活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

コニカミノルタについて考える。

2005-03-29 23:09:50 | Weblog
コニカミノルタから収益が低迷しているデジタルカメラなどのフォトイメージング事業を縮小する旨の発表がありました。
公表資料では,「カメラ事業は,高付加価値製品への絞込みによる事業縮小を図り,更なる止血策を徹底する」とあり,今はどのくらいの出血状態なのか,一眼レフ路線で「止血策」になるのか心配なところ。

コニカミノルタについては合併当初より長すぎと問題にされたカメラに刻む名称の件。
個人的にはハッセルブラッドやゼンザブロニカやトプコンホースマンに比べ特に長いとは思わないが,これらは皆,中判大判でボディに名称を載せるスペースが十分あるな。
α-7DigitalやDiMAGE A2のおでこに書かれた「KONICA MINOLTA」のロゴは確かにせせこましくて,アピールも弱くデザイン的にも良くない。やっぱりもう少し短い方がよろしい。
「KONIMINO」や「Konilta」も軽すぎて何なんで,「K.M.」でどうよ。その昔,「K.W.」というのがあったでしょ。
それとも,PENTAXやLUMIXのようにカメラのブランドやシリーズ名を刻む方がすっきりしているかも。
さすれば,コニミノのコンパクト機は「DiMAGE」としても,一眼レフは「ALFA」じゃねえ。
ここは一発,コニミノのデジタル一眼レフは「HEXAR」にしてしまってはどうかしら。
ネーミングは大事ですよ。売上にも関わるものと思う。
色々な番号で出してきた昔の名前のαよりインパクトがあって良いと思うのですが。

サウンド・オブ・サイレンス。

2005-03-27 23:09:06 | Weblog
ライカM3や初代ヘキサーのシャッター音が小さいと言っても音自体はした。
デジカメ(非一眼レフ)はシャッターを切るとわざわざ電子音が出るようになっているが,これをキャンセルに設定することもできる。この場合にはシャッターはほぼ無音となる。
カメラの「夢」が現実になったと言える。

ところが,自分が知る限りケータイのカメラはシャッター音を出ないように設定することができない。
デジタル万引きや盗撮の防止のためなのか。何か,業界での取り決めがあるのだろうか。
つまりケータイは,写真を撮っているということを周りに積極的に知らせるために音が出る仕様となっている。
これは不思議だ。
この違いはどこにあるのだろう。

エクサバイト時代。

2005-03-26 23:52:20 | Weblog
いささか古いのですが,カリフォルニア大学バークレー校の「情報計量化計画(How Much Information?)」報告書によると,世界中で1年間に800億枚を越える新たな写真が撮られているとされ,その情報量は410ペタバイトと試算されています。
ペタバイトとは1024テラバイトのこと。なお,この試算ではフィルム1枚を5メガバイトとして計算しており,今から考えてもまあ妥当なところ。また今の感覚では,410ペタバイトとは意外に少ないな,と。

一方,この報告書におけるデジタル写真の普及に関する予想は大きく外れており,現実には想像以上に早くデジタル化が進んでしまいました。
予測では2002年に890億枚となっていましたが,実際はこの100倍くらいになっているのではないでしょうか。
とすると,世界の写真の情報量はエクサバイト(1024ペタバイト)オーダーになっているかも知れません。
なお,「今まで人間によって話されたすべての言葉」の情報量は 5エクサバイトだそうです。

デジカメの無駄な高画素化には反対です・・・。

色物デジカメ。

2005-03-25 22:31:46 | Weblog
セールスランキングでLUMIX DMC-FX7が,5週ぶりにEXLIM EX-Z55より首位を奪還したとのニュース
2月に新しいボディカラー,「グロスルージュ」と「パールホワイト」を投入した効果が出たらしい。
思えば,かつてはカメラは銀(クローム)か黒(ブラック)ばかりで,色物は売れないと言われていたのですが,最近はすっかり逆のようす。

ところで,話題のEOS キスデジNですが,黒はまだしも,銀(シルバー)はかなり安っぽいのです(感じ方は人によって違うかも知れませんが)。
もうちょっと何とか。ボディカラーを工夫してはどうでしょ。
一眼レフのカラーといえば・・・オリーブドラブ!
ライカR3サファリやキヤノンF-1 ODがありました。ちなみに私はペンタックスA3 Date Limitedを持っておりました(汗)。実はシグマのOD色のズームも(汗々)。
オリーブドラブはきっと売れると思うな。って言うか個人的に是非欲しいぞ。
一眼のみならず,FZ20とかC-8080などの大きめ目の望遠系カメラにも似合うと思います。
どーですか,お客さん。キスデジN ODなんて。欲しいでしょ。


新しいNAMI。

2005-03-24 21:51:39 | Weblog
先日,2005年度日本写真協会賞が発表になりましたが,新人賞に梶井照陰さんが入っていました。
受賞理由は「写真集『NAMI』(波)は,その自然の美しさと底知れぬ謎めいた恐ろしさを,ひたすら海面の波の写真で表現した稀有な作品である。(中略)臨場感溢れるダイナミックかつ繊細な波のパノラマ写真はどれも圧巻で,美意識や恐怖心が融合した異次元へといざなう力を秘めている。」
梶井照陰さんは佐渡島在住の真言宗の青年僧で,僧侶のかたわらに写真活動を行っており,『NAMI』はデジカメで撮った波をデジタル処理したパノラマ写真集で初めての作品集とか。
密教,佐渡,デジタルと何だかキーワードが並んだみたいですが,とにかく,この波の写真が凄いんだ。
つくづくデジタルは写真の新しい地平を開いたと感に入ります。
一見すべし。

国家デジカメ。

2005-03-23 23:40:41 | Weblog
中国国家カメラ品質監督検査センターが,中国国内で実施したデジカメのサンプリング調査の結果,4割が国家規格に合わない製品で合格率は62.2%だったとのこと。
中国のデジカメはやはりそんなにヒドイのかと思ったのですが,この記事をよく読むと,中国国内メーカーのものだけではないようであり,ひょっとするとソニーやキヤノンの機種にも「国家規格に合わない」ものがあったのか,よく分かりません。

中国は日本から数年遅れで,今が旬のデジカメブーム
今年からは輸入関税撤廃もあって,さらに普及が進むことが予想されています。
その一方では,「こんな日に発売するな」と,日本での新製品発売なのに中国からの抗議相次ぐ,なんてことがあるようで,さすが中国というべきか。

フォーサーズに期待してますが。part 2

2005-03-22 23:52:54 | Weblog
フォーサーズの4/3型イメージセンサーは18×13.5mm。
つまりアスペクト比は4:3。コンパクトデジカメと同じです。
通常のPCのディスプレイはこの比ですよね。

一方,APS-C(23.4×16.7mm)相当のセンサーを採用している一眼レフではアスペクト比は3:2。
35ミリフィルムで慣れ親しんだフォーマットではありますが,中途半端に長すぎるように感じられます。
35ミリ判て,A判B判に合わないし,4ツ切印画紙は無駄になるし,どうも不便なサイズ(そのくせノートリミングにこだわるし)。
一方,マミヤ645やブロニカETRによって再発見されたセミ判(56×41.5mm,メーカーによって微妙に違います)はヨコ位置でもタテ位置でも実によいプロポーションだと思うのですが,これは4:3。
6×7は4×5,8×10に近いものの正方形に近いサイズで,この反省から6×8が生まれた程であり,4:3は写真のフォーマットととして最良ではないかと思う次第です。
なお,最近のテレパソやハイビジョンは横長の16:9フォーマットを採用していますが,これは大画面で動画を観るサイズでしょう。

というわけで,個人的には4:3のフォーサーズを強く支持するものです。
でも逆に何故,ニコンやキヤノンや他のメーカーはAPS-Cサイズを選択したのかなあ。
詳しいヒト教えて。

フォーサーズに期待してますが。

2005-03-21 20:39:10 | Weblog
フォーサーズ・システムは2002年の秋にコダックとオリンパスが提唱して,フジが加わり,さらに1年前にはパナ,シグマ,サンヨーも賛同しているのに,カメラはオリンパスの2機種しか出ていません。しかも,画面サイズに比べてガタイがデカいのがやや難。
パナは来年の参入を表明していますが,すでに一眼レフを出しているフジやシグマはどうするんでしょうか。

またフォーサーズはユニバーサルマウントを謳っているのですから,レンズの魅力も大事。
この辺,オリンパスのレンズ開発のロードマップは高級高性能のレンズ展開が優先されていて,単焦点や普及版のレンズが欠落しているように思います。しかも,画面サイズに比べて太くてデカいのがやや難。
PIEのオリンパスブースで,広角系の短焦点(できれば小さ目の)が必要ですよと主張しましたら,係りの方も「よく言われます(汗)」と申されておりましたが。
一方,PIEで公表されていたペンタックスのロードマップでは,広角と中望遠クラスのパンケーキ型レンズを企画していることが示されていました。
フォーサーズに欲しいのは,このあたりの「夢」の持たせ方なんですけどねー。
(この項続く)