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第三部は9/21の夜に観た。感想もこれにて完結。
【八段目 道行旅路の嫁入】
由良之助の嫡子力弥と本蔵の娘小浪は許婚だったが、この事件で縁談は立ち消えとなっている。本蔵の後妻・戸無瀬は継子の小浪の嫁入りの願いをかなえようと二人きりで大星家の山科の閑居へと向かう様子を描く所作事。義太夫には東海道の名所が織りこまれ、背景もそれに合せて道具を転換させていくのが楽しませる。
【九段目 雪転しの段/山科閑居の段】
雪の朝、由良之助が祇園から茶屋の者に送られて帰宅。雪を転がして玉にして力弥にその意を推量させるのが雪転しの段。そこに戸無瀬母娘が到着。力弥の母お石に結婚を願うが断られ、戸無瀬は小浪を殺して自分も死のうとする。そこに本蔵が現れてお石と争いになり、その本蔵を力弥が現れ槍で突く。死に際に本蔵は死ぬ覚悟できたことを明かし、師直邸の絵図面を引き出物として小浪を力弥に添わせてほしいと頼む。二人は出立前に一夜の契りを交わす。
【十一段目 花水橋引揚の段】
討ち入りの本懐を果たした由良助たちの引揚げの途中、若狭之助が両国橋で待っていた。皆をねぎらって敵の追撃を阻止すると言い、一同が判官の菩提寺に向かうのを見送るのだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/abanzai.gif)
《道行旅路の嫁入》では戸無瀬が娘に嫁入りの心得を語ってきかせるところもあり「紫.....」のくだりは字幕でじっくりと意味を考えてというイヤホンガイドの説明に納得する。こういうところで人形浄瑠璃が庶民の娯楽だったことがよくわかる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
《山科閑居の段》での戸無瀬と小浪の場面の写真が今回公演の筋書の表紙になっている。戸無瀬を遣う文雀の淡々とした遣い方がふさわしい。切の義太夫の住大夫の語りに乗った由良之助の勘十郎と本蔵の玉女のやりとりは見ごたえがあった。
私は玉男さんの姿を一度も観ることができなかったのが残念でならない。今年の正月のTVで感じ入った住大夫の語りは、今からではあるけれどしっかりと聞いていきたいと思う。
《花水橋引揚の段》で「忠臣蔵」における若狭之助の役割がわかった。これは赤穂浪士に共感し応援した人々の気持ちの代弁者だ。江戸時代でも現代でもそういう人々の気持ちを代りに体現して最後の場面に立っているのだ。
そして今回の通し上演を初めて観て、「忠臣蔵」がずっと人気がある作品だということが納得できた私だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hakushu.gif)
「大入り!文楽手帖」のお園さん・ツチ子大夫さんとこの公演の幕間にいろいろお話できた。ツチ子さんとは初めてお会いできて嬉しかった。帰りも半蔵門の駅までご一緒したが、そこで勘十郎さんに遭遇。サインにも気軽に応じていただき、お話もさせていただいてしまった。舞台と違って柔和な表情で気さくなお人柄とみた。この感激であぜくら会に入会申し込みまで一気にすすんでしまったのであった。
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関連の感想記事はこちらですm(_ _)m
9/16「仮名手本忠臣蔵」第一部
9/16「仮名手本忠臣蔵」第二部(五・六段目)
9/16「仮名手本忠臣蔵」第二部(七段目)
【八段目 道行旅路の嫁入】
由良之助の嫡子力弥と本蔵の娘小浪は許婚だったが、この事件で縁談は立ち消えとなっている。本蔵の後妻・戸無瀬は継子の小浪の嫁入りの願いをかなえようと二人きりで大星家の山科の閑居へと向かう様子を描く所作事。義太夫には東海道の名所が織りこまれ、背景もそれに合せて道具を転換させていくのが楽しませる。
【九段目 雪転しの段/山科閑居の段】
雪の朝、由良之助が祇園から茶屋の者に送られて帰宅。雪を転がして玉にして力弥にその意を推量させるのが雪転しの段。そこに戸無瀬母娘が到着。力弥の母お石に結婚を願うが断られ、戸無瀬は小浪を殺して自分も死のうとする。そこに本蔵が現れてお石と争いになり、その本蔵を力弥が現れ槍で突く。死に際に本蔵は死ぬ覚悟できたことを明かし、師直邸の絵図面を引き出物として小浪を力弥に添わせてほしいと頼む。二人は出立前に一夜の契りを交わす。
【十一段目 花水橋引揚の段】
討ち入りの本懐を果たした由良助たちの引揚げの途中、若狭之助が両国橋で待っていた。皆をねぎらって敵の追撃を阻止すると言い、一同が判官の菩提寺に向かうのを見送るのだった。
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《道行旅路の嫁入》では戸無瀬が娘に嫁入りの心得を語ってきかせるところもあり「紫.....」のくだりは字幕でじっくりと意味を考えてというイヤホンガイドの説明に納得する。こういうところで人形浄瑠璃が庶民の娯楽だったことがよくわかる。
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《山科閑居の段》での戸無瀬と小浪の場面の写真が今回公演の筋書の表紙になっている。戸無瀬を遣う文雀の淡々とした遣い方がふさわしい。切の義太夫の住大夫の語りに乗った由良之助の勘十郎と本蔵の玉女のやりとりは見ごたえがあった。
私は玉男さんの姿を一度も観ることができなかったのが残念でならない。今年の正月のTVで感じ入った住大夫の語りは、今からではあるけれどしっかりと聞いていきたいと思う。
《花水橋引揚の段》で「忠臣蔵」における若狭之助の役割がわかった。これは赤穂浪士に共感し応援した人々の気持ちの代弁者だ。江戸時代でも現代でもそういう人々の気持ちを代りに体現して最後の場面に立っているのだ。
そして今回の通し上演を初めて観て、「忠臣蔵」がずっと人気がある作品だということが納得できた私だった。
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「大入り!文楽手帖」のお園さん・ツチ子大夫さんとこの公演の幕間にいろいろお話できた。ツチ子さんとは初めてお会いできて嬉しかった。帰りも半蔵門の駅までご一緒したが、そこで勘十郎さんに遭遇。サインにも気軽に応じていただき、お話もさせていただいてしまった。舞台と違って柔和な表情で気さくなお人柄とみた。この感激であぜくら会に入会申し込みまで一気にすすんでしまったのであった。
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関連の感想記事はこちらですm(_ _)m
9/16「仮名手本忠臣蔵」第一部
9/16「仮名手本忠臣蔵」第二部(五・六段目)
9/16「仮名手本忠臣蔵」第二部(七段目)
八段目は、瞼を閉じれば浮かんできます。ステキな場面でした。
九段目は、私の贔屓の段なので、またまた瞼を閉じれば浮かんできます。
本蔵が死ぬ所も歌舞伎よりサラ~ッと流れるので、よけい余韻が残ってイイ感じ~。
勘十郎って舞台だと「怒ってる?」って感じですが(笑)。「舞台と違って柔和な表情」なんですよね~。サインGETおめでとうございます!
勘十郎さんのサインゲットは、ぴかちゅうさんのおかげです。多謝・多謝!!
筋書きを開いてはニヤニヤしてしまう私です(笑)
またお会いする機会があれば、よろしくお願いします!
昨年のNHKの「文楽入門」で玉女さんが気に入っていたのですが、今回で勘十郎さんも贔屓になってしまいました。この二人のコンビに期待が高まっております。
>本蔵が死ぬ所も歌舞伎よりサラ~ッと流れるので、よけい余韻が残ってイイ感じ~。
今月の五・六段目が歌舞伎の忠臣蔵初体験です。他の段も早く観てみたいです。
お祝いの言葉も有難うございますm(_ _)m
★ツチ子大夫さま
こちらこそこれからもどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
ツチ子さん個人のブログも拝見しております。PC不調とか。早く治るといいですね。私など、一昨年の暮にPCがおかしくなった時にブログを毎日やりたい一心で今のノートPCをすぐに買ってきてしまいました。うわー、かなりの依存症だ(^^ゞ
もう11月になるのに、記事を読ませていただいていて、またありありと思い浮かびます。
勘十郎さんのサイン…良いな~
遅くてもかまいませんよ、大歓迎です。私だって10月歌舞伎書き始めたばかりで、もう明日は演舞場の花形歌舞伎昼の部だし、追われまくりです。歌舞伎座昼の部は初めてご一緒できそうで楽しみです。
会報『あぜくら』で国立劇場小劇場の12月公演の売り出しのことが載ってましたよね。とあわてて日程を確認。あ~、今度の日曜日だ~。あぶないあぶない。
夜の鑑賞教室はAプロの方にしようかな。その日も出かけるから朝すぐに電話つながってほしいな。3等席とれると嬉しいな~。