Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

お好味のテュルガウ牛

2008-01-14 | 料理
久しぶりに食したチーズの紹介である。チーズは、乳製品がバイオエネルギーの余波か便乗を受けて値上がり気味にあるとしても、常時なにかを食している。しかし、その中からこれは紹介したいと思う新たな出会いは、同じスーパーで買いつけている限り、それほど多くはない。

だから、今回のものは少し味も違ってその気にさせたのだが、その実そこまで感動した訳ではない。通常高価なスイス製のチーズなのであまりあたらないということもあって、今回フランス製と比べてキロ当たり14.90ユーロと変わらなかったのが、これに食指を示させた理由である。

スイス製と言ってもあの臭みのきついアッペンツェーラーなどは、個性を知り過ぎていて不味くはなくても態々買おうとは思わないのだが、今まで知らなかったのが、このアルペン・ティルズィターである。

油脂45%以上のクリーミー感と臭みの無い味付けが気に入り、HPのPDFを読んで合点がいった。その頁ではアルプスのゆったりしたストレスのない牛から絞られた質の良い牛乳を原料に伝統的な小さなチーズ工場で手作りで出来たチーズとなっている。しかしよくみると、生産場所はテュルガウ州とあって、ボーデン湖から丘を上がっていった方のヴァインフェルデンといった場所である。

ボーデン湖を一周したことのある者なら大体このあたりの地形とか雰囲気が分るだろうが、何よりもその地名などからあの有名なミュラー博士の新種葡萄ミュラーテュルガウを思い出すだろう。

その通り、このチーズは、薬草とこのワインが配合されて、四ヶ月から六ヶ月寝かされるのである。こんなチーズを美味いと思わないはずがない。

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