風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

初心者講座 9・唇のおもしろい動きをテストしてみよう

2018-01-31 | パンフルートレッスン

ここではパンフルートの音出しから少し離れたところで両唇を動かして可能性を見つけて

行きましょう。

 

   

 

パンフルートで音出しをする時両唇のすきまから真正面に空気を吐き出していきます。

音が出にくい人にとってはどこが正面なのか上方向なのか下方向なのか見当もつかない状況

だと思われます。

ここでいったん楽器を置いて唇の動きだけで吐き出す空気の方向を感じて行きましょう。

まず下方向へ、下唇を口内に巻き込む感じで上唇をかぶせていき外側にある上唇はできるだけ

あごに近づけるよう伸ばして行きます。

この状態で空気を吐き出すと真下に向かいます。

これはパンフルート演奏での実用的な空気ではありませんが、今は両唇がどこまで動いたとき

にどういう空気の流れになるかテストしていますので人がいないところで恥ずかしがらずにや

ってみてください。

次は鼻の穴に向かって空気を吐き出すつもりでの上向きです。

ここでは上唇を口内に巻き込み下唇を外側に鼻方向へ伸ばします。

極限までの動きをして空気を吐き出すと真上に向かいます。

両極を試した後空気を吐き出しながらパンフルート演奏の実用化を考えながらその途中段階を

感じてください。

どこが正面でどこが上下か空気の流れが見える形で認識できると思われます。

 

   

 

  風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


初心者講座 8・両唇のすきまで清流を作る

2018-01-29 | パンフルートレッスン

吐き出す空気を整えるのは両唇のすきまを通る瞬間の動きにあります。

 

   

 

講座NO5「火吹き竹」に例えて説明したように腹筋を使って肺から送り出された空気は

両唇で狭められた小さな出口に殺到し混乱しています。

押し合い圧し合いとなるなかで圧力が生まれ、一定量の空気が通り始めます。

この空気の塊は速度があり圧力があるので両唇のすきまの部分の肌に感触があるはずです。

まずはこのすき間を通っていく空気の塊を感じ取りましょう。

トランペットやトロンボーンではこの空気の通り道を利用して「ブー」と唇をふるわせて

音を出していきますが、パンフルートの場合は余分な力を加えず素直に通してあげましょ

う。

初級・中級のみなさんもこの空気の通り道の様子を意識したことはないでしょうが、音が

出にくい今こそ「良い音を出す」一点でいろんなトライしてみることが必要ではないでし

ょうか。

 

   

 

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初心者講座 7・清流を作って送り出そう

2018-01-26 | パンフルートレッスン

パンフルートで音が立ち上がらないのは濁流のような荒々しいを空気を送っているのが原因

の一つであります。

 

   

 

体内から吹き出される空気の流れについて考えてみましょう。

パンフルートで音が出にくい原因の一つは両唇から吹き出される空気の気流の乱れにあり

ます。

行き先がバラバラの空気だと管内に送られて管底から上がってくる圧力のある空気も渦巻

いている状態で最上部の表面も凸凹の状態だと思われます。

歌口まで上がってきた凸凹の空気の表面に次に送り込む空気を反射させると前方にまとめ

て送り出すことはできませんね。

さらにこの時点で送り込まれた空気の行き先があっち行けこっち行けの状態だと反射され

た空気の行き先を制御することなどだれにもできません。

両唇で出口を狭めることで体内を通ってきた空気は出口に殺到して押し合い圧し合いとな

ります。

ここで圧力が発生するわけですが、次回はこの空気を整列させて秩序よく出していく方法

を考えてみましょう。

 

   

 

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初心者講座 6・歌口に下唇を軽く触れる

2018-01-24 | パンフルートレッスン

腹式呼吸と腹筋で空気に圧力をかけることをを学んだら、いよいよパンフルートを持って

音出しに挑戦しましょう。

 

   

 

皆さんは小さい頃口笛がなかなか音にならなかった経験をお持ちでしょうが、パンフルート

の音出しもそれに似てコツをつかむまで時間がかかります。

音が出にくい要因はいくつかありますが、両唇のしめつけ具合をふくめて体の筋肉の硬直が

吐き出した空気の乱れを呼びバラけてしまうことが一番の要因と考えています。

「両唇から出てくる空気の塊は清流となるように」と力を抜いた空気の送りを指導しますが

なにせ初体験のこと、なにが力加減か見当もつきません。

そこで具体的な行動で説明しますが、下唇を目的の管の歌口につけて息を出していきます。

ここでは下唇の感触で左右の管の中心を探ったり、上下の吹き込み角度の調節をしたりする

のが目的で決して息の調節をするものではありません。

強い息を出そうと力んで管に唇を押し付けすぎると逆に空気が乱れる原因となります。

パンフルートの音出しの最初から「歌口に下唇を軽く触れる」ということを徹底したいもの

です。

 

    

 

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初心者講座 5・空気吐き出しの通り道を見つめる

2018-01-22 | パンフルートレッスン

空気を押し出しを見る時、自らの体の筋肉を使って空気を締め付け圧力をかけています。

 

   

 

 今の段階では音は出るだけでよろしいですが、より良い音を出すために何気ない動作より

少しずつ意識した動きを増やしていきましょう。

空気に圧力がかかる状況は一昔前に使用された「火吹き竹」(私のところでは薪風呂釜や

薪ストーブの火起こしで使っています。)を連想してみてください。

火吹き竹は吹き口は大きな径ですが、出口はごく小さな穴しかあいていません。

小さな穴から勢いよく空気を噴出させるためには吹き口から強く空気を送り込み、竹管内

の空気の圧力を高めなくてはなりません。

これを人体にあてはめて吹き口を腹筋位置に小さな穴を両唇のすきまに例えると,圧力のか

かり方や穴から勢いよく出る空気の様子が連想できるでしょう。

両唇の締め付け具合も連想でき、調節できるようになるとよいですね。

 

   

 

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