ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

07/04/11 四分の一強・・・・・・

2007-04-11 23:58:05 | つれづれなるままに
一斉地方選挙前半が終了。
都内に勤務している関係もあって、都知事候補者2人をよろしくとそれぞれの応援者からお声がかかった。都民ではないので残念ながら選挙権なし。
私は県議選と市議選の投票に行った。
選挙開票速報番組は見なかった。決着がついたころにチラッと見て「石原圧勝」っていう結果にすぐに消す。
大体、その表現が気に入らない。投票率と得票率をかけあわせたら有権者の四分の一強の得票なのに「圧勝」って表現するマスコミの姿勢が気に入らない。

今日のNEWS23で筑紫哲也が言っていた。憲法改正投票法案は自民党案も民主党案も成立に必要な率の制限が甘いという。確か中学の時も高校の時も安易に改正されないように率の制限を高くしていると習った記憶がある。それからすると全く比べ物にならないくらいの制限の甘さ!
投票権のある国民の四分の一強の得票で憲法が改正されてしまって、残りの四分の三弱の人間がそれにしたがって暮らしていかなければならないなんて・・・・・・。

「民主主義」って多数決だと履き違えている人がけっこういるけれど、それだけじゃないはずだ。少数意見の尊重とともにあってこその「民主主義」のはずだ。
四分の一強の人の意思が多数派の意思と言えるのだろうか。

今、年末に観たのに感想を書けていない野田秀樹の「ロープ」の戯曲を読んでいる。その上でNEWS23の筑紫さんの話を聞いたら、肌寒くなってきた。
日本の国民はあったことをなかったことにする「まつりごと」の中で慣らされているんじゃないのか。南京大虐殺事件、核持込み、etcetc・・・・・・。
これから長い暗いトンネルに入っていきそうな嫌な感じがして仕方がない。これが今の私の気力を奪うひとつの原因。
そういう私だが、とにかく日々をしのいでいくための力をもらうために、演劇や映画を観てパワーをいただきたいのだ。
冬来たりなば春遠からじ。明けない夜はない。
冬に意味があるはず。夜に意味があるはず。
ひたすら感じて、考えたい。

追記
この次の日、NODA・MAP「ロープ」の感想をアップしました。→こちらへ