風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

半音#と♭の位置

2021-02-10 | 半音のだしかた

パンフルートでは音程を下げることしかできませんので、#・♭の位置決めを考え

なくてはなりません。

 

 

 

パンフルートでの譜読みと音出しの場合、♭がつくとその管の歌口(径)を

半分塞いで息を吹込み音程を半音分下げます。

ややこしいのは#がつく場合で、一つ上の管を使い半音分下げて使います。

パンフルートはあらかじめ#一つのト長調で調律してあります。

#2つのニ長調、#3つのイ長調、#4つのホ長調となるにつれややこしさは

増してきます。

#の取り扱いについて繰り返し練習いたしましょう。

 

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)
連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


半音が出る原理

2021-02-03 | 半音のだしかた

パンフルートの1オクターブ内7管の並びである以上、半音を出す技法をマスター

することが求められます。

 

 

 

パンフルートは管の体積により音程が決まります。

パンフルートの場合、歌口部分の操作で音程を下げて行きます。

全音の場合は歌口径部分は全開しますが、音程を下げる場合は円を半分以上塞ぐ

形を作り出します。

管内から外に噴き出す空気の流れを変えてしまおうと言うのです。

噴き出し口が狭くなると音程が下がるのです。

 

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)
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愛好会教室での半音練習曲

2016-12-20 | 半音のだしかた

広島パンフルート愛好会では今、F#に調律した楽器で、全てあるいはほとんどが半音になるような曲を取り上げ

て練習しています。

  

 

パンフルート演奏で半音を出す技術を習得することは必須です。

ですが、みなさんが好んで演奏する調(ト調・ハ調・へ調など)ではもともと半音の出る率は少なく、何となく

ごまかしてその場を通りすぎてしまうことが多くなります。

愛好会教室では次の練習の柱に「半音のだしかた」を設定し学習していくこととしました。

まず、♭マーク5つのD♭調「アヴェマリア」と#マーク6つのF#調「エストレリータ」を練習曲にして半音だ

けの世界を創って行きます。

この曲をマスターした先に各々が、どんな表現をする演奏ができるようになるか楽しみです、

 

  

 

風の音パンフルート製作工房では演奏・教育にも取り組んでいます。

お問い合わせは   080-5235-7664   082-894-0854   mail panfrute@yahoo.co.jp


基礎練習:半音の柔らかさを全音位置に移行

2016-07-30 | 半音のだしかた

パンフルートで半音を出すとき筋肉の動きは両唇吹き口に集中しており、リラックスした理想的な形です。

  

基礎練習の時からパンフルートから出てくる「音」に責任を負って進みましょう。

 

 みなさんは「パンフルートで音を出す=力を込める」と常識的に思っておられることと推測します。

長年半音位置での音の出方を研究してきた私から見て、みなさん方は必要以上に両唇を硬直させすぎています。

みなさんの音は「いかにも苦しげ」で音に伸びがなく1つ1つの音が失速して「尻切れとんぼ」になっています。

両唇を締め付けすぎる弊害が余裕のない閉塞感のある音となって現れています。

皆さん方は唇を締め付ける方向ではさんざん努力し研究されて来ておられますので、今度は逆に唇の力を緩める

方向(半音位置の力加減)を試してみてください。

具体的な力加減で言いますと口角を引っ張って吹き口を平にする水平方向に重きを置く方法と、引っぱり方向は

自然のままで両唇を上下に合わせて空気を通す上下方向に重きを置く方法があります。

みなさんは左右口角に指を乗せ両者を再現して引っぱり具合を体感してください。

予想以上の動きが確認できたと思いますが、両唇をどこまで硬直させるかはみなさんにおまかせします。

私は半音位置のリラックスした力加減を全音位置に移行すべく研究を重ねているところであります。 

  

 

 

風の音パンフルート製作工房では人を温かく包み込む音の出る楽器を製作しております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。


基礎練習:ビーム焦点に注目

2016-07-25 | 半音のだしかた

パンフルート半音出しは1管ずつ音程を下げて行く手作業で行ないます。

  

ここは感覚の世界ですので聴覚・唇の触覚を中心に神経を集中させて読み解いて行きましょう。

 

 ビームの焦点を感知するには両唇のすきまを通る空気の層の触覚に注目してください。

大きく別けて口角を思い切り引っ張った場合の平たい層の通過と、両唇を合わせただけの場合の楕円の層の通過

が感じられると思います。

平たい層の場合焦点はごく近くにあり一旦中心点に集まった空気は霧吹き器のように四方に散らばって行きます。

おそらくエッジではすでに広がっている空気が通過しているのでしょう、音としては「ビリビリ」「バリバリ」

感のあるハキハキとはしていますがどちらかというと荒っぽい音が出ます。

楕円の層の通過の場合焦点は遠いため、まだ中心点に集まろうとしている内向きの塊が通過します。

この場合音の立ち上がりはクレッシェンドで緩やかに広がって行きます。

音質は滑らかで太めの伸びやかな感じです。

ここではどちらが良いかという議論をしているのではなく、音の立ち上がりには両極がありそれを認識した上で

選択をし、使い分けてもらいたいという意で紹介しています。

音楽の表現ではいろんな感情・情景を音として伝えることを求められていますので、ビーム焦点の違いに限らず

音を追求し続けてください。 

  

 

風の音パンフルート製作工房では柔らかく温かい素材を使った楽器作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。