ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

12/05/14 みどりの月間最終日にちなんだ昔の自作ポスター

2012-05-14 23:36:29 | つれづれなるままに

冒頭の写真は、この間の実家の片づけでみつかった昔の私の作品。中学の美術のポスターの課題でテーマは自由に決めてよかった。小学校6年生の時に公害問題に興味をもって新聞の切り抜きなどを始めたのが私の社会問題に目を向けるスタートだったので、「無公害運動ポスター」ということにした。当時、友人のお父様にレタリングを習っていたこともあって、文字の部分にも気合が入っている。

みどりの日の5/4にでもアップしようと思っていたが、父の納骨の前日ですっかり忘れてしまい、みどりの月間最終日の今日というこじつけでご紹介させていただく。

しかし、みどりの日って昔の昭和天皇誕生日の4/29だったはずだが、いつのまに5/4になったのだろうと、ネット検索していて思い出す。そうだった、GWの連続休日を増やすために5/3の憲法記念日と5/5のこどもの日の間の5/4に変更したんじゃなかったっけ?!
今の部署は祝日は営業ではないが、本部は祝日は基本的に営業日に変更になって久しい。まぁ祝日の出勤体制は絞られているけれど、けっこう大変そうだ。

「みどりの月間」についてはこちらがわかりやすい。
Wikipediaの「みどりの日」の項もリンクしておく。

12/03/18 四月通しの仮名手本忠臣蔵関連で三月の九段目感想

2012-05-13 23:37:42 | 観劇

四月花形歌舞伎「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」の感想アップに関連して三月大歌舞伎の九段目「山科閑居」の感想も簡単に書いておきたい。忠臣蔵の通し上演の際も九段目ははずされ、見取りでの上演が多いようだ。
2007年顔見世歌舞伎の九段目「山科閑居」の感想はこちら
2006年9月の文楽公演第三部の記事はこちら

今回の主な配役は以下の通り。
戸無瀬=藤十郎 小浪=福助 
大星由良之助=菊五郎 お石=時蔵
大星力弥=染五郎 加古川本蔵=幸四郎

藤十郎の戸無瀬は、丸本狂言がやはりいい。義太夫の糸に乗った台詞と動きに見入ってしまう。福助の小浪は初役だとのこと。芝翫もお石が持ち役で2007年の顔見世で戸無瀬初役ということだったのでお家の役との関係というのもあるのだろうなと推測。藤十郎の戸無瀬の胸を借りるような殊勝で上品な可愛らしさの娘になっていて予想以上によかった。

時蔵のお石が藤十郎の戸無瀬と対峙する場面で熱い芝居を見せてくれた。時蔵の芝居はあまり熱くならないのが常だが、藤十郎の気組みに負けないよういつもよりも気合が入っている。東京では藤十郎の戸無瀬を観ることはなかなかできないが、その戸無瀬と丁々発止と渡り合うお石を時蔵で観ることができたのが嬉しかった。

しかしながら、幸四郎の加古川本蔵の芝居が問題。姿はよいのだが、台詞をしゃべり出すと丸本狂言がぶちこわしになる。歌舞伎の台詞はうまくないと思っていたが、「きゃーるの子はきゃーる(蛙の子は蛙)」という台詞には席からずっこけそうになった。本蔵は大名の家老格の武士であり、絶対にそんなしゃべり方はしないはずだ。21世紀に通用する幸四郎歌舞伎の創造をめざしているようだが、義太夫の台詞をくずし過ぎるのはいかがなものか?!

菊五郎の由良之助は初役ということだったが、藤十郎の戸無瀬に釣り合う立派な出来。染五郎の力弥もニンに合う本役のようで安心して見ていることができた。
三月と四月で「仮名手本忠臣蔵」を通しで観ることができたような感じで、それも面白かったので書いておきたかった次第。

12/04/25 四月花形歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」は思っていたより面白かった

2012-05-12 23:59:40 | 観劇

四月花形歌舞伎「通し狂言 仮名手本忠臣蔵」昼の部は4/22、夜の部は4/25千穐楽で観劇。
4/22昼の部観劇時の顛末のみアップしたが、予想よりもはるかに面白かったので感想を昼夜まとめて書いておくことにする。
まず昼の部。
松緑の高師直は花形歌舞伎だからまぁ仕方がないかと思って観たが、予想以上の面白さだった。丸顔に老けメイク、ぎょろ目を活かして思いっきりのいじめ役が面白い。菊之助・松緑コンビということでもう全く遠慮く、直球勝負で菊之助の塩冶判官をいびっていじめて辱める。
菊之助の塩冶判官は辱めに堪え短慮を侘びて平伏低頭の末、鯉口を切った赦しを得たと思いきや、饗応役は若狭之助だけにすると言われて堪忍袋の緒を切った。その若いエネルギーの爆発のような刃傷の場面がやけに新鮮に感じられて驚いた。
四段目の切腹の場面。染五郎の大星由良之助がかけつけて思いを託す場面にもハッとさせられた。菊之助の清潔感あふれる若々しい塩冶判官は、潔癖な赤穂の殿様が辱めを受けたままでこの若さで無念にも死ななければならないのかという感慨を抱かせた。この鬱憤の深さを濃厚に感じさせる判官は怨霊になって祟りそうだという気がして、丸谷才一の『忠臣蔵とは何か』を彷彿とした(「歌舞伎素人講釈」さんの「忠臣蔵は御霊信仰で読めるか」をご参照のこと)

染五郎の大星は華奢過ぎで、花形歌舞伎だから仕方がないと案の定思えてしまった。城を枕に討死という若者たちを「御了見が若い若い」と制止する場面、「アンタが言うのは似合わないよ」とつっこみを入れたくなる。父に教えを受けたらしく幸四郎流の台詞になっていたが、明瞭で聞き取りやすいのはよかった。

福助と亀治郎の道行は陰鬱過ぎるという評判があったが、それほどのことはなくて安堵した。劇評などの指摘を受けて軌道修正をしたのかもしれない。
また、花形の中に50代の福助のおかるでは浮いてしまうのではないかと心配していたが、これはこれでありと思えた。男女の年齢を逆転させて、年上の腰元おかるが若い近習の勘平を口説き落としたというイメージに勝手に変換(笑)亀治郎の二枚目というのはどうも年上の女キラー的な魅力があるような気がする(これって私が可愛い奴だなぁと思う贔屓目かもしれないと思うが・・・)。道行も熟女が年下の可愛い男に惚れて献身的に尽くすというイメージのおかる・勘平として楽しく観ることができた上、鷺坂伴内は猿弥で立ち回りも見応えあり。昼の部も予想よりはるかに面白くて満足。

25日の千穐楽夜の部。
五段目。寿猿の与市兵衛の台詞が聞き取りやすく、さすがに澤瀉屋のお師匠番だと思う。獅童の斧定九郎は見栄えはよいのだが、「五十両・・・」の台詞や打たれてからもがき苦しむ様が極まらず、この役の難しさがよくわかった。
亀治郎の勘平は上方の鴈治郎型ということで、いつもの見慣れた音羽屋型と本当にいろいろと違っていて、鉄砲の火縄は早くから消えてしまうし、暗闇の中を獲物を縛りあげる縄を輪にして定九郎の骸に引っかけるというようないつもの見慣れたしぐさもない。運びはいつもと違っていてもその運びがいちいち納得できてしまう。2005年の浅草歌舞伎で「封印切」の競演があった時も亀治郎は鴈治郎型をやった。自分の家にない役をやる時にどの役者の型を踏襲するかということも大事なポイントになると思う。特に同じ世代の役者が同じ役を競演することになるわけだから、誰がやっても同じ型というのでは面白くない。珍しい型を踏襲しつつ、その上で工夫をしていくというのも一つの戦略だろう。

六段目は、福助のおかるが眉なしの地味な石持ちの着物姿で化粧を直している冒頭からいい感じ。竹三郎の母おかやといるところへ、薪車の判人源六が亀鶴の一文字屋お才を伴って現れる。薪車は竹三郎の芸養子だし、亀鶴も藤十郎一門だしということで、上方の役者で固めてきて上方の芝居として味わえるのがよい。薪車は元来上方役者ではないが、松竹新喜劇で藤山直美と共演する経験も積んできて、チャリ場でも上方の味を出せるようになってきたのが好ましい(原郷右衛門との二役もよい)。

亀治郎の勘平が戻り、雨で濡れた着物を普段着に着かえるのも鴈治郎型だろう。姉さん女房的雰囲気のおかるが世話を焼くのも甲斐甲斐しい。そして惚れた男のために苦界に身を売るというイメージに見えるので、二人の別れの場面も実にせつなくてよい。
さて、狩人たちが与市兵衛の死骸を運び込むのもいつもと違って上手のひと間に頭を客席側に置くというのも初めて見た。仏壇の下の戸棚の前が有効に使える。自分が誤って殺してしまったと思い込み、それがばれないかとそわそわして座ってしまったりもする。竹三郎のおかやが与市兵衛にとりついての芝居が客席に向くので、おかやの芝居のしどころがある。嘆き悲しみの後に湧いた勘平への疑念に確信を抱き、そこから立ってきて勘平を責めさいなんでいく竹三郎がよく、亀治郎の勘平の追いつめられていく様子に緊迫感が高まってぐいぐいと舞台に引きつけられた。今年の新春歌舞伎の「八犬伝」で亀治郎・竹三郎が組んで因業な庄屋夫婦をやった時にも絶妙な間合いでよかったが、勘平とおかやでもいい芝居になっているのにまたまた感心至極。

亀三郎と亀寿の二人侍がきて、おかやがとりついて離れないのを、仏壇の下にとどめ、枕屏風の中にいさせるというのも自然だ。帯につかまらせて出迎えるというのは無理があるなぁと思っていたので納得だ。二人侍とのやりとりの中で身の潔白を訴え、二人が与市兵衛の死骸をあらためている間に下手で後ろを向いて刀を腹につきたててしまうという、切腹のタイミングも音羽屋型と違う。いつもは早く二人が鉄砲傷ではないと確認してくれればいいのにと焦れてしまうが、シンプルに本当に早まった自刃だという悲劇性が高まる。
「仏果を得よとはけがらわしい。魂魄この地にとどまりて・・・・・・」と仇討に加わる思いのたけを語る亀治郎の目が怖い。今回、菊之助の判官と亀治郎の切腹の場面は、本当に怨霊になりそうな迫力を感じてしまった。
思いを受けとめた亀三郎の不破数右衛門が連判状に加わることをゆるし、腹を最後まで掻き切って臓腑の血で判を押し、戻された五十両に後金の五十両を仇討にと差し出すと、鴈治郎型では全部を受け取る。ここも違って面白い。
そして、最後に驚くのは、おかやに戸棚から紋服を出してもらって着せかけてもらい、二人を見送る場面。戸棚の箱の上には道行で二人が着ていた衣装が畳まれていた!勘平の黒の紋服とともにおかるの色小袖があるのだ。七段目の「なんにも知らぬ」おかるの悲劇とつながってもいくのだ。憎い演出だとしみじみ思えた。
千穐楽の六段目の幕切れ。竹三郎のおかやに支えられた亀治郎の勘平は落ちいらずに二人を見送った(見えてはいない心だろうが)。五・六段目が今回の一番の収穫!!

七段目。染五郎の大星は衣装を重ねて着こめるので華奢さは目立たないし、色町での放蕩ぶりの場面でもあるし、昼の部よりも安心して見ていられる。見立てもスカイツリーの形をつくったり千穐楽という垂れ幕も出たし、「揖保の糸」の包みを転がして素麺ごろごろ染五郎、来月は「弓張月」で主役だというのもあり、実にらしくてよかった。歌江が仲居おつるで元気に出ているのも嬉しい限り。

松緑の平右衛門と福助の遊女おかるの兄妹の芝居もよく、染五郎の大星が錦吾の斧九太夫を成敗しての幕切れまで、七段目も予想以上の出来。  

十一段目の討入・本懐の場はまぁこんなもんでしょう。亀鶴の敵役で目立つ小林平八郎がお気に入り。

明日は今月でファイナルの平成中村座を昼の部で観てくる。今月後半の怒涛の観劇スケジュールを無事に乗り切りたい。まるで修行のようであるが、まぁこれもやれるうちということで(^^ゞ
(5/19追記)
関連で3/18に観た三月大歌舞伎の九段目「山科閑居」の感想もアップしたのでリンクしておく。

12/05/03 「渋谷亀博」レポを「四の切」舞台装置の写真を中心に(^^ゞ

2012-05-07 23:59:07 | 観劇

「渋谷亀博」が明日までなので、せっかくなので写真を5点ほどアップしておきたい。
先に書いた記事はこちら
冒頭は会場のヒカリエホール前のロビーの柱を中心に撮ったもの。「黒手組曲輪達引(くろてぐみくるわのたてひき)」の水入り姿の亀治郎の写真。舞台も観ている(記事は未アップ)が、よかったよなぁと思い出す思い出す(^^ゞ
2点目は、今回の展示のメインで六月襲名披露公演昼の部でも使われる「四の切」の舞台を正面から撮影した写真。幕切れの狐忠信の宙乗りは人形で再現されている。この舞台装置は靴を脱いで上がってよいし、撮影もOKとのことで、これだけでも入場料1200円は惜しくないと思う。

3点目は、「四の切」で狐忠信が欄間抜けの装置を下から撮影したもの。斜めになった台を滑ってきて扉の下に付いている手すりをつかんでくるりと降りるのだ。トークショーでもお客さんにも体験していただきたかったが、伯父の猿之助が一度つかみそこねて落下し肩を脱臼しているので、やめにしたと笑いをとっていた。

4点目は舞台の奥側から撮影したので、舞台装置の裏のベニヤ板がよくわかる一枚。右の方にはマジックでいたずら書きしてをいるのも笑えた。

5点目!本物の忠信が途中で上手の小部屋の窓を開けて顔をのぞかせるが、その裏側から亀治郎の忠信と同じように窓の障子(襖?)に左右の手をかけて開くこともでき(縁の黒い部分はガムテープっぽい素材!)、かなり嬉しい博覧会体験となった。


(5/17追記)
魚眼レンズでの撮影が素敵な「てぬぐいぶろ」さんの記事をご紹介させていただきます。てぬぐいさんも小窓を開け閉めされたそうです(^_^)

12/05/06 GW最後の日は嵐に雹!+5・6月の観劇などの予定

2012-05-06 23:59:26 | つれづれなるままに

5/5に父の納骨をすませ、5/6はいよいよGW最後の日。実家の片づけを督促するだけでなく、自分の家も少しは片づけようと押入れの若干の改造を目論んでいた。
天気予報によると雷雨になるということなので、その前に資材を買いに行こうとあせって家を出て、西友で買い物をして外に出たら突風が吹いたらしく自転車はなぎ倒され、雨も降ってきてしまった。レジに戻って買った資材が濡れないよう大きなポリ袋で包んでもらい、ウインドカッターと帽子姿で自転車で自宅へ。なんとかマンションの玄関の庇の下に飛び込んだら、空からバラバラっと雹が降ってきてびっくり。

アート引っ越しセンターのトラックの荷台から3人のお兄さんもマンションの庇の下に避難していた。しばらくで嵐は去ったので、引っ越し作業は無事にできたのだろうか?

インターネットやTVのニュースで茨城県などで竜巻での被災の報道を見てびっくり!ここ数年、日本でも異常気象状態になっているが、今回の竜巻もそんな気がする。原発を使わないで地球温暖化の問題も解決できるような人間の営みにしなければいけないと強く思った。

押入れの中の改造は、NHK「アサイチ」の収納特集でスーパー主婦の方が指導されていたカラーボックスと突っ張りポール2本で仕切りをつくる方法を真似させてもらった。押入れ中段にある物を全部出して整理し直したので、一番下にあった蒲団で不要になっていたものをようやく捨てることができる。これでGWにやりたかった3つの課題は全部クリア!頑張ったなぁ、自分!!

さて、以下は今月の観劇などの予定。GWよりも後半の観劇日程が修行状態になってたりして・・・(^^ゞ
2(水)水天宮ピット:NODA・MAP「THE BEE」 JAPANESE VERSION
3(木)ヒカリエホール:「渋谷亀博」=亀治郎トークショー企画付きの日でした!
4(金)MOVIXさいたま:「ヘルプ 心をつなぐストーリー」=ヘルプって黒人のお手伝いさんのこと。公民権運動の頃の黒人女性と白人の女性が心を通わせて社会を変え人生を変える物語。上映最終日に間に合ってよかった。
5(土)父の納骨
13(日)平成中村座五月大歌舞伎第一部
16(水)新橋演舞場五月大歌舞伎夜の部
18(金)職場有志の勉強会
19(土)新橋演舞場五月大歌舞伎昼の部
20(日)さいたま芸術劇場:「海辺のカフカ」=BOOK OFFで原作の文庫本を買ったけれど読めるか?!
23(水)国立小劇場:五月文楽公演第二部
26(月)国立小劇場:五月文楽公演第一部

6月分も決まっている分をアップしておこう。
5(火)新橋演舞場六月大歌舞伎猿之助襲名披露公演初日昼の部
9(日)玲小姐さんの歴史散策企画=五反田→品川=池上本門寺をメインに!
23(土)新橋演舞場六月大歌舞伎猿之助襲名披露公演夜の部「ヤマトタケル」
ご一緒する皆様、よろしくお願いしま~す(^O^)/

12/05/05 爽やかな日に父の納骨、夜はスーパームーン

2012-05-05 23:59:18 | つれづれなるままに

5/5は立夏。関東地方のGW後半は大雨で始まったが、晴れて爽やかな夏日となり、父の納骨の日は上々の天気に恵まれた。
当初、名古屋の妹1一家は妹しか来られないかもしれないということだったが、ツレアイくんも日程を調整して来てくれた。北本の妹2宅に泊り、朝から車で実家に母を迎えに行き、玄関先に置いてあった園芸用品の棚をベランダ下の古い物置を撤去した場所に移動させる力仕事もお願いした。4/29の業者による片付けに加えてさらに実家はすっきり!

私と娘は、午後1時に車で来る妹2夫婦とJR宮原駅前で合流。さいたま市営霊園に一足先に向かい、一時納骨堂にある遺骨の引き取り手続きをし、続けて立体屋内墓地への埋葬手続きをすませた。
午後2時半からの約束だったが、大野屋さんの納骨係さんと営業担当のYさんも早めに合流できたので、立体屋内墓地の3階に完成したお墓へ。エレベーターがあるので、足の悪い母親でも大丈夫なのだ。

実家は神道なので、葬儀と五十日祭は神式で行った。しかしながら氏子になっている神社があるわけでもなく、今後は一切神道ではやらないこと、納骨の時も神主さんはよばないことで母を説得。何度も蒸し返されたが、ここは私が頑張って何度も説明し、ようやく納得してもらっていた。

大野屋さんのYさんとよく組む納骨係の方が祭壇や抹香を用意してくださったので、葬儀の時に一式もらっていた水入れや小皿にお米や塩も盛り、お酒も遺影の額も祭壇の上に並べた。2つの花立には花束、その奥には妹1が果物セットも買ってきてくれたのを置いて、神仏混淆の賑やかなお供えが揃った。

Yさんに司会もお願いしたので、お米、塩、お酒を墓の四隅に撒くことも指示してもらい、用意してきた榊2束を繰り回し、抹香もつまんで焼香もし、7人で墓前で手を合わせた。
とにかく、家族が父の墓前で冥福を祈ることができればそれでよいということだ。

妹2が予約して手配してくれた白い花をメインにした花束は、鋏を入れてもはかなり大きかったが、終わったら実家と妹2の家に持ち帰って飾ることにしているので問題なし(笑)
妹1のツレアイくんの小中高の時の同級生が大野屋さんにいて、Yさんがよく知っていたというのも話を進めている間にわかってびっくりしていたが、同じ人を知る二人が初めて顔を合わせて和気藹々と挨拶しているというのも実にいい感じであった。いやぁ、世間は広いようで狭い。縁はつながるものである。本当によい担当の方に恵まれて有難いことだった。感謝m(_ _)m

冒頭の写真の中央が我が家のお墓。祭壇も花束も片付けた後、墓石がよくみえるように榊だけを花立に立てて遺影とともに撮影したもの。特注の花入れは片づけ中なので写っていないが、最終片づけの後はひっくり返して埃が入らない構造になっている。お参りの際にはお花をいちいち備えなくてよいように、石には「慈」の字の下の左右に菊の花のデザインも彫ってある。実家では仏壇にも母がニオイが嫌だと線香をあげないので、線香置きもつくっていない。手前の花立の台も小さめにしたので墓誌に名前が増えても隠れない。このすっきりさにはちょっとこだわってみた。

お世話になったYさんにご挨拶して、2台の車で実家に向かう。途中でお茶休憩をして、実家でそれぞれのお土産などの交換。実家のお風呂場のタイルが浮いてきたのをツレアイくんたちにも確認してもらい、落ち着いたらそちらの修理だねぇと次なる課題もみんなで確認。
娘たち3人からも包んでいったが、母からも世話になったと感謝の金一封が出て、それぞれにお手紙をつけたとのことで母が胸がいっぱいになったようで涙声になっていた。
そうそう、母も娘たちもツレアイくんたちも孫たちもみんな頑張ったよね(一応、我が娘も霊園申込み時に参加してるし(^^ゞ)

妹1が名古屋から「木曽路」で午後5時半からの会食を予約してあり、小さな個室で水入らずの夕食。全員同じコースを頼んでもつまらないので、一品料理も組み合わせてリーズナブルなお食事ができた。
実家に母を送って、私たちは電車で帰り、2台の車は妹2の家へ。明日は朝5時頃に妹1たちは名古屋へ帰る。これでようやく父の納骨という一大行事がすんだ。みんな、本当にお疲れ様!

帰宅してネットをのぞくと、今夜はスーパームーンになるそうな。NASAによるとこの5月の満月は、2012年の他の満月より14%大きく、30%明るいとのこと。月の軌道が楕円形を描いているため、月が地球に接近したときに満月になると、スーパームーンになるのだという。
ベランダから眺めた満月は、本当に煌々として明るかった。孫としてのおつとめを一日果たして疲れ切った娘が寝こけているのを起こして一緒に月を見た。「御祖父ちゃんの納骨の日はスーパームーンの大きな明るいお月様の日だったっけ」と思い出すんじゃないだろうか。

(追記)
5/5午後、北海道電力泊原発3号機が定期検査のために運転を停止し、日本国内の原子力発電所50基が全て止まったという日にもなった。再生可能エネルギーへの転換をどんどんすすめていきたいな。

12/05/03 「渋谷ヒカリエ」に亀博で行き、美味しい汁麺を食す

2012-05-04 23:52:42 | おでかけ、旅行

昨日、「渋谷亀博」で「渋谷ヒカリエ」に行ったことは書いたが、JR渋谷駅を出るところで撮影した建物の写真もアップしておこう。雨模様の天気だったので、上の方は少々霞んでいる。

トークショー企画に参加して、閉場時間ぎりぎりまで展示を楽しんだ後、レストランフロアで食事。6階の「ダイニングシックス」の「横浜中華街 招福門」で鶏肉と野菜の汁麺をいただいた。
色とりどりの野菜の中で、緑色の金針菜は百合の蕾とのこと。初めて食べたが食感が面白かった。スープも薄味で上品で美味しかった。これで1050円は実にリーズナブルだと思う。


12/05/03 渋谷亀博で亀治郎舞台写真集にサインと握手!

2012-05-03 23:59:31 | 観劇

GWの後半初日、関東地方は大雨の天気だったが、さちぎくさんと午後2時半に待ち合わせて「渋谷ヒカリエ」オープニングの「渋谷亀博」へ。午後からは雨も少し降りが落ち着いたものの、ヒカリエ前の行列にびっくりした。しかしながら並んでいるのはカップルも含めた若い人ばかりだし、どうも歌舞伎好きの人たちと違う。整理しているスタッフに聞いたらシンクスとかいうショッピングエリアが入場制限されているということで、亀博は2階からエレベーターに乗って行けば大丈夫とのことでホッとした。

正式名称は、四代目 市川猿之助 襲名記念「二代目 市川亀治郎大博覧会」。ちゃんと調べては行かなかったのだが、トークショー企画のある日で、午後6時半からのドキュメンタリー映画と連動したチケット(入場料込で5000円、プログラム付き)がまだあることがわかり、二人で即決!

映画でも観て時間をつぶそうかと思いきや、東口から西口に回って「TOHOシネマズ」のラインナップには二人が見たいものはなく、チケットショップで情報を集めても作品と上映時間でいいものがなかった。
亀博のトークショーチケットで入場できる時間までマークシティのベーカリーショップで芝居談義で時間をつぶした。
あっという間に時間になり(^^ゞ、亀博に行ったら展示内容が予想以上に面白く、しっかりと見て行った。「四の切」の舞台装置の実物が展示され、舞台に上がってよいというのが目玉企画。亀治郎の書画の作品もあり、頭がよいだけでなくトータルな教養人であることを痛感。これだけ字がうまければ「葛の葉」の曲書きも達筆なはずだと納得。ますます贔屓度が上がってしまった(^^ゞ

亀治郎シアターに着席すると最後の列の前の席で本当にぎりぎりだったことがわかり、お天気がよかったらダメだったかもしれないと運の良さに感謝!

ドキュメンタリー映画「KABUKU」も第8回亀治郎の会で上演した「四の切」の舞台とその舞台裏を撮ったもので、実際に先ほどつぶさに見てきた舞台装置の記憶を重なるので感慨深い。
トークでは6月襲名公演の「四の切」でも実際に使う舞台ということで、それでさらに期待が高まってしまう。実は仕事を休んで初日の昼の部をGET済み(昼の部は全公演日全席売り切れとのこと)。
トークショーの詳細は省くが、なんと亀博にあわせて発売した写真集『亀治郎の肖像』のサインセールがあることが判明!9800円なので見送るつもりが、サインしてもらえるなら買ってしまえと決断し、行列に並んだ。
しっかりお話もして握手もしてもらっちゃった!
蜷川さんのゴールドシアター公演を観に行って「じゃじゃ馬馴らし」の稽古帰りの亀ちゃんに握手をしていただいたこと、ストーカーと思われてしまったんじゃないかと思っていたけれど、「一本刀土俵入」のトークショーで震災後のお気持ちを質問させていただいたこと、真面目に応援しています、ご活躍を祈っています、というようなことをちゃんと話すことができた。ブログにしっかり書いてますというのは忘れた(^^ゞ稽古帰りの亀ちゃんと握手してもらった時は舞い上がり過ぎて目を見られなかったのだけれど、今回の課題はきちんと目を合わせることと行列しながら心に決めていて、しっかり目を合わせることができた。

毎日、真面目に生きているといいことが起きるなぁと幸せな気分!!
おつきあいいただいたさちぎくさんに感謝m(_ _)m
亀博のトークショー企画は、5日と6日にもあって追加席が発売されているようなので、急ぎお知らせのためアップです。

(5/7写真追加)
「渋谷亀博」会場のヒカリエホールの入り口周辺。裃の口上姿と「蜘蛛糸梓弓張」の連続写真がよい。オールドパーのボトルはCMです。

六月襲名披露公演昼の部でも使われる「四の切」の舞台の展示の写真を中心にした記事もアップしたのでリンク!