活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

おめたしゃいん!デジタルカメラグランプリ2011 SUMMER。

2011-04-29 20:56:59 | Weblog
今年もやって参りました「デジタルカメラグランプリ2011 SUMMER」
果たして栄冠はどこに!?
と、言いたいところですが、このグランプリ、栄冠がやたら多い。
例えば「コンパクトデジタルカメラ」では、
 エントリーモデル
 エントリー/乾電池対応モデル
 スタンダード
 ハイクラス
 高倍率ズーム
 高倍率ズーム/EVF搭載モデル
 プロジェクター搭載モデル
 GPS搭載モデル
 タッチパネルモデル
 フルHDムービー対応モデル
 防水モデル
 プレミアム
 プレミアム/APS-Cセンサー搭載モデル
 3D対応モデル
と、14部門あって、各々金賞銀賞銅賞があるという具合で、プロレスなみのタイトル乱立状態。
ちょっと不思議なのは、少なくとも国内市場ではほとんど見かけないGE(ゼネラルエレクトロニック)の製品が入っていることで、その割りにサムスンとかコダックとかは皆無なのです。去年も同様
この辺、いろいろ大人の事情でしょうか。

なお、この中に「技術賞・企画賞」というものもあって、GEの「メタシャインカラーの企画・採用」も受賞しています。
メタシャインて?と思ってググってみたら、フレーク形状のガラスを基材として金属コーティングする技術で、美しい光沢を表現できるそうです。他にはヘルメットで採用されているのがいっぱい出てきますね。ふーん。
GEのサイトでは大々的に連続受賞!を謳っております。おめっ!

ちなみに、「カメラグランプリ」(主催:カメラ記者クラブ・運営:カメラグランプリ実行委員会)および「カメラ記者クラブ」は、株式会社音元出版の主催する「デジタルカメラグランプリ」とは一切関係がございません。

依頼を踏んだら、さようなら。

2011-04-27 23:05:39 | Weblog
やっぱりそうなのか。「戦場カメラマン」渡部陽一の”お粗末”すぎる被災地写真
問題のSPA!に掲載された三陸沿岸の写真は私も見ました。
「渡部陽一が撮った悪夢」と題されていますから、売込みじゃなくて、注文仕事でしょう。
うーん、なんというか、被写体/主題が遠い感じで、今一歩踏み込んで撮ってない感じ。写真的な構図や効果のダイナミックさが足りない。
レポとしても表現としてもどうなんよと思ったのですが、皆さん同じ感想でしたか。
こんな依頼を受けちゃった上に批判されるとは、仕事の値踏みを間違えたか。

「カメラを構えても、相手が渡部さんに気づいてしまって自然な表情が撮れないんです。国内の取材はやりにくいようですよ」
ということであれば、積極的に被災者の中に入って、内側から災害をあぶり出す撮り方だって可能ではなかろうか。
戦場でも緊迫した前線ではなく、戦地の子供や家族を撮った写真の方がお得意のように思いますしね。
ただ、ブログに掲載されている写真、例えば、釜石陸前高田を観るに、凄くシュールな感じがして、技術以上にセンスの問題のような気が。

現時点で多分、不肖宮嶋や石川文洋よりも、あるいはアラーキーやシノヤマさんよりも有名なカメラマンといえる渡部さん。
いつもEOSを小道具に持参されてますが、そんなことしているカメラマンはペー師匠くらいでしょう。
ともあれ、本業で生き残って欲しいものです。
と、思ったら、こんな本業にも手を出されていたとは。

震災から写真を救え。

2011-04-26 21:20:59 | Weblog
富士フイルムは、震災で水や泥に汚れた写真やアルバムを救う「写真救済プロジェクト」を立ち上げ、活動を開始したそうです。
写真の適切な洗浄方法の指導や洗浄に必要な機器類の調達に、富士の社員100名以上が週末ボランティアで活動する予定だとか。
フィルム会社ならではの立派な写真文化活動だと思います。
また、仙台のニュースでは、「水洗いで修復できる時期は過ぎた。複写に切り替えた方がいい」ということから、津波をかぶった写真を修復する活動を行っている写真家や、1人2~3枚に限り無償で修復サービスを実施している会社が紹介されていました。
複写ボランティアであれば自分でも間に合いそう。都合がつけば駆けつけたいです。

実は、十数年前、作品展で阪神大震災をテーマにした作品を展示したことがあり、その中の一つに、神戸の街の写ったカラープリントを長期間水につけたり地中に埋めたりして風化させた写真を用いたことがあります(いわゆる「現代アート」の作品です)。
その時の経験では、「意外にカラープリントは丈夫」だということ。多少の変色はありますが、複写してカラーバランスを直したり、ちょっと部分補修したりすれば、かなり復旧可能です。
やっかいなのはプリントは重なってくっついてしまった場合で、これには処置のしようがありませんでした。対処法を富士の方に習いたいです。

被災地の人々の大切な思い出となる写真が、少しでもこのプロジェクトによって救済されることを心から願う。
富士フイルムやプリント復元ボランティアの方々に心からエールを送りたいです。

ボケにツッコんでみる。

2011-04-24 21:29:12 | Weblog
話題のフジFinePix X100。人気になるだけ色々な特徴があるのですが、大口径23mm(35ミリ換算35mm)F2レンズもその中の大きなポイントで、特にボケ味が素晴らしいとの評価が多いですね。
ネット上の作例を見るに、うーん確かに。矢崎渉さんは、
その空気を作っているのがこの「ボケ」だ。本当に、とろとろと溶けて背景に染みこんでゆくようだ。
なんか凄いな。と、思ってたら、「デジタル一眼を比較してみるブログ」さんの評価は、
どちらかというと景色を撮るよりもボカす表現に向いたレンズに思えます。特に開放側は良くボケます(実焦点23mmのF2レンズにしてはボケすぎという気もしますが)
というもので、やはりちょっとボケ過ぎな感じがするんですねー。
ところで、XZ-1についても「私の印象ですとこのボケ方はちょっと異常です」と言うくらいよくボケる。
そういう光学設計をしたということなんでしょうか。あるいは、ひょっとして電子補正?(「補正」じゃないから、あるいはアートフィルター?)
結果が得られればいいのであって、ま、どちらでもよいことはよいのですが。

ハイブリッドの起源は韓国。

2011-04-23 20:40:13 | Weblog
日本のデジカメに熱狂:ソウルで写真映像機資材展が開催[家電]
ソウルでCP+みたいなカメラショウが開催されて、ニコンやキヤノンが大人気だったという記事(熱狂、というのがナンですが)なのですが、ちょっと気になる箇所が。
パナソニックコリアとオリンパスコリアは、韓国のデジタルカメラ市場で30~40%を占めるといわれるハイブリッドカメラに注力する。
一方、ハイブリッドカメラ市場で、日本勢に押されシェア4位に甘んじているサムスン電子も、このほど最新作の「NX11」を発表するなど巻き返しを図っている。

この「ハイブリッドカメラ」とは、いわゆる本邦の「ミラーレス機」や欧米の「EVIL」と同義のようです。
一眼レフとコンパクト機のハイブリッドと言う意味かなあ、あまり言わない言い方だと思うけど。
と思ったら、
【クローズアップコリア】誰が天下を“撮る”?韓国ハイブリッドカメラ[IT]
ハンギョレ・サランバン:妹を満足させた三星のハイブリッドカメラ
と以前からこの用語を使っているのですね。これは知らなかった。
かつての「ブリッジカメラ」みたいな曖昧な表現だけど、詐称な「デジタル一眼」よりいいかも知んない。

そろそろ来る。アーミー 迷彩柄の青春。

2011-04-22 20:26:53 | Weblog
学生時代のこと。カメラにスコッチテープなどを貼っていろいろデザインして楽しむのが、ごく身内で流行ったことがあって、OM-1をオレンジ色にしたり、SR-T101に木目柄の壁紙を貼ったりで、仲間内で自慢しあっておりました。
私めはMXを緑色のカラーテープで目張りして、上からカーキ色のテープをまだらに貼って、迷彩柄“マイクロアーミー一眼”。いいぞ。
大学祭の折、それでスナップなぞしつつ構内をうろついていたら、生協の食堂の裏でいきなり10人くらいのお兄さん方に囲まれた。
え、何?
「あんた、公安か。フィルム出せ」
げ。ここは死角で、あたりには誰も居ない。
「何撮ってたんだ!えっ」
お兄さん方の手元を見ると、拡声器とかアジビラとか有名な機関紙とかお持ちで、かの角○派の方々らしい。
「あのあの、えと、その、ボクは写真部でして、つまりその」
しどろもどろで言い訳を始め、自学生であることをそれなりに判って頂いた頃合に、ちょうど他の学生の集団が通りかかったので、それっと隙を見て逃げてきました。
おしっこちびりそうにコワかったっス。

公安だったら、こんな目立つことしませんよね。
当時だったらミノックスでも使ったでしょうに。
という大昔のことを思い出しました、ペンタックスK-rの迷彩柄に。
これ、公安関係も戦場カメラマンも使わないでしょうねえ。
一番に似合いそうなのは、サンダー平山さんだな(生きているのか)。

だから行くのだ レインボー眼。

2011-04-19 23:02:55 | Weblog
ペンタックス「K-r」に“虹色グリップ”のタワーレコードコラボモデル
ブラックを基調としたK-rにマルチカラーのグリップを装備。柄は1台ごとに異なるという。
・・・。
去年のタワーレコードモデル、7色のカラーリングのK-xはそれなりにカラフルでポップとか言えましたが、今年のこのK-rは・・・悪趣味でサイケ(死語)としか言いようがない。
ペンタのどこまでやるの?

スマホ、本当の敵はこいつ。

2011-04-18 10:22:35 | Weblog
iPhone 4、間もなくFlickr登録写真の撮影で最も使われているカメラとしての地位を獲得見込み。
コンデジの現状および将来は暗闇の中、との記事です。
Flickrに投稿された写真の使用カメラで一番多いのがニコンD90というのも一面驚きですが、それよりも、またEOS Kissも抜いて、iPhoneがトップに躍り出ることが確実というのにはさらにオドロきました。
そしてコンデジが急激にシェアを失いつつあるという現実ですね。
写真仲間で「最近は軟弱にスマホでスナップだよ」という人がいます。
うちの子もイベント時にコンデジを持たせても全然撮らないでケータイで写真を撮ってくる。
「だってカメラで撮ってると怪しまれるよ」
うーん。はっきり言って、コンデジに明るい未来は見えません。
で、次は「一眼」ですよね。今はバブルだけど将来はどうなんでしょう。
なお、街中で一眼で写真を撮ってる人はそれだけで十分怪しいです、ハイ。

【提言】使い捨てカメラの国家備蓄を。

2011-04-17 23:21:42 | Weblog
被災地の想いと現実伝える―被災者によるWeb写真集「ROLLS TOHOKU 3/31-4/3」
「同じ国にいながらも直接手を差し伸べることができないことに無力感を感じていたのですが、一人の人間としてただ無力感に苛(さいな)まれてる場合じゃない」と大量の使い切りカメラを持って現地へ向かったという。
「ここでの多くの写真はきっとどのメディアより、正確に被災地の想いや、現実を伝える物だと信じてます」

素晴らしいです。ホントを言えば、写真どころじゃなかったかも知れません。
でも、きっととても大事なことを残してくれるものと思います。

しかし・・・使い捨てカメラ強し。
銀塩の最後の砦であり、どんな高級デジタル一眼が逆立ちしても敵わない「究極のカメラ」でもあります。
銀塩フィルムの生産縮小に備え、国レベルで確保しておく必要がありますね、絶対。

二十一世紀は忘れた頃にやって来る。

2011-04-16 11:05:27 | Weblog
パナ留美G3が5月にも発表のようですが、これが驚くようなデザインになるとのウワサです。
正直に言うと、このカメラの画像を見たときに心臓発作を起こすだろう。
と言われても、一体どんなん? うーん、思い浮かべることができません。

デジカメ黎明期には各メーカーとも奇抜な、いや先進的なデザインのモデルが多々見られました。
特にコダックの初期モデルはハジけてましたね。
DC260ZOOMなんて未来人の光学兵器みたいで、当時本気で欲しかったよなあ。
パナソニックにも(Lumixになる前の黒歴史ですが)、ポラロイドみたいにバカデカいLK-RQ132Sとか、落として割れたのを組み直したけどうまくいかなかったよ的なPV-DC3000Jとか、ずいぶん変な形のデジカメがありました。これってどのくらい売れたんだろう(汗)。
機能にあわせてこういう形になったというよりも、新世紀の光学機器としてのフォルムを試行錯誤していたんでしょうねえ。

でも、いつの頃からか、各社とも押し並べてごくオーソドックスなカタチに落ち着いてしまいました(スイバル党のワタシとしてはニコンのスイバル機が絶滅したのが悲シス)。
逆にオリンパスペンE-P1/2やフジFinePix X-100はあえて古い形に見せているわけですし。
あなたと同様に私も、パナソニックがいつかL1/LC1のm4/3バージョンを作ることを望んでいる。
と言われると、オヤジみたいでにちょっと反発もしたくなるけど、銀塩育ち世代としては確かにそういうコンサバなところはありますよね。
私もデザインだけで“プレミアム”なL1を買っちゃいましたから。

しかし今回、パナソニックはそんな復古趣味につきあわず、大胆奇抜なデザインで「新しいカタチ」にリトライする、ということなんでしょうか。
楽しみにしておきましょう。

付)
実は、箱カメディアC-x0x0みたいで古臭く垢抜けないデザインだなあと思っていたのですが、あまりの安さに昨日オリンパスペンE-PL1Sを買ってしまいましたぁ(爆)。