活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

ロングKissグッドバイ。

2018-06-30 07:45:43 | Weblog
最新のデジタルカメラ総合販売ランキングによると、キヤノン「EOS Kiss M ダブルズームキット」が3週連続トップとのこと。
さすが後出しジャンケンの観音様ですね。タイミングよくこれだけ上手くまとめ上げて来るのがスバらしい。
ところで、このKiss M、よく見ると、ボディ正面の定位置には「Kiss」が書かれておらず、あれ?と思ったら、上面にごくちんまりと表示してある。
なんで?

1993年以降、延々と続いてきたブランド「Kiss」。
購買層として女性やファミリーを意識したネーミングということなのですが、おっさんには何となく気恥ずかしくて、欲しくても敬遠してしまうのは確かにあるある、です。
ただし、そういうマーケティングをしているのは日本だけであって、Kissは国内向けの源氏名。
海外市場での名称は「Rebel」または3桁番号になっています。
Rebalとは、反逆者、反抗者という意味であり、既成のものじゃないぞという気構えが感じられて結構いいかも。Kissとはえらく違いますね。

そのKiss、銀塩時代には、それより上のクラスのEOSとは、機能面や質感、剛性、使用感で明確な差がありましたが、デジタルになってこの差が薄まった感があり、ミラーレスではさらにその差がなくなってきたように感じます。
そういう背景もあってのKiss銘外しなんでしょうか。
あるいは、LGBTやセクハラに過敏な社会風潮の昨今、キヤノンは未だにジェンダーな商売をしている、と叩かれかねないので、とりあえず予防線を張っておいた、ってところなのでしょうか。

名もなき新しいKissですが、今後もエントリー市場を席巻すること間違いなし。
これで、オリンピックに向けてプロ向けモデルを投入すれば、ミラーレスでも磐石の体制を確立です。
距離計→一眼レフ移行のタイミングを逸して迷走した失敗経験を反面教師とし、肝に命じているキヤノン。
一眼レフの見切りも早いかも、です。