Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

白いモスクが名物

2018-04-25 | 生活
マンハイムのメーカー支店に出向いた。本来ならばサーヴィスも兼ねて夏タイヤに履き替えるところだったが、サーヴィスのアポイントメントは五月になった。その前に摂氏30度に至ろうとする天候では冬タイヤを脱ぐしかなかった。それだけに出向いた。30分ほどで終わる筈だが、またマイスターがやってきた。昨年冬タイヤを付けた時と同じ状況だ。「またか」と吐き捨てた。やはり今頃になって前輪のサイドが擦り減っているので交換しなければいけないというのだ。前回は釘が刺さっていたのを見つけて、在庫のある新しいタイヤを購入して換えさせた。出直すのが面倒だったからだ。今回は先の状況からもう一度訪れるので全く問題は無かった。だから高い夏タイヤを注文しておかなければと言われても「高いものは買わない」と断った。

そもそも場所はあっても金を払ってタイヤを預けているのは安全性のためにそのために清掃してチェックしてもらうことが目的で、「専門家なら最初から気が付いていて報告しておかなければいけなかった」と、工場内ではっきり言った。前回の見逃しは認めたが、「そもそも最初は溝しか計らないことになっている」のでと弁解する。事情は分かっている。その作業をするは本当の見習の資格の無い連中なのだ。要するに徒弟がやる仕事だから専門家のそれではない。パーソナルを抑えるのは小株主としては反対はしないが、やはりこのシステムは間違っていると思った。「今後はこんなことが無いことを期待する」と執拗に言っておいた。

なるほど距離を走る車ならば溝だけをチェックしていれば事足りるのかもしれないが、私の様に廃車にするまでに出来る限りランニングコストを圧縮しようと意識していると、アウトバーンでのカーヴでのチビリが先行したのかもしれない。空気圧の関係もあるだろうが、運転方法でも変わってくるだろう。それだけ最近はブレーキと燃料を節約してカーヴでスピードを落とさずに走っている。

ネットで昨年購入したものを見ると少しだけ高くなっている。まだ時間があるのでもう少し安くならないか観察してみよう。支店で発注すれば一本160ユーロだが、ネットでは100ユーロ以下で購入可能なので、二本で120ユーロほど安くなる。あとはサーヴスの時にもう一度重ねてタイヤ交換費を取らせないように最初からマイスターに忠告しておかなければいけない。最初から、タイヤにではなくて、マイスターに釘を刺す。

マンハイムの支店で話をしているといつもそのマネマーに気が付く。なぜ方言に気が付くかというと自分が住んでいるワイン街道とは僅か二十数キロの距離しか離れていなくても、ライン河を隔てて州も違うから、文化が異なるのだ。最近は自分自身も分からなくなってきているが、どうもプフェルツァーに慣れ親しんでしまって、その方言域に含まれてきているようなのだ。

マネマー方言も特殊だと思うが、あれはやはり漁師言葉が入っているような感じがある。それに比べるとプフェルツァーの方が軽さもある。ハノーバー当たりの言葉をNHK語とすると、バイエルン方言は京言葉だ。するとその植民地のようなプフェルツァーは奈良方言のような感じだろうか。クーアプファルツであるマンハイムは大阪弁だろうか。ハイデルベルクのあるベルクシュトラーゼ辺りは神戸弁となるだろうか?バイエルン方言とは全く違う訳だが。

写真は先日ナチョナルテアターに出かけた時に車中から撮った連邦共和国最大のモスクである。建造されて何年になるか知らないが今やマンハイムの名所になった。マンハイムからモスリムをの除いたらドイツ有数の大都市が成立しない。劇場でも思ったが、住みたくない街である。最初に旅行で中央駅を通過した時と今もその気持ち全然変わらない。あの何とも言えないガサツな感じは、丁度大阪の南とも似ているのかもしれないが、南は独特の面白味がある。マンハイムにはそれが無い。

名物で思い出したが、マンハイム名物は岩おこしでなくて、マネマートレックと称するウンチを模倣したお菓子だった。嘗て汚物を窓から投げた街中の道路にこびり付いている形状を模倣してある。こんなものを名物にしている町はそんなにないであろう。



参照:
オペラ劇場ってところ 2018-04-21 | 文化一般
マンハイム、対岸の火事 2016-10-19 | 雑感
汚物形状の市民の銘菓 2007-01-19 | 暦

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