活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

ニコワンでカントクになる。

2012-05-29 06:38:36 | Weblog
ニコン1がレンズの口径比は最大でF0.7を想定している?
マウント開口径やフランジバック、イメージサークル等の最適化により可能性ありとのこと。あるいは、そのための1インチセンサーだったのだということでしょうか。
F0.7はインパクトありますよね。そういうレンズがあるだけで、実際は買わないし買えないのにw、システムのイメージがぐんとUpしますし。

F0.7のレンズといえば、ツアイスのプラナー50mm F0.7が有名です。かのスタンリー・キューブリック監督が「バリー・リンドン」の撮影に使ったというやつ。
このレンズについては、銀治さんの「感染ルンです。。。」に詳しいレポートがあります。コンバージョンで広角にも使えたんですね。
NEXでこのレンズを使って撮った写真を見てみたいなあ。

そこでふと思うんですが、超大口径なレンズのメリットとは何か。
①暗所に強い、②シャッター速度を稼げる、③ボケが活かせる、ということだと思うのですが、①③については、小ぶりな1インチセンサーでは効果相殺であり、F0.7だから暗いところもバッチリとか、ボケが大きくてキレイということにはならないと思われます。
そういう目的にはフルサイズの方が向いているし、APS-Cやm4/3に比べても不利でしょう。
とすると、メリットは②しかない? うーん、でも、ニコワンでスポーツを撮るわけでもないだろうしなあ。
とも、思ったのですが、以上はスチール写真の場合であって、ムービーでは低輝度時に絶大な威力になるでしょうね。
将来主流になるであろうパワーズームも、高倍率ズームが実用的な大きさに収まるのは1インチセンサーのニコワンだけか。
やはりニコン。その辺の読みは深いのかも。




カリナ、無人島に行く。

2012-05-26 10:18:04 | Weblog
香里奈ならでは。「無人島に持っていくなら何?」への仰天回答で“男前”をあげる。
女優の香里奈が、テレビ番組で「無人島にひとつだけ持っていくとしたら?」のよくある質問にデジカメと答えた。なぜ“デジカメ”なのか。
ゴージャス系美人の香里奈さんは実はオヤジギャルだったというものですが、無人島にデジカメはいかがなものか。

問題は電力でしょうけど、ソーラーバッテリー内蔵のデジカメはまだないようです。
銀塩カメラではキヤノンオートボーイSEとかリコーXR Solarあるのになあ。でも、現像に出せないのでw、撮った画像が楽しめない。
そこで外付け(?)ソーラーバッテリー充電器。最近は大容量でコンパクトなものも出ているようです。これをセットにすればエブリシングOK牧場。
え、メモリーカードがいっぱいになるって?VGA(640x480pix)で撮れば32GBのカードで数万枚だ。デジカメのモニターで観る分には十分。で、これも無問題。
ということで、無人島にデジカメ、いいではないか。

香里奈さんは去年、東北地方太平洋沖地震チャリティーオークションに出品した自前のニコンD40Xが90万円で落札されて話題になりましたし、リコーGR Digitalを使う有名人にもリストアップされているし、カメラ好きであることを公言されていますので、きっといろいろな機種を持っていらっしゃるんじゃないかと思います。
が、無人島には是非リヒテンシュタインのカリーナ(デジカメがあったとは)でオツに決めて欲しいです。

APS、死して屍拾うものあり。

2012-05-25 00:12:44 | Weblog
APSフィルム終了のお知らせです。
富士フイルムがAPSフィルムの販売を完全に終了。コダックも終了しており、APSは姿を消す。
てか、まだ売ってたの?と逆に驚きましたね。

APSは「グローバルな新規格を唯一設定しうるフィルム会社」であったコダックの野心作でしたが、結果的には、すぐ後に来るデジタルの勃興期までの谷間のあだ花に過ぎませんでした。
それでもAPS方式のカメラが多々発売され、中には一眼レフ(ニコンのプロネア、キヤノンのEOS IXE、ミノルタのベクティスなど)や高級コンパクト機(コンタックスTix)もありました。ライカにもC11というAPSコンパクトがあったんですよ。
うんと先輩の35ミリ判はとりあえずまだ健在なのに、若輩者のAPSの方が先に引退とは。
ま、FDやMD程度にがんばったということでしょうか。

現在のデジタル一眼のセンサーサイズの「APS-C」「APS-H」は、このAPSフィルムの画面サイズによるもの。
死して名を残すといったところでしょうか。
名が残ったと言えば、キヤノンIXYも元はと言えばAPSカメラでした。
というか、APSコンパクトはIXYの一人勝ちのような感じでしたが。
コニカのRevioも同ブランドのコンデジがありましたが、その後、コニカ自体がカメラから撤退。
そして、大元のコダックもアレになってしまいました。

総あぼーんなAPSのなかで惜しいと思うのはキヤノンEOS IXEで、これは素晴らしいデザインだと思います。
今となってはボディは何の価値もないものになってしまいましたが、キットレンズのEF 22-55mm F4-5.6はデジタル用に一時人気が出たりしました。
このままミラーレス機として、つまりペンタックスK-01のようにマウントを変えずに、復活して欲しい。
ズバリ、EOS IXE Digitalでどうでしょう。間違いない。


観音様謹製のパンケーキは何味なん?

2012-05-23 23:09:31 | Weblog
いわゆるパンケーキレンズは今や一般化していますが、ちょっと前までは好事家ご用達であって、現役中は二束三文の安レンズなのに、引退した後にレア価値で異様な高値になったりすると言う、ちょっと不思議なジャンルのレンズでもありました。
私が「パンケーキ」と言う言葉を知ったのは、朝日ソノラマのカメラレビュー誌の創刊号のペンタックスMEのテストレポートで、薄型の40mm F2.8レンズは米国ではパンケーキと呼ばれているという記載で、うまいこと言うやんと感心した記憶があります。
35年も前ですね。それ以来、パンケーキ人生を歩んでおりますw

さて、そのパンケーキがこれだけ普及したのはミラーレス機によるところが大きいのですが、その前にも一眼レフ用でズイコー25mm F2.8(35ミリ判50mm相当)や伝統のペンタックス40mm F2.8(35ミリ判60mm相当)がありました。
一眼レフではフランジバックの関係で短焦点のパンケーキは難しい(ただし、リケノンXR 28mm F3.5がありましたから、全くできないというわけではないと思いますが)。
これらの焦点距離は、スナップや記念写真などの普段使い用にはちょっと使いづらい感じです。
そのせいか、二強のニコン&キヤノンはデジタル一眼レフ用のパンケーキは手がけていなかったのですが、ここへきて、キヤノンがパンケーキのEF 40mmを計画しているとのウワサです。
なんだまた40mmか。KissなどのAPS-C機には60mm相当であり、中途半端なあ。
と、思ったのですが、よく見るとEF-Sではなくて、EFですね。EOS 5Dや1DSにパンケーキはどうなんよ。
本気なのか、あるいはエントリークラスの一眼レフの延命策なのか、キヤノンの狙いがいまひとつ分からないなあ。

【天岩戸】日食の愉しみいろいろ【129年ぶり】

2012-05-20 07:16:18 | Weblog
世紀の天文ショウ、金環日食がいよいよ明日となりました。
朝出勤前の時間帯という人も多いだろうから、観察・撮影する方もおられるでしょう。
カメラや撮影機材メーカーの特設ページも種々出ていますね。
NDフィルタは特需状態で品切れ続出のようです。
ND100000とか、こんな時じゃないと使いませんからねえ。ケンコーもマルミもウハウハでしょう。
自慢の望遠レンズでばちっり撮っちゃると言う人、一眼レフを覗いちゃダメですよ。
そもそもNDフィルタは観察用じゃないそうですし、何気に外れたりしたら大変。
「金環日食撮影する人へ フィルターなしで撮ると」の動画が怖すぎる。
トリフィドの日にならないよう、要注意です。
お手軽にはピンホール望遠レンズ、通向けには日食うちわなどもよろしいようです。

デコイチの系譜。

2012-05-17 22:48:54 | Weblog
ペンタックスK30のリーク画像とのことですが、これは激しくデジャビュ。
おでこの張り出し具合がミノルタα-807siにそっくりだ。
はっきりいってカッコよくない。これが好きという人も居るんだろうけど。
α-807siは大光量GN20のストロボ内蔵ということで、このカタチになってしまったものと思うのですが、K30はどうなんでしょう。

でこっぱちな一眼としてはペトリがありましたね。ストロボ内蔵ではニコンF-401。銀塩キヤノンEOS 5もそうだなあ。いずれも微妙なデザインだと思います。
K30については左肩のえぐれ具合も気になる。K-01の「不朽、信頼、感触」なデザインとは対照的。もう著名デザイナーに頼む金は無いと言うことかしら。

銀塩の最後期であまり注目されませんでしたが、ペンタックスの一眼レフのデザインはMZ-Sが秀逸でした。
このままでデジタルにしたら・・・望んでいる人も多いと思うんですがね。



地上の星 二冠王。

2012-05-15 23:16:14 | Weblog
ニコンD800が「カメラグランプリ2012大賞 」と「あなたが選ぶベストカメラ賞」をダブル受賞。おめっ。
ニコンはこのところ絶好調でイケイケな感じですね。
このようなダブル受賞は初めてであり、それだけD800のインパクトが強かったということだろう。
と、ナワちゃんが徒然に書いているけど、2010年のオリンパスペンE-P1もダブルだったはず・・・もう大昔な(遠い目で)。

今回は36.3メガという高画素もさることながら、カメラとしての完成度の高さが評価された、とのことですが、やはりインパクトは画素数ですよね。
絶対キヤノンは画素数で反撃してくると思います。
今後またも画素数競争を助長しないとよいのですが、ねえ。

ちなみに「デジタルカメラグランプリ2012」は「カメラグランプリ2012」とは別物ですので、念のため。


労働讃歌モノクロZ。

2012-05-12 23:17:02 | Weblog
白黒で90万円。ライカMモノクローム。
白黒しか取れないというのが、全くどM。
Mの真ん中ストライクというべきか。
解像感が凄いという評判ですが、普通のCCDで撮ったカラー画像でもPCでモノクロにすると解像感がUpするように思っているのですが、これって科学的に間違ってます?
もちろんモノクロ専用チューニングなら、より画質上のメリットがあるとは思いますが。
チョートクさんは「偽銀塩モノクロ」と手厳しい。
あまり感心できない新製品である。モノクロならすべてのデジカメにちゃんと機能がついている。OM-Dにだってちゃんとモノクロモードはある。
しかしこれはソルムスライカに「お金を捨てるのが喜び」というようなお金持ちには受けるかも知れない。

新聞写真だってカラーですからね。対象となるユーザーって、一部のマニアとごく一部の職業写真家ぐらいでしょうか。
でも考えてみるとこういうことができるのはライカしかないでしょうね。
たとえば、究極のプロ用“超ハイパー解像”ニコンD800Mとか・・・ありえんよなあ。
銀塩時代はニコンでもライカでもモノクロフィルムで撮れたのに、デジタルはなんて不便なんだ(?)

カシオの一眼、QV-1(仮)。

2012-05-10 23:19:05 | Weblog
昨日の続きです(途中で寝てしまったので)。

先行のパナは「一眼」路線、続くオリンパスは懐古調。やはりソニーの近未来と続いて、変態リコー、色物ペンタ、小さくなってもニコンはニコン、フジのらいか、と来たミラーレス機。
しんがりに、常勝後出しジャンケンのキヤノンを残すのみとなりました。
結局また大観音に食われてしまうのか。
いやいやそこをカシオに一矢報いて欲しいのです。

機種数が多すぎるので、今後は「これがカシオだ」という差別化された機種を中心に、ラインナップを整理しないと。
今の時代、コンパクトで個性を出すのは難しく、ミラーレスでシステムカメラを出した方が楽です。かといって、レンズ固定式でセンサーを大きくすれば良いというわけでもない。相当狭い道を歩くことになるので、その中でカシオは自分の存在感をどう出すかでしょう。

という山Qさんの「2012年のデジカメ業界」のカシオ編ですが、もうこだわらずに、You 一眼出しちゃいなよ。

個人的にはカシオのデジカメで一番欲しかったのはQV-7000SXですね。
130万画素、スイバルで4倍ズーム付き。
結局、この後のクールピクス950を購入したのですが、デフォルトでは捻らなくてもよいこのカタチが、スイバルには一番適していると思います。
基本、“デジカメの力道山”QV-10と同じカタチですね。
そこで、カシオの一眼は、温故知新、QV-10の形でレンズ交換式というのはどうでしょうか。
センサーは2/3型または1インチ。レンズユニット部分は回転可能で、また取外すことも可能。
リコーGXRとコンセプトが似ているけど、こちらはレンズユニットと本体を分離しても撮影可能で、データを飛ばすことも可能というスペックでどうよ。
何よりスイバル一眼というのが、カシオらしい個性となりませんでしょうか。

カシオの一眼。

2012-05-09 21:38:12 | Weblog
一眼に参入しないカシオの強みは、流行りに乗らない“強烈な個性”
カシオはかねがねミラーレスに参入しないと公言していますね。

思えば銀塩時代はカメラメーカーは必ず一眼レフを出していました。
昭和50年代であれば、5大メーカーに加えて、フジカ、コニカのフィルムメーカー、さらにマミヤもリコーもヤシカも、また元々パイオニアのトプコンやミランダはもちろん、弱小ペトリやコーワ、アイレスでさえも35ミリ一眼レフを有していました。
海外でも、ライカやツアイス、コダックといったメジャー以外に、マイナー系や無名のメーカーが数多くの一眼レフを作っていました。ソ連や中国にも一眼レフはありました。
今から考えると、交換レンズやアクセサリーなども含めて開発や維持に膨大なコストがかかるのに、よく一眼レフシステムを展開できたものだと不思議に思いますねえ。

さて、その後、紆余曲折を経て、また時代はデジタルとなり、カメラメーカーはうんと少なくなってしまいました。が、一方では電機メーカーが参入して参りました。
ソニーもパナも一眼レフがある。しかし、カシオは頑として出さなかった。たしかに一眼レフはプリズムやミラーやメカ連動などで敷居が高いところがあります。ソニーはミノルタから引き取って参入したわけですから。
ソニーもパナもミラーレス一眼がある。しかし、カシオは頑として出さない。敷居はだいぶ下がったと思うのですが。
流行に乗らないのが個性だと言ってしまえば何なんですが、コンデジが「今後数年内に消えていく技術」にあげられている現状で、頑なに拒まなくていいのでは。

そこでカシオの一眼を予想してみる。