活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

一眼レフの金太郎飴。たまには抹茶味も。

2009-03-31 23:45:09 | Weblog
オリンパス、アートフィルター搭載の「E-450」を海外発表
ボディサイズや画素数の据え置きは良いとして,ファインダー光学系とかメカまわりとかデザイン自体もE-420と変わっていない。
アートフィルタの追加とか画像エンジンのVer.Upとかソフト面での進歩はあるようだが,「ファームアップで可能な範囲」もあるんじゃないだろうか。あと,マルチアスペクトも入れんかい。
ネーミングもE-430とE-440をスキップする程のことはなかったような。
E-425でもいいくらい。
それに,E-620が発表になったばかりでもあり,E-450の位置づけが今ひとつ不明確。
国内発売はないのかも知れない。

値崩れが早い→製品回転を速く→開発コストや長期的製品寿命の問題→とりあえず今ある分をちょっとお色直しして・・・
というような雰囲気が濃厚だった*istシリーズみたいな路線(「金太郎飴作戦」)は勘弁して欲しいなあ。

こうなったらカラバリはどうよ。
「アースグリーン」はE-4xxシリーズの購買層に意外にヒットかも。

「映育」をマジメに考えよう。

2009-03-30 23:01:06 | Weblog
PIEの記事で実に興味深いものがありました。
GE(ゼネラル・エレクトリック)の日本市場参入なんだけど,企業理念に「映育」という概念を打ち出しているのです。

「映育」とは,
体育・知育・食育などと同様に、写真や映像、その道具としてのデジタルカメラを通して、子供や若者たちの豊かな感性を育む、情操教育に寄与すること。
写真や映像は、自分を表現することができる最も身近なジャンル。デジタルカメラは、最も身近なツールです。
被写体の選択は、観察眼や審美眼を養い、構図は構成力に直結します。
「映育」は、これからの子供たちの自由で伸びやかな感性を育み、磨いていくのに不可欠な活動であると考えます。

こういうことをきちんと,しかもメーカーサイドから説明したのは,少なくとも日本では初めてではないか。

デジタルになって,写真は行事や旅行などの特別な場面や目的だけではなく,コスト面からも技術面からも日常生活の中でごく気軽に撮られるようになりました。
写真はより身近なものになり,かつその利用性や情報速度は飛躍的に上昇しました。
表現手段,コミニュケーションツールとして,また,ものを見る目(観察眼),写真を読む目(解析眼),美を感じる感性(審美眼)として,写真は重要な手段です。
「写真を撮ること」は現代社会において必要な素養であり,これらは教育や訓練によって体得され,深化するものと言えます。
映像の歴史や技法のみならず,映像に対する批判精神も含め,学校教育に取り入れるべきものと考えます。

しかし,初等教育としての体系的な「写真」はまだ未整備というのが現状でしょう。
ニコンやキヤノンなど老舗カメラメーカーは長年,写真文化の発展・育成の一翼を担ってきた実績があり,これはパナやソニーにはない強みでもあります。
今後は「映育」にも注力してもらいたい。
外国から言われずとも,日本が率先して切り拓くべき分野である(長期的に見れば市場の育成でもある),と思う次第です。

写真と演劇は学校教育に取り入れるべき,と言うのが持論。
思わず熱く語りましたのだ。

グリーンコールで呼べばいい。グリーン一眼。

2009-03-29 22:43:21 | Weblog
ペンタはオリーブだが,オリンパスはアースグリーンだった。
動物写真家である岩合光昭さんスペシャルで,“自然に溶け込むような色”。
岩合さんは今はE一桁シリーズのイメキャラのような感じですが,元はライカRシリーズを愛用されていることがよく知られており,R3サファリも使われていたとのこと。
ホントにフィールドで役に立つのか?は疑問だけど,「丘サーファー」ならぬ「丘サファリ」でもいいでしょう,こういうのは。
ともあれ,グリーン系は今後“男流一眼”のトレンドとなるか。

写真屋さんたちに明日はない。

2009-03-28 23:43:27 | Weblog
近くに19yenという名のプリントショップがあるのですが,先日プリントを頼んだらL判1枚17円なのです。
つまり,お店を始めた頃(ついこの間)から,すでに2円さがっているのですね。
これで写真屋さんは儲けが出るのか。

「写真屋の延長には未来はない」―カメラのキタムラがブランド統合、生き残りかけ「700日戦争」
「フィルムがなくなるのは、われわれにとって致命的な変革だった」
「本業をやめるか、やり抜くかの決断を迫られた」

そこで,キタムラはデジタル化の基盤作りをいち早く成し遂げ,業界トップに。
しかし一方,デジタル製品の単価下落が進み,来期もデジカメの販売単価は15%マイナスの見通し
2月の業績は売上高9.7%減,13店舗を退店とのこと。

かつてはプリントを依頼する地域の人で賑わう“街の映像ステーション”だった写真屋さん。
今はオンラインプリントを宅急便で送ってくるし,デジカメは大型電器店に買いに行くかAmazonでクリックか。
これからの写真屋さんはどうなる?

今後のスローガンは「イメージングコミュニケーションの文化を変える。」
すなわち,キタムラでは,フォトブック,映像の修復・再現やデジタル化,データストレージサービス,写真館事業をあげているが,どれが決定打というには難しいような気がする。

“写真屋さん”の新しいビジネスモデルはまだ模索状態。
明日はどっちだ。

ペンは剣よりも強し。

2009-03-27 23:19:47 | Weblog
ニコンF発売50周年が話題になっていますが,今年はオリンパスペン50周年でもあるんですね。
PIE2009でも歴代ペンシリーズが展示されています。
そして,その延長上にあるかのように,ペンを思い起こさせるデザインの(すっかりお馴染みになった)マイクロフォーサーズのEM-100(?)と文字通りベールに包まれたEM-1(?)。

ところで,パナからマイクロフォーサーズ用の交換レンズが発表になりましたが,待望の20mm F1.8が入っていない。
どうなってるんだ,えっ,と言いたいところですが,これはよりフィットするコンパクトタイプのボディと一緒に,ということでしょうね。

と言うことであれば,つまり,マイクロフォーサーズは,
①望遠系やマクロ向けの「一眼レフ」スタイル
②旅行やスナップを主体とした「ライカ」スタイル
の2通りのカメラボディで展開する,ということなんだろうか。
さらにこれに,
③動画に特化した「ムービーカメラ」スタイル
が加わることも考えられます。
一眼(レフ)のトレンドは今や動画機能ですから。
そうするとやはりアレですね,xD・・・

50年前に新しい写真の楽しみ方を提唱し,ムーブメントを引き起こしたオリンパスペン。
マイクロフォーサーズにもその精神は受け継がれているもの,と思われましたが,さて。

ニコンとイコン。

2009-03-26 20:27:02 | Weblog
PIE2009が始まりましたね。
ニコンではFマウント50周年記念コーナーを設け,歴史的偉業に立ち会ったニコンを展示中とのこと。
植村直己さんが日本人として初めてチョモランマに登頂した際に使用したニコンFフォトミック
TTL以前のプリミティブなメカだけど,何と言うかオーラを感じるたたずまいです。
植村さんと言えば,極地探検用ニコンF2チタン・ウエムラスペシャルも有名ですよね。
ついでに極地と言えば,ニコンF3マコちゃんスペシャルもありました。

さて,今後10年20年後,ニコンが(ニコンじゃなくてもいいんだけど)冒険や探検に使われて,いやそんな大それたことじゃなくても,例えば科学者や文化人が愛用したカメラとして展示されて,植村機に感じるような“モノに対する畏怖“を感じるだろうか。
誰それが未踏の地のフィールド調査で使用したD1が展示されていても単にレトロな電気製品に見られてしまう,そんな場面を心配(?)します。

イコン(聖像)としてのカメラ,ということでは,例えば,最高級機のニコンD3でもニコマートFTNに敵わないような気がします。
便利になるほど,デジタルになるほど,逆に低下して行くイコン度。
これは仕方ないんだろうけどな。

Kissを目にして。 次はバラ色。

2009-03-25 22:41:48 | Weblog
遂に出た出たやっと出た。
常勝キスデジの第5世代EOS Kiss X3が予想よりは早目のPIE前日発表です。
素キスで一気にエントリー市場形成,KDN(キスドン)で小型軽量化,KDX(デラックス)で1000万画素超&ゴミ取り,X2(バツ2)でSDカード,そしてX3(中三)ではHD動画だ。
たった5年半でここまで来ちゃったなあ。

今回,大きなサプライズはなくて,性能的には着実な進歩というか。
あとはやはり動画に来たな,という感じ。
もはやスタンダード化したEOSデザインは目にデジャビュ。
半年ほどしてカラバリかなあ。

静止画機能は50Dと同等も連写速度などで微妙な差,HD動画では5D MarkⅡと解像度で微妙な差をつけて,何とかデジタル下克上からヒエラルキーを保っている感じですね。
しかし,1920x1080pixで20fpsというのは何か根拠があるのか?
24fpsならまだしも。

HOYA/PENTAXがきのこるために前向きにカラバる。

2009-03-24 21:24:39 | Weblog
一眼レフの色の心配をしていたら,昨日の今日でペンタックスK-mのオリーブカラーK20Dのチタンカラーが出ました。

オリーブカラーの方はペンタとしてはA3 Date Limited以来。
今回,キットレンズもオリーブなんだな。
フィールドテイストが男心をくすぐるw
オレンジのラインがデザイン的に残念な気もするが,市場の人気はどうでしょうか。

一方のチタンカラーは画面で観る限りチープさが否めないんだけど,実物はどうなんだろ。
Limitedレンズとのコンビネーションがキモですね。

でも,K-mは先にホワイトも出しているし,ペンタはこういう路線でくるのか。
次はアレ
大量リストラ
といい,67&645の終了といい,ペンタがこの先生きのこるには。

一眼レフが桃色に染まる日。

2009-03-23 21:16:18 | Weblog
コンデジのカラバリはもはやごく普通になりました。
特に女性に人気のエビピンクはよく知られたところ。
じゃあ,ピンクの次,二番人気は何?をさくらやさんに聞いてみた。
女性に売れるデジカメの色は2色。ピンクと?―
答え:機種によって違いはあるものの,どうもライトブルーがトレンドのようですね。
そう言えば,若い女性をターゲットにキヤノンとしては珍しくポップ感を全面に押し出したPowerShot E1はホワイトとピンクとライトブルーの三色でした。人気はどうだったんだろう。
一方,IXYは20ISで初めてカラバリを採用しましたが(Lシリーズを除いて),硬質なIXYのイメージがちょっと落ちたような気がするのは考えすぎ?

確かに女性が新しい購買層として注目されるんだろうけど,こういう調査については男性はどうなんだ,というのもあります。
男はやっぱ黒と銀かなあ,とは思うけど。
あれば,グレーとかオリーブにも需要があると思いますよ,絶対。

でも・・・時代は女流。
ピンクの一眼レフがそのうちに出るんだろうなあ。

こなたが選ぶベストカメラ大賞2009。

2009-03-22 23:17:27 | Weblog
今年もPIEに合わせ,カメラグランプリ2009「あなたが選ぶベストカメラ大賞」の募集が始まっています。
カメラマスコミが選ぶ「カメラグランプリ大賞」に加えて,一般ユーザーがメール投票で選ぶ賞として昨年から始まったのですが,こういうのはどうしても高級機に票が集まるもの。
昨年はニコンD3がこの「ベストカメラ大賞」を受賞しましたが,「グランプリ大賞」も同時受賞でした。
これは面白くない。
何のために別部門を設置したのか分からん。

今年対象となるのは2008年4月~2009年3月に国内発売されたスチルカメラの全て。
対象機種のリストを見ると,お馴染みのコンデジや一眼レフ以外にもマイナーメーカー(ケンコーとか)や銀塩カメラ(ヤシカとか),トイカメラ(ホルガなど)から4×5テクニカルカメラ(ホースマン等)まで様々。
何だかんだ言ってカメラの裾野はまだまだ広い,と感じます。

今年の「ベストカメラ」は,本命D700,対抗EOS 5D MarkⅡ,穴馬Lumix DMC-G1あたりかと思われるのですが,ここはねらーの力でビスタクエストVQ1015Entryとかblackbird,flyとかに賞を与えられないものでしょうか。
その方がよっぽど話題になるし。ねえ。