくらい安い。
しかもあっという間に1/3くらいの値段になってしまうオープンプライス。
メーカーは利益率の高い一眼レフ志向ですが,昔と違って8年ももたないでしょうねえ。

これからカメラの価格まで覚えてるヒト,居ないだろうなあ。

新力液晶自在。

2008-04-25 06:07:21 | Weblog
スイバル&バリアン大好きとしてはα350はとても気になります。
E-330がマーケット的には大成功と言えなかったのに対し,α350は好調のようで,ソニー自体のシェアも10%を越えているとか。
CMの香椎由宇効果も大きいかな。
しかし,2強が8割を寡占しているところに10%超ということは,残りは一体どうなるの?とも思いますが。

レビュー記事もぼつぼつ出始めていますが,14Mの画質はどうも今ひとつのようですね。
設計陣としては,
例えば高感度時のノイズの少なさなどを重視されるお客さんの割合が増えてきますが、調査の結果でもエントリー層の方は「画素数」を重視する声が多かった。そこで、今回は従来よりも画素数の多いCCDで作ろうと考えました。
ということだったらしいのですが,画質的にはむしろ10Mのα200の方が好評で,ここは欲張らずに抑えて欲しかったところ。
こんなうるさいエントリー層のためにも海外向けのα300も国内販売したらどうでしょうね。

もうひとつ言いたいのですが,ボディ正面右下の画素数のプリント文字。
「10.2」「14.2」が斜めにクルンと書いてあるやつ。
あれは興醒めです。
デザイナーはこれがいいと思ったのかなあ(「α」のオレンジ文字も大きすぎかも)。
なんかカメラの精密感を損なってる感じがして。
ま,ゼニットKmを連想してしまうのはワタシだけでしょうけどw

なお,α350の液晶モニタはティルトのみ可能なのであり,二軸式のバリアングルに比べると,実はそれほど使い勝手はよくないのです。
個人的にはダメージュA2でティルト液晶の“不自由度”に懲りました。
ただ,E-3やL10の横張出しのバリアングル液晶も,構えるのにちょっと使いづらい感じです。
一眼レフにはサイババショットR1のようなオーバヘッドタイプの液晶がよいのでは,と思うのですが,なんたってソニー,今後に十分期待しておりますよ。

レンズは資産,という説。

2008-04-24 07:57:39 | Weblog
キヤノンEFレンズ累計生産4000万本を達成,なんだそうだ。
そういえば,しばらく前に一眼レフ用ニッコールも4000万本達成という発表があったよねえ。
しかし,ニッコールがF時代からなのに対して,EFの方はFD(FLやRもw)は含まれていない。
しかも,1987年から始まって,1995年8月に1000万本,2001年2月に2000万本,2006年に3000万本を達成し,今回は2年3カ月で1000万本Upの加速度。
デジイチのセールスは,往年のAE・AF一眼レフ普及期を越えたというけどホントだわ。

一方,他社のレンズ生産本数はどのくらいなんだろ。
ググってみたがどうもよく判らない。
一番の対抗馬はペンタックスだと思うだが,*ist-Dが出た時点でKマウントレンズ(Aタイプ以降)が650万本,K100Dが出た時点で(多分,旧タクマーも含め)2400万本のよう。
ミノルタが1600万本,オリンパスは判りませんでした。
あと,“レンズのデパート”シグマが何万本なのか知りたいところ。
ビック2はやはり強し。

しかし大量生産大量販売ということは,売れないレンズは作りづらい,ということに繋がるのかもねえ。
確かアルパの(普通な焦点距離域の)交換レンズに10年以上カタログにあったのに数十本しか売れなかったレンズがあったような話は牧歌ですな。

ちなみにEFレンズは1本も買ったことがない私。

#USGX-8810-B467(手ぶれ補正なしVer.)。

2008-04-22 23:53:25 | Weblog
『クローバーフィールド』を観たわけだが,もう画面揺れすぎ。
さては「吐く人続出!」「心臓の弱い人は観ないで下さい」w

ヒーローじゃない一般人の視点の怪獣映画。
BGM一切なし。しかも途切れたように終わる消化不良型エンディング。
と,まあ実験的な一発ものだけど,スマッシュヒットは作戦勝ちね。

しかし,バッテリー連続7時間稼動かつ暗視性能も素晴らしいカメラなのに,何で手ぶれ補正がついてないw
なお,設定が“近未来における過去の事件記録”ということのようで,その頃にはきっと記録済み映像に補正をかける技術が実用化しているだろと思われるが,補正しちゃったらこの映画面白くも何ともないしねえ。
それとも何だ,あとから手ぶれ効果付加ということも実用化しているとも。

ミラーマン,レフレックスを使いたいかも。

2008-04-21 22:55:43 | Weblog
マップカメラの「極私的カメラうんちく」にミラーレンズの話が載ってました。
第40回:未来が映らない鏡
しかし現在、気付いてみたらSONYを除く全ての一眼レフメーカーのラインナップからレフレックスレンズは消えている。
一時期は大抵のメーカーから発売されていたレフレックスレンズは、デジタル一眼レフの時代にはもはや馴染まなくなったのかもしれない。

あー,確かに。
AF化で中間リングとかベローズとかミラーレンズとかなくなったよなあ。
デジタルになってからは,超望遠域をカバーするコンデジが出現し,暗い望遠レンズはありがたみが薄れたし。
しかし,ミラーレンズには“色収差が発生しない”という特性があるそうで,ソニーが世界唯一のAFミラーレンズ REFLEX 500mm F8を残しているのは偉いと思う。

さらにレフレックスレンズの特性としてリング状のボケが挙げられる。(中略)
そして、レフレックスレンズのもう一つの特徴としては絞りの機構が無いことが挙げられる。

えー,ここで思い出しました。
学生時代,後輩が持っていたミラーレンズをよく使わせてもらっていたのですが,なんとこいつには絞りがあったのです。
ハニメックス 300mm F5.6
懐カシス。
レンズ構成7群9枚、絞り羽15枚、最小絞り16、最短撮影距離2.5m、フィルター径フロント67mm・リア34mm、大きさ79.5×長さ66mm、重さ335g。
軽量小型。
なお,副鏡の後ろで円筒を前後させることで内側から絞る,ということをやってるらしいが,どうなってるのかイメージできんw
反射光学系は赤外領域でも焦点移動がないため赤外線撮影にはとても相性がよいという特徴があります。
天体望遠鏡のみならず一般撮影でももっと利用されてよいと思うのですが。

なにっ,赤外線とな。
ミラー,スパーク!

牛に引かれてブレッソン。

2008-04-20 12:10:22 | Weblog
善光寺さんが聖火リレー出発点を辞退。
お寺側の西蔵問題に踏み込んだ表明もあって,善光寺作戦は予想外の成果かも(さっそく報復があったようですが((( ;゜Д゜))))。
当方,電凸する勇気もない一般小市民なので,抗議のハガキでも出そうかしらと5枚ばかし買ったのを,感謝状にして出すことにしましたよ。
26日の長野はねらーvs留学生になりそうですが,学会が動員されるとの情報もあって,もはや1万人規模の市街戦の様相との予想も。

フランスでの騒動ですが,(多分)一般人が撮った写真や動画がflickerYouTubeで普通に観れます(ま,観れない国もあるんでしょうが)。
これって当たり前だけど不思議ですよねえ。
マスコミの流す映像より生々しいし,ひょっとすると真実により近いのかもしれない。

アンリ・カルチェ=ブレッソンは20世紀の世界の歴史の瞬間を数多く目撃した偉大な写真家だが,その視点は真摯なジャーナリストの社会批判の眼ではなく,いわば興味本位で「見に行ってみた」というところにあるのだと思う。
誰もがブレッソンになれる時代。
長野入りする方々にはデジカメ持参が呼びかけられてますね。
ただ,逆手をとって映像が利用されることだってありますから,観る側は“映像を読む”ことも大切でしょう。

学生時代は長野は近かったんですねー。
応援してます。

ライツをはいたサル。

2008-04-17 23:31:29 | Weblog
「有名人のお宝カメラ」に栗本慎一郎センセが登場。
おお。最近とんとご無沙汰。
ちゅうか,生きてらしたのね,よかった。
先生は,しかし,カメラマニアだったのねえ。知らなかった。
しかも,原体験がタロンというのがコア過ぎる。
そして40代になると、もう反動でライカやニコン、ハッセルなどを「チクショー、チクショー」と買い集めてあっという間に100台です。
もっとも購入してすぐ手放したり、ずいぶん人にあげたりもしたので、ぼくの手元を通り過ぎていったカメラはのべ1000台くらいになるんじゃないかな。
議員だったころは仲間の政治家に配ったこともある。(笑)

あはは。
菓子折りの箱のフタをあけると中にはセーム革に包まれたライカが。
もう一つ包みをあけるとズミクロン。
「お,こちらはスーパーアンギュロンか。ご同役,お主も悪よのう」
とか,やっていたのか?www

しかし,中央アジアのフィールドワークにクールピクス8400と8800VRを持参というのは,なかなかワカッテル感じで,イイハナシダナー。

で,話の締め。
好きなカメラは、ライカM6だなぁ。
シャッター音をたまに聞きたくなる。これだけはさすがに手放せないなぁ。

ちゃんとオチが来ました。

ジョイトイとしてのカメラ,その他。

2008-04-16 23:24:05 | Weblog
烏丸のメディアジョイに行ったら,あらまいつの間にライカ売り場が半分,万年筆売り場に変わっている。
その他,中古カメラのスペースもかなり整理されたみたい。
中古屋さんかと思えば,「ザリガニ」や「古墳」のオリジナルDVDも出しているという不思議な会社メディアジョイ。
チョートクものでも有名ですよね。
併設の京都ギャラリーもなかなか良い企画をやってます。

中古カメラって,もう終わった感じがします,全国的に。
見て回るとかつて憧れのカメラがバカ安で,もう値段を見るだけでコーフンする。
でも買ってもどうせ使わないことは目に見えてるもんねえ。

というか,欧米では実用として使うことを前提に「クラシックカメラ」を買うことはしないそうです。
あくまでもコレクションとして,歴史に敬意も持って集めるらしい。
そういう意味では,デジタル化によって,日本も“本格的中古カメラ道”時代に入ったのかもしれない。

しかし,万年筆とは・・・中学校以降使った記憶がないワタシorz