Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

日曜朝のワイン試飲

2006-07-04 | 試飲百景
小ワインテースティングを日曜朝にした。教会へと向かう人の流れに逆らってワイン屋を目指すのも変な気持ちであるが、前夜21時過ぎに呼び鈴を押した不意の来客が飛行の前に買えるようにと日曜朝10時の開店を目指した。それでも手短に六種類を試すことが出来た。

2005年サマーワイン・リースリング
2005年ルッパーツブルガー・ライターパッド
2005年ダイデスハイマー・キーセルベルク
2005年フォルスター・ウンゲホイヤー
2005年ダイデスハイマー・ラインヘーレ半辛口
2005年ルッパーツベルガー・ヌスビエン・グランクリュ

サマーワインとはアルコール度の幾らか落ちたスッキリ系のワインを言う。よく冷やして飲めば、ビールよりも清涼感の得られるかもしれない。ライターパッドは、ミネラル風味の中にも独特の核がある味覚で、後味が些か強すぎる感じがした。一種の押しの強さのようなものは2005年産の特徴でもあるのだが。キーセルベルクはいつもの藁のような香りが強く個性的である。酸味が高い分、現時点では刺々しさがまだ感じられた。ウンゲホイヤーの内包するエキスは流石であるが、十分にクリアーな印象が良かった。一流醸造所の証明。ラインヘーレは、糖の多さが気がつかないほどミネラル風味で素晴らしいが、アルコールが低かろうその分水臭い。グランクリュワインは、十分過ぎるほど詰まっているが、一向に開く様子もなく閉じた味覚なので、平面的な印象しか与えない。まだ試飲するには早すぎたようだ。

結局、この中から突然の客人は二番目から四番目の三本のワインを買って帰った。フランクフルトから東京への機上に、その時の写真を送り、恐らくモスクワへ向かう辺りで礼状メールが発送された。ウラル山地を越えてシベリアをかすめる機首の方角に鳥瞰する横たわる光景を思い浮かべた。

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