活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

ローテク一本の光で。

2017-10-29 05:22:50 | Weblog
ここに来てヤシカが復活です。
まずはスマホ用のコンバージョンレンズ、そして今回、digiFilm Camera Y35が発表されました。
とは言っても、かのエレクトロ35やコンタックスで一世を風靡した信州諏訪のヤシカやそれを引き継いだ京セラとは全く無関係で、「ヤシカ」というブランドだけの「昔の名前で出ています」商売。
今は香港の会社が「ヤシカ」の商標を所有しており、この会社がY35を開発しているようです。
一時はエクゼモードにブランドを貸し出して、ヤシカ銘の安デジカメを出していましたね。
ガワだけクラシカルなEZ F521がちょっとだけ評判になったりしました。

今回もこの路線で、Y35もレトロ風味のトイデジカメのようですが、なんたって面白いのは裏蓋を開けて「デジフィルム」を装填すること。
これ、センサーを交換できるわけではなく、イメージエフェクト用のコントロールユニットなのです。
というか、普通のデジカメでは本体側のモード切替で簡単に出来るようなことを、わざわざユニットを入れ替えないと出来ない。
結構デカいこのユニット、一体何が入っているんでしょうか。本体側とのコネクトがどうなってるのかもよく分からないですね。
もうひとつのギミックは、撮影時にレバー巻き上げを行うこと。まさか機械的にシャッターをチャージしているとは思えないので、何のために巻き上げ動作をするのか、何かの機能と連動しているのか、まさに謎なのですが、これは魅力的な性能といえます。
逆に言うと、「フィルム装填ができる」「フィルム巻上げができる」が、このカメラのすべてであり、ローテクのミミックのアイディア一本で成り立ってると言えるかも。
なのに、クラウドファンディングでは目標額の何倍もの資金が調達できそうな勢いのようです。
このようなトイデジカメに往年の名機エレクトロ35のイメージを前面に押し出して、ヤシカのエースコード「Y」を持ってくるあたり、何でもやっチャイナですね。恐るべし。