ラインガウワインの試飲会を何とか済ませた。今年は旅行が多かったので未だグランクリュ解禁後の出かけられていない醸造所がある。早速メールを出しておこう。月末にでも立ち寄れるか。
だからルクセムブルクに出かける12本詰めの段ボール箱が届けられていて不意を突かれた。醸造所に試飲がてら取りに行って木箱で欲しいと思っていたからだ。それ程日程がたちこんでいたので手が回らなかった。
そこで木箱を貰うのとそのものダース買いとなった2021年産グレーフェンベルクの一年前の試飲に続き、再度リリースを迎えた熟成度を試した。僅か12本しかないところで一本でも無駄には出来ないのでこうした試飲会でじっくり味わっておかないと今後の発展が確信できないからだ。
グランクリュワインの場合は基本的に瓶詰から二年は寝かしておく。既に一年経っているのでもう一年は開ける意味がない。しかし試飲すると想定外に熟成が進んでいてとてもうまかった。2021年は長雨で九月の好天での熟成と決して容易な年度ではなかったので、ストレスはあったのだろうが、抑々リースリングは天候が悪いぐらいの方が可能性が高まる。即ち気温温暖化でのリースリングは本当の味を出さない。
そこで問題となるのは如何に長く葡萄を下げておいて酸の分解を待つか。同時に秋の長雨になれば腐るだけである。そして貴腐なりが生えてくるといい辛口ワインとはならない。要するにこのワインはそのギリギリのところでの収穫となっていたのだろう。昨年は気が付かなかった若干のポトリテュス風味のようなものが出てきているのだが、健康な果実であったことは疑わない。それによってアイスヴァイン風の干しブドウ味と切れのいい酸が同時に楽しめる。そして一年経って幾分黄ばんだと思う。しかし、同時に葉緑素の色でもある。そして酸が効いている。
嘗てならばこうした既に出来上がった感じのグランクリュワインを取らなかったのだが、何年寝かすかどうかは考えずにいい時に手をつけることを学んだ。永遠に駄目なものは駄目なのだ。それよりは寿命が半分でもこれ程素晴らしいものに投資しないことはありえない。因みに高品質のグローセスゲヴェックスは最低8年は瓶熟成を見込め、新鮮さも20年程楽しめる。
一年前に試飲した時に確信をもっていたのでそれは自慢でもあるのだが、ここまで熟成が進んでいたのは想定外だったとなる。それ自体が否定されるべきことではなくて、来年の今頃一本空けて愉しんでみることで最終評価へと近づけるだろう。少なくともこの醸造所のグローセスゲヴェックスでは頂点であった。
そこでミネラルは豊富なのだが2022年度は酸が弱い分どうしても退屈になるので、奥さんにお願いして2021年のラインガウワーリスリングを別けて貰うことにした。僅か6本で悪いのだが、これはこれで上のワインを開ける時にパイロットワインともなりえる。そして早速開けてみると酸が効いていて新鮮で決して悪くはないのである。そこでも親方に話したのだがザールでも態々2021年物を所望したということで、明らかにリースリングの為のヴィンテージだったのだ。
参照:
冬タイヤ装着への準備 2022-09-20 | 暦
ロックダウンの延長 2021-01-05 | 生活
だからルクセムブルクに出かける12本詰めの段ボール箱が届けられていて不意を突かれた。醸造所に試飲がてら取りに行って木箱で欲しいと思っていたからだ。それ程日程がたちこんでいたので手が回らなかった。
そこで木箱を貰うのとそのものダース買いとなった2021年産グレーフェンベルクの一年前の試飲に続き、再度リリースを迎えた熟成度を試した。僅か12本しかないところで一本でも無駄には出来ないのでこうした試飲会でじっくり味わっておかないと今後の発展が確信できないからだ。
グランクリュワインの場合は基本的に瓶詰から二年は寝かしておく。既に一年経っているのでもう一年は開ける意味がない。しかし試飲すると想定外に熟成が進んでいてとてもうまかった。2021年は長雨で九月の好天での熟成と決して容易な年度ではなかったので、ストレスはあったのだろうが、抑々リースリングは天候が悪いぐらいの方が可能性が高まる。即ち気温温暖化でのリースリングは本当の味を出さない。
そこで問題となるのは如何に長く葡萄を下げておいて酸の分解を待つか。同時に秋の長雨になれば腐るだけである。そして貴腐なりが生えてくるといい辛口ワインとはならない。要するにこのワインはそのギリギリのところでの収穫となっていたのだろう。昨年は気が付かなかった若干のポトリテュス風味のようなものが出てきているのだが、健康な果実であったことは疑わない。それによってアイスヴァイン風の干しブドウ味と切れのいい酸が同時に楽しめる。そして一年経って幾分黄ばんだと思う。しかし、同時に葉緑素の色でもある。そして酸が効いている。
嘗てならばこうした既に出来上がった感じのグランクリュワインを取らなかったのだが、何年寝かすかどうかは考えずにいい時に手をつけることを学んだ。永遠に駄目なものは駄目なのだ。それよりは寿命が半分でもこれ程素晴らしいものに投資しないことはありえない。因みに高品質のグローセスゲヴェックスは最低8年は瓶熟成を見込め、新鮮さも20年程楽しめる。
一年前に試飲した時に確信をもっていたのでそれは自慢でもあるのだが、ここまで熟成が進んでいたのは想定外だったとなる。それ自体が否定されるべきことではなくて、来年の今頃一本空けて愉しんでみることで最終評価へと近づけるだろう。少なくともこの醸造所のグローセスゲヴェックスでは頂点であった。
そこでミネラルは豊富なのだが2022年度は酸が弱い分どうしても退屈になるので、奥さんにお願いして2021年のラインガウワーリスリングを別けて貰うことにした。僅か6本で悪いのだが、これはこれで上のワインを開ける時にパイロットワインともなりえる。そして早速開けてみると酸が効いていて新鮮で決して悪くはないのである。そこでも親方に話したのだがザールでも態々2021年物を所望したということで、明らかにリースリングの為のヴィンテージだったのだ。
参照:
冬タイヤ装着への準備 2022-09-20 | 暦
ロックダウンの延長 2021-01-05 | 生活
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