活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

ポラ,あなたにとって大事なカメラほどすぐそばにあるの。

2008-03-31 21:40:21 | Weblog
ポラロイドが「ポラロイド写真」をやめる話は前にも書いたが,今回は
ポラロイドを救おう!世界を救おう!
という話。

「Save Polaroid. Save the World.」(ポラロイドを救うことは世界を救うこと)というメッセージを発信するサイトが発足。
これ,なかなか楽しいページです。
ポラユーザーの思いが綿々と綴られており,添えられたポラ写真のノスタルジックさがまたいい。カナダCBCの動画もナイス。

「デジタルは写真じゃない」「銀塩の滑らかさは到底無理」「所詮,電気」などなど,いつの世も古いものの方が良かった”というヒトが必ず出てくるもので,そういう手合いは相手にする必要は全くないのですが,ポラ写真については,今のデジカメが追いついてない分野なんじゃないかなあ。
アナログ時代のものがすべて否定され、新しいものに置き換わるこの速さはすさまじい。
100年を3年で消し去るほどのパワーだ。でも、それは「もったいない」。
そして「もったいない」と思ったら、どうするか。そのヒント、いや実践の方法がこのページにある、と私は思う。
それは経済原理だけではとらえきれないものを、どうやってこの社会の中で生き返らせるか、という静かな実験でもあるのではないか。

という,反グローバリズム的アジテーションもどうでしょ。
この頃,ポラ写真を「スローライフ」とか「癒し」とかロハス方面で見ているけど(日本のみ?),これもかけ違っているような気がする。
大体,ポラ写真は地球に優しくなさそうだし(特にピールアパート式)。
それにしても、ポラロイドというアナログのカメラシステムが、ポラロイドの息の根を止めたデジタル技術の代表格「インターネット」によって救われるかも知れない、というのは、やはり時代の皮肉か。
オチはこれかよw

コミニュケーションツールとしての“デジタルポラロイド”には大きな需要があると思うな。
プリンカム弐号機を急げ!

白い軍服姿の山本長官は水平線に双眼鏡を目にしたまま何ごとかを呟いた。

2008-03-27 07:00:24 | Weblog
1933年(昭和8年)。
ドイツではヒトラー内閣が発足,日本は国際連盟脱退(満州国建国は前年)。
今上天皇ご生誕。しかし,オノヨーコと黒柳徹子が同い年とは。

我らが“Nikkor”もこの年に生まれたわけで,今年2008年がニッコールレンズ発売75周年なのです。
その一番手は航空写真用のAero-Nikkor 50cm F4.8および70cm F5だそうな。
そうなんです。
元々は日本光学は海軍の光学兵器(潜望鏡とか照準器とか)を作る会社だったんですね。
確かにAiの前くらいまでのニッコールの造りは兵器的なコワモテ・頑丈さがあったなあ。
ちなみに陸軍の方はもっぱら旭光学と東京光学が作っていたらしい。
「鉄鋼,火薬,光学兵器の3大工業が戦争の勝敗を決める」とは,ドイツ最後の皇帝ウィルヘルムⅡ世の言葉だそうですが,まさに戦争の世紀の至言なり。

ニコン,「NIKKOR」発売75周年記念でPIE2008に歴代製品を展示
ニコンは、写真用レンズ「NIKKOR(ニッコール)」の発売75周年を記念して、2008年3月19日から東京・有明の東京ビッグサイトで開催されるアジア最大級のカメラ展示イベント「フォト イメージング エキスポ 2008(PIE2008)」(3月22日まで)に歴代のレンズを出展。
大規模な展示でなかなか壮観だったようです。 
CAPAカメラネット:PIE2008動画速報で桃ちゃんがレポートしていますが,数あるニッコールの中でピックアップして紹介しているのがズームニッコールオート43-86mm F3.5。いわゆるヨンサンハチロク。
あー,キモチが分かるなあ~ww
これ,ハッキリ言って写りはよくなかった。
が,当時はそれを上回る“画期的に便利”なレンズだ,と思っていたもんなあ。

この中途半端な焦点距離をAPS-Cに当てはめると28-57mmくらいに相当する。
FD 28-55mm F3.5-4.5があったなあ。でも,EOSに付きません(シクシク)。
Fマウントはないか。今はなきサン光学(懐)に28-55mm F3.3-4.5があったようです。
ま,数値にこだわらなくても,それこそ星の数ほどあった28-70mmを使えば,ヨンサンハチロクの“帯に短しタスキに長し”気分が味わえるわけで,いや,味わってるヒトは結構多いかも。
ただ,幼稚園児の水筒のようなプラ造作になってしまったAF以降のレンズでは,昔のニッコールのネィヴィー感触は味わえないでしょう。
今や21世紀,それはそれでよいのでしょうね。

シャッターマンがいる限り。

2008-03-24 23:31:45 | Weblog
「シャッターマン」好評 上田で観光写真の撮影手伝い
上田市中央西の会社役員、宮沢俊行さん(65)が、同市の上田城跡公園で「シャッターマン」を名乗り、訪れた観光客のカメラで記念写真を撮るボランティア活動が好評だ。
市は4月から同様のボランティアを募集し、市内のほかの観光スポットにもシャッターマンを増やすことを計画している。

イイハナシダナー(゜∀゜)
シャッターマンにツナギ服とアイマスク・・・はちと似合いそうもないが,シャッターを押す時に「ポチっとな」は是非して欲しい。

しかし,デジタルになっても相変わらず,「あ,すいません。1枚お願いします」とその辺に人にシャッターを頼まないとダメ。これは何とかならないか。
あちこちに設置されたカメラを個人コントロールで利用可能(ネットに繋がったライブカメラのように)。
コントローラーは自分のデジカメ。データは無線LANで取り込むことができる。
というアイディアはどうでしょうか(>結構悪用されそうだけど)。
実用化まではシャッターマンに頑張ってもらいましょう。

なお,“シャッターマン”で検索すると出てくるコレって(;・∀・)

デジイチ,怖くない。

2008-03-23 01:09:21 | Weblog
かの妙齢の女性の告白から2年(;^ω^)
昨夜10時過ぎ,いきなり電話で,「初めて一眼レフを買うのですが,何がよろしいのでせうか」

なんでもこの日曜(つまり今日)の姪の結婚式に使いたいそうで,キタムラに行って来たとのこと。
「持った時キヤノンよりニコンの機種の方が手にしっくりきたので,ニコン機種はきまり。で,お店の人が勧めるD60か結構安めのD40か決めかねて」
なるほど。
今買うならD60にすべきかD40にすべきか。M3とM2のように悩むわけですね。

以下,メールにて私の回答。
さて,お尋ねの件ですが,結論から先に言うと,価格さえOKならばD60の方がよいと思います。
デジタル物は基本的に新しいものの方が性能が良く,一眼レフも例外ではありません。
最新の物でなくても実用上十分で,かつ安価な方がよいのであれば,D40です。

D60では,特に受光素子(フィルムに相当するもの)のゴミをとるセンサークリーニング機能が魅力です(D40にはこの機能はない)。
また,セットになっている手ぶれ補正機能付きVRレンズの効果は絶大で,暗いところでも魔法のようにホントにブレません(ただし,防げるのは手ぶれであり,写す対象の動きによるブレは防げませんので念のため)。

一方のD40はすでに製品寿命の終わった商品であり,画素数が600万画素の一眼レフは今後もう出ないものと思われます(D60は1000万画素)。
しかし,古いから使えないというレベルでは全くなく,またA4サイズくらいの大きさのプリントであれば,実質的に600万画素と1000万画素との差はないと言って良いものと思います。
実は私は昨年D40を購入し,現在愛用しております。
安いのが何よりでしたし,画素数が低い方が感度が高い(暗いところがキレイに撮れる)こと,画素数が低い方がファイル容量が小さい(パソコンでの扱いが楽)ことから,あえてこちらを選んだのでした(その頃は,1000万画素のD40Xという機種があった)。

もう一言。
デジタル物の宿命ですが,あっという間に安く(かつ古く)なります。
D60は新発売なので今が一番高いです。半年経ったら1~1.5万円は確実に安くなります。
ちなみに昨年D40を買った時から今は2万円安くなってますw

まとめ
・普通の大きさのプリントであれば,600万画素と1000万画素とで差はない。
・D60の方が新しいだけ性能がよい。
・ただし,D40でも実用上の問題はない。

どちらを選ばれてもハッピーになれると思いますよ。

以上,参考になれば。
では。


デジタル,怖い。

2008-03-22 23:45:03 | Weblog
他人の“カメラ遍歴”を聞くのは面白い。
今回,写真展受付の当番を一緒にしつつ,Sさんに聞いてみました。
なお,展示されたSさんの作品のトーンが“らしく”柔らかいので,こりゃデジタルではないなと思ったら,案の定。

>デジタルはやらないんスか。
「あんね,デジタルは怖い」
>?ホワイ?
「昔PC-8801ってあったでしょ。あの時,コレだと思って,一気に50万注ぎ込んだのね」
>あー,なるほどねえ。
「デジタルはすぐ古くなるから,いくら金あっても足りない。あっという間に価値の変わってしまうのってどうもね。今はマニュアルの35ミリかコンタックス645。デジカメも持ってるけどオークション出品の撮影に使うだけ」
(中略)
>今もニコンF2使ってるんですか。
「んにゃ,もっぱらライカM3。DRレンズとか。もち連動露出計なんてありません」(フトコロからセコニックを取り出してw)
>エ,M3ですか。こりゃまた来てますねえ。
「関東カメラサービスで調整済の,高かったけど。買い替える必要ないし」
>そうかー。その通りですねえ。
「M3にするかM2にするかさんざん悩んだんだけどね。キホンは標準ということでM3に。んー,まあM2もいいな。ところでPさん(私のこと),そのデジカメは?」
>25台目です(爆w)

シグマでブレッソンになろう。

2008-03-20 07:53:35 | Weblog
【標準】
1)物事を行う場合のよりどころとなるもの。
ア)手本。模範。
イ)およその目安。目標。
2)平均的であること。普通。並み。
(大辞林 第二版,三省堂)

【標準レンズ】
写真で、原板(フィルムやガラス乾板など)の実画面サイズの対角線長に近い焦点距離のレンズのこと(まれに、レンズの交換できるカメラで、販売時に装着してあるレンズを指すこともある)。
(Wikipedia)

シグマがPIE2008で50mm F1.4 EX DG HSMを発表しました。
フルサイズ対応なので,文字通り“ど標準”。
APS-Cであれば75mm相当で,これまたポートレート向き中望遠。
二度おいしい路線だなw

30mm F1.4 DC HSMのマーケットがよかったので,二匹目のドジョウとか?
しかし,ニコンもキヤノンも(ソニー,ペンタも)50mm F1.4はラインナップしているわけで(銀塩時代の設計ですが),それ以上のパフォーマンスがないと競合できないでしょう。
製品写真を見る限り,前玉がかなり大きく,口径食やテレセンに配慮されている様子。
また何よりD40/D60ユーザーにはありがたいでしょうな(>ニコンは単焦点のAF-S化を急ぐべき)。

今の時代,“標準”といっても“標準ズーム”が真の意味のスタンダード。
50mm相当のレンズは,独自の画角(かつコンパクト&大口径)の特殊レンズと捉えた方がよいでしょう。
カルティエ=ブレッソンの「神スナップ」のほとんどがズミクロン50mmで撮られたのはよく知られたところ。
ズイコー25mm F2.8といい,“標準レンズ”ルネッサンスになるといいな。

付)
ちなみにブレッソンは広角35mm(ズマロン?ズミクロン?)も結構使っていたという話。
コンパクトな24mm F2.8(APS-C用)なぞシグマにお願いしたい。

被虐のD3。

2008-03-17 23:59:40 | Weblog
これって・・・話題になってる?
2階からデジタル一眼レフの落下テスト、結果は?
D3がレンガ敷の歩道に直撃も無事作動(汗)。

他にもD3の耐久テストの動画がYoutubeにアップしてあって,
ハンマーテスト:ボディを金づち代わりにして,壁に釘を打つ。D2Xも共演。
スクラッチテスト:液晶を鍵でひっかく。
オーバーロードテスト:上からコーヒーやオートミルをぶっかける。
ブレンドテスト:ミキサーにかける(未遂w)。

こんな“どS”なことを次々やっているのは,Joseph Nicholas Spinaという若いあんちゃんカメラマン。
なんじゃあコイツは?
でも,オフィシャルWebSiteを見てみると,至極真っ当なかつハイセンスな写真をやってるし。
新手のプロモーションなのかもねえ。

しっかし,D3は頑丈ですね。
テストが直截的過ぎて,もの凄く説得力あるわ。
もしこれがD40だったなら・・・それはそれで見てみたい気も(;・∀・)

藤原新也にコメントを求めた報道機関はあるかしら。

2008-03-16 23:57:33 | Weblog
西蔵での匪賊の煽動・蛮行に対し,市民を守るべく,皇軍は暴徒の鎮圧・討伐に努めている。
あれっ,間違えました。紅軍ですね。

何しろ地理的になかなか外国プレスが入れない。
インターネットも当局に厳重に監視され,一部回線は遮断された模様。
しかし最近はチベットでもデジカメケータイが普及してきているという話もあります。
まさに命がけの撮影になるのでしょうが,世界には今や真実を見る術があるのです。

いかに強大国であろうと,別に武力で倒す必要はありません。
膨張しきった虚栄の「社会主義市場経済」は,外国資本が引き上げれば即自滅です。
この機会を逃すわけにはいきません。

と,実はここまで書いてから,“チベット”“藤原新也”で検索してみたのですが,ありました。
今回のチベット抗議活動について/藤原新也
ますます敬意の念を深くしました。

年末にズラして,今からでも間に合わないかな,大阪オリンピック。

自由にいろいろ,どれ?(byジョー)。

2008-03-14 14:52:39 | Weblog
長いこと写真をやってるせいか,デジカメ買うけど何がいいの?と聞かれることが度々。
それがフツーの人の場合は「IXYがいいよ」とデフォルトで答えることにしています。

その方(30代女性,独身。40台とは別の方(;・∀・)にも確か2年くらい前にそう答えたと思うのですが,先日,嬉しそうに,やっと買ったよ,と見せてくれました。
IXY 2000IS。
画素数,EOS 5Dと同じ12メガ。
クーピー950が初デジカメだった世代としては隔世の感ありですねー。

なお,「せっかく買ったのにもう新しいのが出たみたい。カラーのやつ」とお嘆きでしたが,それはIXY 20のようです。
クラスがちょっと違うんよ,それ,と言ってもフツーの人には分からないですよね。

さらに昨日は春イクシが続々と登場。
1/2.3型で10メガかあ。
25,95,820と,もうどれがどれだか(それに2025は昔あったしなあ)。
こんなに必要なのかねえ。
過剰なバリエーションがトヨタ車みたいな。
デザインももはや煮詰まり過ぎですな。
この先どうするの,と不安になってしまう。

それでもIXYがいいよ,とやはり勧めたいのですが・・・説明するのが大変で・・・

ホルガ私の生きる道。

2008-03-12 07:32:03 | Weblog
ペンタックスが645デジタルの開発の中断を発表したかと思ったら,タイムリーにもマミヤからデジバック付きの645AFDⅢのPIE2008での公開展示が発表されました。

銀塩時代,中判カメラには細密な描写やあるいは35mmにはない操作感を求めたところが大きかったと思います(プロにはもっと別の理由もあったとは思いますが)。
私も一時期中判にハマった時があって,ブロニカS2でスナップして歩き,腰を痛めましたw
今でもマミヤC2とかマミヤプレスとか取り回すスタイルに憧れるなあ。

しかし,デジタルになって,フォーマットの面積が画質に直結しない,というのはZDで明らか。
画像処理エンジンに負うところも大きいわけですね。コレがこなれて来るには,ノウハウの蓄積が大変でしょう。
それに使う側も,フィルムでは35mmもブローニーもただ現像すればよかったけれど,デジタルではソレ用のPC環境も考えねばなりません。
カメ爺が,「雄大な風景をキレイに撮りたい」から645のデジタルを担いで山に登る,というのは考えにくい(現状では)。
さらに価格や製品寿命も含めると“中判デジタル”はかなり専門的かつ職業的な分野にしか需要がないように思われます。

画質(焦点距離による遠近感とかボケとかを除いて)だけであれば,もはやフルサイズの一眼レフで十分なんじゃないかな。
実際,婚礼写真場の中判カメラがEOS-1Dsに置き換わっているという話もありましたし。
だからペンタックスはやはり645よりフルサイズでしょう。
が,しかし,そうなるとニコンやキヤノン(ソニーもかも)と競合することになって。
ニッチのペンタとしては難しいところだなあ。

“中判”マミヤはどうしたらいいんでしょうかねえ。
待てよ。今,中判と言えばホルガ(全10色)w
で,対抗してコレ?645proTLカラーバージョン。200台限定!(爆)