活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

CR黒点問題。

2011-03-31 23:30:21 | Weblog
IAEAは危ない逃げてえと警告しているが、ジャック・バウアー官房長官は相変わらず、大丈夫大丈夫一休み一休みと申されている。一体何を誰を信用したらよいのか。
そんな今日この頃、東京では怪奇現象が起こっていた。
関東でコンピュータX線撮影(CR)の画像に黒点が頻出
つまり、医療用イメージンング「コンピュータX線撮影(CR)」の画像に黒い点が認められるとの報告が関東で相次いで報告されているそうな(何か心霊写真みたい)。
つまり放射能を有するチリの類が、いつの間に室内にも降り積もっているということ。
なんだな。どうするの。

震災の写真なう。

2011-03-30 21:46:45 | Weblog
地震発生の際は動揺のあまりシャッターが切れなかった“戦場カメラマン”渡部陽一さんですが、多忙なスケジュールの中、本業に立ち返って、被災地に取材に行かれたようです。
ブログに公表された写真はちょっと踏み込みが足りないかな。
Flickrへの投稿ではCarsten Knocheさんの写真が質・量ともに凄い。
破壊された街の惨状を目の当たりにし、また立ち上がる人々の息吹を感じるような作品です。
また、NATSUKADOさんは地元の方のようですし、変わり果てた我が街を撮り続けている地元のアマチュアの方も報じられています。
この現実を世界に伝え、後世に語り継ぐ作品を残すことをお願いしたいです。

角砂糖とタクマー。

2011-03-28 22:16:12 | Weblog
シーベルトとかベクレルとか耳慣れない単位が飛び交い、素人にはどのくらい安全なのか/危ないのかがよく判らない。
そんななか、明らかにデマに近いような話も聞こえてきます。
そのひとつが「プルトニウムは猛毒であり、角砂糖5つ分で日本を全滅させることができる」というもの。
一応私めは化学物質のリスク評価を生業としておりますので申しますが、これは真っ赤なウソでしょう。

プルトニウムの化学毒性としてはせいぜい鉛程度。服用したり吸入したりしても、放射性による発がん性は他の放射性物質と比べて飛びぬけているとはとうてい考えられません。
角砂糖5個で日本全滅なら、長崎の原爆ですでに滅亡していたでしょう。
どうしてもプルトニウムを猛毒にしたい人たち、あるいは死ね死ね団とかホロン部とかが流布しているのでしょうか。
この点、いつもはトンデモ系の武田先生が正しいことを言っているのには感心です(これが専門なんでしょうけど)。
正しい判断のためには、どこまで安全でどこから危ないのかを正しく見積もるべきで、ただ安全(あるいは危険)と連呼することは、かえって誤った情報を鵜呑みにしてしまうこと助長していると思うのです。

ええとカメラの話ですよね。
放射能レンズについて。その昔、光学性能の向上のためにレンズにトリウムを混合していたケースがあり、有名どころとしてはズミクロンやタクマーがあります。私もそのタクマーを30年前から所有しています。
その放射線の量はレンズ後面で6マイクロシーベルト(自然界での曝露の100倍ほど)だそうで、普通に使用していれば人体への影響はないとのことです。


無能の直人。

2011-03-27 00:13:43 | Weblog
面会した有識者に「臨界って何だ」と質問を投げかけることも。「首相には原子力の基礎から教えなくてはならないのか」と不満の声も上がる。
執務室にしばしば出入りする関係者の一人は「首相は何もしていない。パソコンのマウスを動かしながらうつろに話を聞いているだけ」とも語る。

ちなみにゲンダイの記事ではありません。本日の日経新聞の「報道」です。
この危機にトップがこのありさま。どうして日本はこんな罰を受けるのかと嘆きたくなる。が、元はと言えば国民自身がこの政権を選んだのだ。

無能の人は、それでも中古カメラを売ったり河原の石を売ったりして、妻に嘲られながらも何かしようと努力はしていたのです。
首相の中の人が無能だからといって、ボロを出さないように無作為でいいのか。

もうひとつの流出が心配だ。

2011-03-26 01:13:35 | Weblog
ええーっ!知らなんだ。
昨日、ハードディスクに入っていた写真は水没でダメぽと書きましたが、実際は違っていました。
CPUやHDD、メモリーを水没させてから使ってみた実験(動画はこちら)では、30分間水に浸かっていても、全然全くなんともない。そうなのか。
サーバーを1時間水に濡らした後、2日以上乾燥させたHDDからはデータ救出率67%とのこと。
ただし、水道水>川の水>>>>海水で、海水に浸かった場合はかなり難しくなるらしいです。

こうなると今度は逆に被災地のパソコンからのデータ流出の方が心配ですよね。
世の中便利になった分、苦労も増えると言うことか。

瓦礫の岸辺のアルバム。

2011-03-25 23:56:30 | Weblog
がれきの中のアルバムや記念品…保管か廃棄か
津波で発生した大量のがれきの撤去で、家庭のアルバムも処分してしまっていいものか、ということを自治体が悩んでいるとのことです。
法律では経済的価値のないものとして廃棄できるようなのですが、個人にとってはお金には換えようのない大切なもの。
思い出が戻ってきた―津波で散乱したアルバム、持ち主に
津波で街中に散乱していたアルバムを住民が拾い、持ち主が見つけれるように役場に展示しているそうです。その数、200冊。
結局、政府の方針として、
東日本大震災:「アルバム、保存を」 がれき撤去で政府、市町村に要請
アルバム、位牌はしばらく保管、損壊家屋撤去の指針
となったようです。
災害時に持ち出すべきものといえば、現金やカード、証書類は優先としても、次に大事なものはやはりアルバムだと思います。アルバムは家族の歴史そのもの。
持ち出せず、流されてしまったのは無念だったことでしょう。
少しでも多くの持ち主に戻ることを祈らずにはいられません。

富士フイルムのWebサイトで、写真プリントが水などをかぶった時の対処法を紹介しています。
しかし今や写真はデータのままで保管していて、プリントしてあるものは少ないかも。
ハードディスクに入っていたものは水没でパー。DVDやSDカードに入っていれば、水濡れからは助かったでしょう。
そうこう考えると、オンラインアルバムでデータを分散保管しているというのが一番安全なことになりますね。
今回を機にそんなクラウドなサービスも出てくるかも知れません。

目にみえない世界のきざし。

2011-03-23 07:32:10 | Weblog
常々ギモンに思っていたのですが、原発事故で周辺地域の写真フィルムが感光してしまうことはあるのだろうか。
放射線を取り扱う職場(X線技師とか)では、法令によりフィルムバッチというものを身に着けて、被曝線量をモニターすることを行っているそうです。
一定期間の後、測定サービス機関に送り、測定結果の報告を受けるというもの。
事後報告ですから、あくまで健康の確認や治療の方針のためのものでしょうね。
バッチの中に入っているのは、コダックや富士の放射線用フィルムです。

ですので、ブログ記事「累積の放射線被曝量を知るには、高感度のフィルムを持参するのが一番である」にあるように、ネオパン400プレストでも感光することはありえるようにも思います。
目に見えない危険が写真に写る。怖いことです。

意図されたものを見抜くちからを。

2011-03-21 19:15:59 | Weblog
フォトジャーナリストの豊田直巳さんらが、線量計や防護マスクを持ち、無人となった福島県双葉町に入った。
3種類の計器はすべてメーターが振り切れた。最も高い値を計測できる計器は1000マイクロシーベルト。

もの凄い高曝露量です。しかも、そのような場所を地元民がまだ出入りしている
人気の戦場カメラマンはこういう戦場には行かないでしょうね。
イラク戦争の劣化ウラン弾や大津波アチェ、パレスチナの子供たちを取材している豊田さんの眼と言葉を信じます。少なくとも、安全を連呼する“ジャック・バウアー”官房長官よりも。
リスクとは、どこまでが安全でどこからが危険かが確認された上で評価されるべきものです。
あふれる情報は真実を隠蔽し、意図した方向に私たちを導く。
意図されたものを見抜くちからが必要です。

できることはないか、考えるればあるもの。

2011-03-20 23:08:35 | Weblog
山QさんのDigitalCamera.jpに震災チャリティーフォトギャラリーが開設されました。
このギャラリーに掲載された写真をダウンロードした人は、自主的に被災者のための義援金を各機関に寄付することをお願いする、というのもの。
また、ギャラリーへの作品データの無償提供やプリント出力しての募金募集も呼びかけています。
あくまでも利用者の善意に委ねていること、素晴らしいです。
アイディア自体も実にナイスです。

なお、寄付する各機関はどこでもよいのですが、アグネス・チャンが広告塔の「ユニセフ」相当しないものと思われます。強く念のため。

あなたの知らない超望遠の世界。

2011-03-19 22:19:50 | Weblog
予断を許さない状況の続く福島原発の原子炉ですが、何だか緊迫が長すぎて、もう慣れたような感覚になってくるのが怖い。
超望遠レンズで撮った外壁の吹っ飛んだ建屋のボケボケの不鮮明な画像にも違和感が薄れてきたようにも思いますが、こんなことでいいのだろうか。
NHKは世界に3台しかない(しかも全部NHKが保有)最大1250倍ズームのカメラ(1台3000万円)を使用して撮影しているそうです。
これで30キロ離れた地点から撮影しているわけです。
しかし、作業者は被爆の危険をおかしながら至近距離で冷却作業を行っています。その現場からの映像はなぜ公開されないのだろうか。
また、報道は屋内退避の20キロに入れないものなのでしょうか。自主避難なのか規制なのか
それにしても、取材も30キロ以内は禁止という報道規制は何なのか。この日の白煙をとらえたテレビ映像も超望遠レンズによるもので、ただ白い煙が見えるだけだ。これだけの非常事態だというのに、報道各社がかくも従順なのはなぜ? 東電は自分で写真も撮れないでいるというのに…。

見当の甘さ、見識の低さ、決断の遅さと3Kが揃ったミンス政権による人災と言えるこの事態。今、一生懸命にリーダーシップの自己演出を、あるいは言い訳や責任転嫁を考えているんでしょう。
一体「何があった」のか。細大漏らさず全てをできる限り詳細に記録しておく必要があります。来るべき明日の日本のために。