Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

2024.06.22 内幸町ホール 大隅智佳子監督&主演「ジャンニ・スキッキ」他批評(No.2893)

2024-06-22 23:51:41 | 批評

1年半でスケールアップした 原純演出プッチーニ「ジャンニ・スキッキ」


  2023年1月足利公演時よりもスケールアップした原純演出「ジャンニ・スキッキ」。大きく変更したのは以下の2点。

  1. 冒頭に「天の声」で『プッチーニ ト書き』と「ジャンニ・スキッキの娘の婚約者でありブオーゾの甥=リヌッチョの説明」

  2.   リヌッチョが「ジャンニ・スキッキ、ラウレッタ に次いで重要な役」を印象付ける為。実は、私高本はこの日の演奏を聴くまで、知らなかった(涙
     リヌッチョ役=大川信之 のソロが新国立劇場「ジャンニ・スキッキ」よりも心打つ歌唱だったことをここに明記したい。

  3. ヴェッキオ橋を字幕で「日本橋」表記

  4.   渡良瀬大橋は内幸町ホール集結聴衆にはわからないからなあwww

  「天の声」は 小田知希。オペレッタの元祖=オッフェンバック代表作「天国と地獄」の「世論」を模して 原純が創出した。「世論」と異なり、冒頭序曲前だけに話すので、「ジャンニ・スキッキ」音楽は全く阻害しない。考えたモノだ。

ジャンニ・スキッキ役=小林大佑 の知恵&機転に突き動かされるドラマ


であり、小林の圧倒的に豊かな声量が要になっている。
  ラウレッタ役=大隅智佳子 がセーラー服で(w)、「私のお父さん」を歌うと、態度をコロッと変えて、遺族に協力する振りをするのも、ジャンニ・スキッキ=小林が表情豊かに描き切る。


  これだけ笑えた「ジャンニ・スキッキ」は、1年半前の足利公演を含めて初めてである。足利公演は「管楽器は楽譜通り」を実現した公演。今回は「ピアノスコア」通りの公演。バックは勿論足利公演の方が断然良い。
  内幸町ホール公演だと、「管楽器指示通りのオケ」は無理。「ピアノスコア」通りの演奏は期待通りであり、良心的。プッチーニが生前に承認していた楽譜である。

 信じられないことだが、「センターブロックは埋まっている」のだが、Lブロック & R ブロック は余裕。明日公演も当日券あり、の様相。是非是非ご覧頂きたい。

 演奏会形式「カヴァレリア・ルスティカーナ」も歌唱が圧巻。大隅智佳子、内山信吾、小林大祐 は凄い!
コメント
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