Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

緑の風に誘われて試す

2022-05-04 | 試飲百景
ワインの試飲会を二件申し込んだ。双方とも今までは連絡無しに突然出かけて試飲してきた醸造所である。しかし流石に一件は中庭で着席で行うというので、予約無しでは難しく、もう一件も人数が集まって賑わう醸造所なので連絡を入れておいた。両方ともまだ何とかなるだろうが、連絡を待つ。

その週末の間にはバーデンバーデンの祝祭劇場に行って、SWR交響楽団演奏でマーラーの七番交響曲を聴く。前の週にミュンヘンで「ブルートハウス」初日があって、その前の週はフランクフルトでオペラである。つまり最初の週を除くと毎週音楽会若しくはオペラがあって、6月第一週も入る予定だ。その他にも幾つかあるのだが出かけている時間も余裕もない。

そろそろ、フランクフルトの「フェドーラ」とハースのオペラだけはお勉強しておかないと間に合わない。マーラーは先ずは小手調べになる。私のような凡人にとってはやはり重荷でアップアップになりそうだ。

そこにワインの話しが入ってくる。2021年度の生育状態などの情報に目を通すと、リースリングとしては熟成度も高い反面健康な果実の摘み取りも可能だった様で酸は可也良さそうだ。

金曜日に中一日で走ると、全く左足で蹴れなかった。頂上攻撃の疲れが出ていて力が入らなかったのだろう。上体を無理にゆすって足を進めた。それでも上りも早めで下りに10分ほどしか掛かっていなかった。しかしなぜか足を怪我する前の一時期から比べても大分早くなっている。恐らく暖かくなって裸で走れるようになったのが大きいのだろう。同時に気温が低めで暑さを感じずに走れたからだろうか。

BGMにLPを流した。面倒なのであまりそういう無駄なことはしないのだが、二三回に分けて四枚組を流してしまった。ヘルベルト・フォンカラヤン指揮ブルックナー交響曲八番である。ベルリンのフィルハーモニカーを指揮して新旧二種のLPを所持しているのだが、旧盤が今後も残ると確信した。新盤は当時の最新録音で新フィルハーモニーで録音されたのでその録音技術とも重要な録音だと思っていた。しかし、旧盤の教会での不完全な録音乍、その演奏の美質に気が付くと、その比較にならない中声での表現力などを聴くと最早比較にならない録音だと分かった。

なるほど技術的には現在のフィルハーモニカーとは比較にならないのだが、その音楽的なアンサムブルと響きは秀逸で、この指揮者がトスカラヤンと呼ばれたトスカニーニ指揮に魅了されていた時代から同じEMI録音でヴァルター・レッグのプロデュースでロンドンで録音されたそれらを髣髴させると同時に、昔のフィルハーモニカーのドイツ的な音楽の歌い口にも溢れていて魅了される。これならばフルトヴェングラ―指揮の圧倒的な音楽にも対照化されるだけの人気に徐々になってきていたのも頷ける。



参照:
敵失で決定のカラヤン 2021-01-11 | 音
将来を決するヤーマイ 2022-03-22 | 文化一般
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