風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

panflute音の立ち上がりの瞬間

2011-12-30 | 音の出しかた研究

    

            カリンの実とパンフルート                    ナラの木の切り株

パンフルート製作販売・音あわせ吹きかた研究教室のパンフルート工房香原良彦(こうはら)です。

パンフルートの音はうた口に息を吹きかけた時管内で空気の振動となって音が誕生します。

何の音も存在しなかった空間に人と楽器とが一体となり空間を満たして行くのです。

その瞬間は劇的な変化が起きています。

度々私が「音の立ち上がり」の瞬間について話をしているのは、人が能動的に息という形で働きかけたものを管の束で

あるパンフルートが受け止めお互いの信頼関係が成立した時音となって空間に生まれてくるからです。

私は受けるほうの立場にあるパンフルートを作っていますが演奏者の意思をどういう形で受け止めてあげればよい音が

生まれるのか常に考えながら作業をしています。

具体的に言えばパンフルートが完成した時ミツロウを詰めて調律をしていきますがその時最初に音をこの世に生まれさ

せるのは製作者である私なのです。行く行くはほかの人に渡って吹いてもらうものだけれども、当面音を確認できるのは

私しかいません。

ときおり演奏者や見学者が当工房を尋ねて来られますがこの時が私以外の音の出かたが確認できるチャンスですので、

楽器の試奏をしてもらってその人固有の音の出かたを聞かせてもらっています。

その点では人に囲まれている工房が理想ですが現実は厳しく一人で音だしを行なっております。

パンフルート購入・修理・吹きかたの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf


panflute自分の音を作り上げよう

2011-12-30 | 音の出しかた研究

    

            かりんの実とパンフルート             庭に集めた椎茸の原木(ほだ木)

パンフルート製作販売・音あわせ吹きかた研究教室のパンフルート工房香原良彦(こうはら)です。

初めてパンフルートの楽器を手にされた方に基本動作を覚えて頂くため記事を書いてまいりましたが、

呼吸法で基本動作は一段落させ次のステップへと進みたいと思います。

みなさんは初めてパンフルートの音を出されたときから「思ったより簡単に音が出てきて」演奏者であると同時に

最初の聴視者であるあなた自身がその音に感動されたことと推測します。

特にリードのない管楽器、フルートとか尺八をされていた方はパンフルートの音の立ち上がりに共通した形がある

ものですから1度音程を吹いた後すぐ簡単な曲にはいられ、音程の位置はなれないため間違えるものの曲が吹けた

こととおもいます。

しかしパンフルートはそんなに簡単なものでしょうか?

始められてすぐの方に尻込みさせるつもりはありませんがあなたがいまから進んで行くパンフルートの道は「限りなく

奥が深い」ものです。

第一歩としていまは偶然よい音がでている状態をこれからは意識した必然性のある音に変えて行きましょう。

そこから迷路に入り込んでいきますが自分の音のイメージをしっかり持って自分の音を作り上げて行きましょう。

パンフルート購入・修理・吹きかたの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf