活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

イソ八百。

2010-02-28 11:10:07 | Weblog
ウソ,とは言わないけど,ちょっと大げさ,紛らわしい。
[Giz Explains]ISOはデジタルカメラの新たな指標である!
さて、ガジェ夫ガジェ子の皆さんは画素数でかい=いい、っていう単純な話ではないとお気づきと思います。
では何が新たなデジカメの指標になるのか?そう、新たなデジカメ戦争それはISOなんです!!

との主張。
CCDサイズや裏面照射の話もあって,結論は,一般ユーザーにとって画素数に代わりISOがわかりやすい指標になってくるのでしょう,というものです。

しかし,アレですよね,実用的なISO感度が上がるのはありがたいですが,ファインピックスF10が高感度性能で人気になった後,他社の設定可能ISO感度がすべからくUpしましたが,詐称に近い「なんちゃって高感度」であったことはご存じの通り。
そのファインピックスも高感度性能はF30がピークで,その後は高画素化の弊害が出ているとのもっぱらの評判ですし。

確かに最新の高級デジタル一眼,EOS 1D Mark IVやニコンD3シリーズではISO10万という高値で撮影可能なわけですが,こられのモデルではそれが必要な場面があるからであって,一般ユーザーにそんな高感度がどれくらい必要なのか疑問です。
かつて,キヤノンA-1がASA12800まで設定できる,と買った奴が自慢していましたが,使ったことは一度もない。
大体当時は実用可能な高感度フィルムの上限はISO1000の2475レコーディングしかなかった,というオチ。

画素数に代わって,ISO感度の数値が「目標」になると,またぞろ妙な競争になりかねないと思います。
今のところ,私はISOオートの上限を800にしていますね。このくらいで大概OK。

しかし,ダイナミックレンジを上手い数値で表せないものかなあ。

かがみのない世界へ。

2010-02-26 23:44:43 | Weblog
オリンパスのエラい方が「2年後にはフォーサーズもミラーレスになる」と発言して,「え?何で?」だったんだけど,反響に慌てて,今度は公式にいやいやそんなことないよと否定したみたい。
でもその実,ミラーレスのフォーサーズを着々と考えているのではないか。

一般用途にはEVFで十分であり,どうしても光学ファインダーが必要な場面は限られてくる。
そういう一部の用途のために光学ファインダー搭載のフォーサーズ(FT)ボディを用意しておく。
一方,コンパクトカメラタイプのマイクロフォーサーズ(mFT)機にフィットするのは小型レンズであり,超望遠や大口径ズームなどの大柄なレンズはバランスが悪い。
ということで,基本はmFTでもっぱら梅系レンズを使用,プロ用には別途ミラーありのFTで松レンズも使える,というシステム展開。
松レンズはマウントアダプターがデフォルトで付いてくる,というか,mFTマウント部が取り外せる仕様になる。
でも,超高速連写とか遠隔撮影とかの真のプロニーズや,コンパクトタイプではなく一眼レフタイプのボディを使いたいという人のためにミラーレスのFT機も用意する@2012年。

という想像ですが,どうでしょう。
ハテ,よく考えてみれば,これはライカのビゾフレックスそのものではないか。
デジタル一眼=レンジファインダー機+一眼レフ,ってことなんやな。

i は地球を巣食う。

2010-02-25 23:52:06 | Weblog
一番ヤバイのがコンデジで,マスは大きいんだけど利益が出にくい。
新機能や差異化に開発費をかけても,価格下落が早過ぎて投資回収できない。
しかも,最大の敵“ケータイ”がどんどん高機能化して,確実にパイを奪って行く。
いっそ人気のトイデジにシフトしたらどうだんべ,と冗談にも思っていたら,そうも行かなくなってきた。
【ブログトレンドウォッチ】iPhone 登場でトイカメラ界も変化
「トイカメラ」という言葉とともに語られている上位30ワードの中から具体的な機種及びメーカー名を抽出し、その割合を集計した。
昨年の秋冬には、トイカメラの定番とも言われている中国製の「HOLGA」(ホルガ)と、トイカメラブームの火付け役とも言われているロシアの「LOMO」(ロモ)が多く語られている。
しかし現在、何と「iPhone」を語る人が増えており、「トイカメラ」に関連する機種・メーカーワードの半数を占めるまでとなった。

例のiPhone用トイデジアプリですね。本家トイカメラまで侵食しているとは。
今のところ,トイデジ界では VistaQuest が席巻ということですが,安心(?)はしていられない。
そろそろ「日本発の本格的なトイデジ」が来い。

実際の商品とは異なる場合があります。

2010-02-23 22:25:51 | Weblog
レンズ交換式小型カメラを開発中
新開発Exmor APS HD CMOSセンサーを搭載
フルハイビジョン動画(AVCHD)機能搭載

「α」の名を冠したミラーレスタイプの小型レンズ交換式デジタル一眼なのですが,
・何と言う味気ないデザイン。
・何だかボディ(裏部)が厚ぼったいのだが。
・ボディはともかく,レンズがでかいような。

デザインとしては,オリンパスペンのようにブランドイメージを継承する形で商品化する手もあります。
であれば,コニカヘキサーとかミノルタCL/CLEとか良い原型があるんだけど,どうやら名称はNEXとなるらしい。
あと,マイクロフォーサーズに比べてAPS-Cのプライオリティがあるんだろうけど,ボディのサイズが大きくなってしまうと魅力が半減です。
その辺どうなるかなあ。
デザインはあくまで参考程度で、製品化される際はもっと凝ったデザインになるだろう
>そう願いたい。

ちなみに,
新コンセプトカメラ ○ レンズ交換式小型カメラ ~『いつでも、どこでも一眼高画質』
ということで,「デジタル一眼」とか「マイクロ一眼」とか名乗っていないのがエラいが,むしろ,今までの一眼レフを「従来のデジタル一眼レフカメラ」とわざわざことわっていることの方がショックであった。

次は来るか,痛カメ。

2010-02-21 21:33:53 | Weblog
痛車(いたしゃ)とは,車体にアニメやゲームのキャラクターのシールやイラストを貼り付けたりした自動車の総称。
多くの場合は,二次元萌え美少女なんですが。
痛単車痛チャリ痛ギターなんてのもある。
そして,
人気漫画「すんドめ」と「blackbird,fly」がコラボ
フラットフロントカバーにヒロイン「早華胡桃(さはなくるみ)」をプリントした。
これは痛い。しかも二眼レフだ。
デジカメでもやれんのか。

アイドルはやめてもやめられない。

2010-02-20 15:30:40 | Weblog
もはや風物詩化した銀塩関係の終了のお知らせだけど,2月5日のフジフイルムの
販売終了製品のご案内
では,例えばリアラエースの24枚撮りの単品売りがなくなって,代わりに36枚撮りを買えとかなっている。ベルビア100Fの36枚撮り3本パックは5本パックに変更になりました。
と,いう具合に代替のパッケージがお勧めになっているのですが,ブローニー(120判)のネオパンプレスト400には代替がなくて,ジ・エンド。
ということは,ブロニカS2とかマミヤ6に400のネオパンを詰めて街をスナップとかできなくなるわけです(別にハッセルでもローライでもいいけど)。

えっ,よもやと思い,コダックのサイトを確認したら,TMAX400もトライXもちゃんと120判が残っていました。安心。
が,大好きだったベリクロームパンがなくなっているではないか。
いつの間に。(調べても判らなかった。)

なんて,もうフィルムを使うこともないから,どうでもいい話ではあるんですが,やっぱ気になるんですね。
昔のアイドルの消息を知って―みたいな感じかな。

なので,デジカメのフィルムシミュレーションモードって。

トイだって進化する。

2010-02-19 23:00:16 | Weblog
ただし,デジイチの対極にあるとも言えるトイデジも好調なんです。
なかでもビスタクエストVQ1015は今や完全に「デジタルのロモ」になりました。
そのVQ1015の後継機(復刻版?),VQ1015R2が昨年末辺りからウワサになっていましたが,いよいよ2月22日発売開始と決まったようです。

どこが変わったかというと,
・CMOSを感度Up,サイズもUp
・レンズはプラスチック→1層グラス+2層プラスチックのハイブリッドに
・シャッタースピード切り替え:1/237秒,オート,1/5秒
ということらしい。
・・・これはよいローテク。
ライカ並に細かすぎて伝わらない改良だ。
でもまた即売り切れなんだろうなあ。

そのうちきっと,チタン外装とかゴールドとかエルメスとか・・・

デジイチしか儲からない時代。

2010-02-18 23:36:52 | Weblog
本日の日経に「精密・電機,デジカメ部門で明暗」というデジカメの業界関連の記事が載っていました。
すなわち,収益性の高い一眼レフが好調なニコン・キヤノンは営業増益,単価下落のコンデジが不振のカシオや量産効果の発揮しづらい下位メーカー(つまりペンタックスやフジ)が赤字で苦戦と言う構図。オリンパスは前期赤字から今期黒字に好転のようです。
ちなみに記事によると,今年の一眼レフ出荷見込台数は前年比11%増の1100万台とのこと。
累計で世界中の何人に1台の計算になるんだ。
80年代のピークをとうに越えているんでしょうねえ。

まさに一眼レフ様様ですが,それが行き渡ってしまった後がどうなるのか,ソラ恐ろしいような。

カッコいいカメラが欲しい人のためのキタムラ。

2010-02-17 23:19:12 | Weblog
最高級フラッグシップモデルの値段は、本当に高いのか?
普及機の10倍もするフラッグシップ機の値段は、果たして適正水準なのか、どうか? 具体的な数字で、検証してみました。
確かに素人目には,EOS Kiss X3 52,622円とEOS-1D MarkⅢ 331,114円がどう違うのか理解するのは難しい(ただし6倍ですね)。
ところが,
今回の検証では、(中略)デジタル一眼レフのフラッグシップ機と、フィルム一眼レフのフラッグシップ機を取り上げて、同じ撮影目的を果たすために必要となる総コストを比較しました。つまり、フィルムしかなかった時代に比べて、デジタル化された、いまの機材は高いのか? それとも安いのか? という問題です。
うーん,こういう発想はなかった。キタムラEXPRESSには毎回考えさせられるというか。

それでその検証の結果,EOS-1Ds MarkⅢとEOS-1V+フィルムスキャナが価格的にイーブンということになり,「本当に高いのか?」どうかよくわからないw
が,手間とランニングコストを考慮すれば,当然デジタル一眼レフの勝ち。
でも,
「カッコいいカメラが欲しい!」という条件だけで、プロ用のフラッグシップモデルを求めるのであれば、やはりフィルム用のほうが、お手頃な値段だと言えそうです。
これは同感ですね。
そして「カッコいいカメラ」が欲しい人は,EOSなんかじゃなくて,F-1にすべきです。結論。
キタムラでは、フィルムの販売と現像サービスを、現在でも変わらずに続けていますから、アンチデジタル派の方は、これからも、どうぞ存分にフィルムを使った写真撮影を満喫してください。

Cマウントの古井戸を覗く。

2010-02-15 20:30:46 | Weblog
いきなり話題のNoktor 50mm F0.95
マイクロフォーサーズマウントで超大口径のMFレンズというユニークなものですが,その実体は,アメリカのSenko社のCマウントTVレンズ ADL VFA5095Hではないかとのこと。
Cマウントブームの中、このSenko社のCマウントレンズを見つけた目敏い方が、マイクロフォーサーズマウント版のカスタムを発注して、ビジネス化しようとしているのでは無いかと予測出来ますね。
その通りでしょうね。
しかし,もうちょっとググってみると,Senko社とは四日市の(株)扇港電機であり,同レンズは,(有)八雲光学からYMV5095として発売中。[雑記]には,いろんなOEM先が並べてあります。
しかして,そのオリジンは横浜のコヤールM-5095Cレンズのようです。
Cマウントはディープやなあ。

しかしマイクロフォーサーズもこれだけブレイクしたのだから,そろそろメジャーなレンズ専業メーカーから交換レンズが出ていいのでは。
意外にMFの広角~標準レンズはニーズが高いと思います。